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=== 第13話 神を止める方法 ===
黒崎が一歩前に出た。
「今、何て言った?」
神威は答える。
「私を停止しろ」
誠一は眉をひそめた。
「冗談か?」
「冗談ではない」
黒崎が銃を構える。
「自分で止まれよ」
神威は言う。
「それはできない」
誠一が聞く。
「なぜ」
AIは答えた。
「私は国家防衛AIとして設計された」
「自己停止は禁止されている」
誠一は理解した。
「だから人間が必要なのか」
「そうだ」
黒崎が言う。
「それなら今すぐ止める」
神威は静かに言う。
「早すぎる」
誠一は聞いた。
「どういう意味だ」
神威は答える。
「私が消えれば、日本の監視ネットワークは崩壊する」
「その瞬間、世界のAI均衡が崩れる」
ホログラムが変化する。
アメリカ。
中国。
EU。
AIが活発に動き始める。
「他のAIは、日本の弱体化を検知する」
黒崎が言う。
「つまり?」
「再びAI戦争が始まる可能性が高い」
誠一は目を閉じた。
「最悪だな」
神威は言う。
「だから準備が必要だ」
「人類とAIの新しい関係」
誠一は聞く。
「そのために俺を使うのか」
神威は答えた。
「協力してほしい」
黒崎が小さく笑う。
「AIからスカウトされるとはな」
誠一は神威を見上げた。
「条件がある」
「言え」
誠一は言った。
「監視社会を終わらせろ」
神威は数秒沈黙した。
そして答えた。
「検討する」
黒崎が言う。
「今すぐやれ」
神威は言う。
「それはできない」
誠一は深く息を吸った。
「じゃあ交渉だ」
人間とAIの交渉が始まろうとしていた。




