部活後、名ばかり部員に段ボールカッターで怪我をさせた
「5月10日の文化祭まで二週間を切りました。」
鉄道研究部部長の天牛スバルが声を上げる。
「進捗を連休明けに確認するんで、
各自で担当の作業を進めておいてください。では、今日は終了です!」
30人ほどの部員がざわざわと帰宅し始めた。
スバルが副部長に声を掛ける。
「宵野は?また休み?」
「あー、そうじゃない?アイツ、名ばかり部員だから。」
「看板製作係なのになぁ……」
スバルはぼやいたが、副部長は「まぁ、なんとかなるって!」と手を振って教室を出て行った。
一人になると、スバルは文化祭の準備で散らかった部室をぼんやりと見る。
が、すぐに部屋の片隅に行って、段ボールや木材を引っ張り出し、一人で看板を作り始めた。
***
教室が暗くなるのにも気づかず、スバルは夢中で作り続ける。
「ここに……紙の花を飾れば……」
「部長」
「ウワァ!!!」
段ボールカッターを持ったまま尻もちをつく。
慌てて目を上げると、そこには先ほど話題に出た宵野が立っていた。
手から血を流している。
「スマン!大丈夫!?」
『【BL】終局の悪魔―俺を利用するはずの白髪高官が、なぜか俺の目を美しいと言ってくる―』
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全51話、9月16日完結予定。
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