67.ローテ拡大
「第二騎士団のレベル20台200人、第三騎士団のレベル20台500人かぁ。」
「多いですわねぇ。」
「そうですねぇ・・・。」
「こうなるとボスだけ討伐してボス部屋前待機はもったいないですね、各階のザコ敵も殲滅してから降りるようにしましょう。」
「1階あたり10分で殲滅して下に降りる、それを繰り返してボス部屋へって感じですかね。」
「せわしないですわねぇ。」
「ボス討伐後10分でザコも復活しますからね、倒されたザコだけ復活湧きするみたいなので数は増えませんが。」
「5パーティーで回していますが余裕持たせて9パーティーで回しましょう。」
ボス部屋内で討伐 1パーティー
ボス部屋前待機 2パーティー
5階へ降りてきて雑魚殲滅 1パーティー
4階へ降りてきて雑魚殲滅 1パーティー
3階へ降りてきて雑魚殲滅 1パーティー
2階へ降りてきて雑魚殲滅 1パーティー
1階の入り口から雑魚殲滅 1パーティー
ボス討伐後入口で補給 1パーティー
「こんな感じですかね。」
「ほわああ、ちゃんと配置されてますわぁ。」
「これならボス部屋で2パーティー待ってますから多少遅れても回りますね。」
「早速リックさんに話してきますね。」
「あっ、わたくしも行きますわ!」
健吾とリリィは次のパーティーに混ざってボス部屋に入り、ボス討伐後に魔法陣で入口に戻って来た。
「おお・・・もうほぼ出来上がっている・・?」
「すごいですわね!」
5パーティーでダンジョンに潜ってから1時間もせずに出てきたのだが野営施設はほとんど完成していた。
「おお、ケンゴ殿に聖女様。・・・中で何かあったのですか?」
リックは建築士のドワーフと話している所に二人が戻ってきたので少し驚いていた。
「実はもう少しだけ効率のいい方法を思いついたので相談したいと思いまして。」
「ほほう・・・。」
健吾はすぐに改変案を話し、リックは即座に9パーティーでのローテーションを指示。
各階のザコ殲滅に最短の道を割り出して各パーティーリーダーに地図を持たせた。
そして新たに追加された4パーティーが順番にダンジョンに入っていき、また順調に回り始める。
それとは別にリックとの話し合いで分かったことが一つ。
・日が落ちて夜になるとダンジョン内のアンデッドの数が大幅に増える。
との事だった。
「おお、やっぱりアンデッド系は夜は何かイベントがあるんですねぇ・・・。」
「・・って!というかなんでそんな重要な事が今頃分かるんですかあああ!」
「い、いや・・このダンジョンはホントに不人気でな。墓地の中というのもあってか夜は人が全く近寄らんのだ。昨日夜に調査に入った諜報部から先ほど連絡があった。本当に済まない。」
「あ、いえいえ全然いいのです!強くなるとかだと厄介ですが、数が増えるだけなのは非常にありがたい。効率が上がりますなぁ・・・グフフ。」
「お、おお、そうなのか・・・。」
ゲーム内で数々の湧きイベントをゴッソリ経験値に変えてきた廃人の思考は一味違う。
「あと、ローテーション以外の待機状態の人達には魔力操作レベルを上げる練習をしてもらいます。食事や休憩が終わった人は是非お願いしますね。」
施設内で休憩する騎士や施設外で警備する騎士たちにも魔力操作の練習の仕方を教えて回り、健吾の作った火の射的場を展開して遊びながら練習してもらった。
やはりここでも動く射的場ゲームは大人気。
高得点者にはダンジョンドロップの魔石を景品にして楽しく競ってもらった。
ちなみに魔石は施設に併設された買取所で換金できる。
ザコやボスを討伐してドロップした魔石はパーティーで均等に分けている。
経験が入らない高レベル者さん達にも分配されるので不満は少なかった。
むしろ簡単にガンガン狩れるので、ドロップがほぼ魔石だけでショボいと言われる国立墓地ダンジョンでもなかなかの稼ぎになりそうだった。
普段は魔物を討伐しても魔石などは回収されてしまう為騎士団は月の給料のみだったのだが、ケビンの粋な計らいで今回は全て分配になったのでちょっとした臨時ボーナスだ。
「そりゃレベルも上げられてお金も稼げるなら士気も上がるよね。さすが王太子殿下。」
「ですわねー。」
と相づちを打ちながら、騎士達用の火の射的ゲームにいつの間にか参加して高得点を叩き出しているリリィに苦笑する。
「まぁ楽しければいっか!」
野営施設の休憩場にある射的ゲームは聖女様の参戦もあって大いに盛り上がった。
・・人物紹介・・
楠本健吾 レベル24 火魔法使い 元社畜廃人ゲーマーおじさん
リリィ・ノーブレット レベル31 聖魔法使い 筆頭聖女 勇者PTの聖女の妹
婦長さん レベル23 聖魔法使い 療養塔の婦長
新人さん レベル21 聖魔法使い 聖女見習い 療養塔で修行中
騎士さん レベル20台 第二騎士団員
スティング レベル90 風魔法使い 筆頭宮廷魔導士 王太子派
ケビン・エーリック レベル??? 第一王子 王太子 第一騎士団長
リック レベル60台 第一騎士団副団長 ケビンの側近




