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暴炎の回復術士 ~火属性ヒーラーが敵も味方も焼きまくる~  作者:
第三章 反撃開始

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111/116

111.必要なのはゲーム脳

星の数ほどある作品の中からこのお話を見つけて読んで頂きありがとうございます。

少しでも楽しんで頂ければ幸いです。


新章始まります。


・・人物紹介・・


楠本健吾        Lv50  火魔法使い 元社畜廃人ゲーマーおじさん

スティング       Lv90  風魔法使い 筆頭宮廷魔導士 王太子派

リリィ・ノーブレット  Lv50  聖魔法使い 筆頭聖女 勇者PTの聖女の妹

テーズ         Lv70台 風魔法使い スティングの師匠 ジジイ

コッヂ         Lv70台 土魔法使い スティングの師匠 ジジイ


辺境伯         Lv70台

(しかしこんなゲームのイベントしてるようなやり方で毎回よくハマるもんだよな・・・。)


休憩が終わり、壁上部分に矢よけを作り城壁と化した土壁が、下の堀と共にブルドーザーのようにゴリゴリと前進していく。


土壁を移動させるコッヂに魔力譲渡をしていると、やっと自分の異常さに気付いた。


(いや、ゲーム感覚でやれると思っているのもおかしいけど、この危機的状況で一切恐怖を感じないメンタルの方がおかしいな!)


国最高レベルダンジョンの魔物氾濫


新領都まで迫られる劣勢の辺境伯軍


そんな所にたった4人の援軍で魔物を圧倒


(普通は怖がるか緊張するか興奮するか、それとも全部か、くらいなのに全然平気なんだよなぁ。むしろ進んでやりたくなっている。)


(まぁ、ゲーム脳じゃないと今までの事全部解決してないのも事実・・・このままゲーム感覚でやれって事なのかね・・・。)


今さら感マシマシの振り返りをしながらアンデッドの状況もマメに確認していく。


(たしかにVoVoの中では圧倒的強者集団の一人だった。その時の強者メンタルでこの先もやってみますよ女神様。)


この世界が必要としているのは現世の限界社畜メンタルではなく、廃人ゲーマーメンタルだと何となく理解する。


「よし、僕はこのままでいいみたいなので!」


「ん?・・・んん!?」


突然の意味不明な台詞に戸惑う辺境伯。


「堀の業火を横に増やしてきます!」


「あ、ああ・・よろしく頼む。」


面食らう辺境伯をよそに、コッヂに魔力譲渡をしながら壁下の堀に向かって業火を撃つ。


それによりコッヂが動かしている土壁部分のほとんどの堀が落ちたら燃やし尽くされるトラップ付きになった。


スティングたちは既に森の7割以上を火の竜巻で燃やし、アンデッドがそこかしこに倒れている。


テーズはもう森の入り口付近にまで到達し、アーチャーを優先的に竜巻に巻き込んでいた。


「テーズのやつかなり前進しとるみたいだのぅ、ワシらも飛ばすか!」


「え?無理はダメですよ。こんな大きくて重い土壁丸ごと、しかも結構な速度で移動させてるんですから。」


「いや、なんかコツが分かってきたわ。」


「お前さん盾のスキルと魔力操作が似てるって言ってたじゃろ?」


「え、ええ。」


「念動力、じゃったか?自分で作った土の壁を念動力で動かす、それだけに意識を集中してみたらもっと速く出来そうじゃ。」


「な、なるほど分からん・・・。あ、魔法はイメージが大事と言いますから、ついでに「この土壁は軽い!」とイメージしてみるともっといいかもです。」


「ほほーう。やってみるわい!」


魔法研究を何十年もやっている知識人のコッヂだが、全く視点の違う健吾の提案を毎回嬉々として実践するのが本当に楽しくてたまらないようだ。


「イメージ・・・ワシの作った土の壁・・・軽い・・・。」


ブツブツと脳内で有効なイメージが湧いた後、カッと目を見開く。


「ダッシャー!よいしょおおおお!」

「「おおおお!?」」


さっきまでズズズズと引きずるように前進していた土壁が、下に車輪でも付いたかのように急にスムーズに進みだした。


壁上に乗っていた人たちが驚きの声を上げる。


「どうじゃこれ!?」

「おおー、めっちゃスムーズです!馬車に乗っているみたいですね。」


「そうそう!軽くなるように車輪を付けた馬車をイメージしてみたぞい。結構できるもんだな!がっはっは!」


火の竜巻に加え、そびえ立つ土壁も高速移動を始めた辺境伯軍。


これにより森はもう8割以上の奪還に成功してしまっていた。

現在攻略中のダンジョン


廃城のダンジョン  Lv70 アンデッド系     王都から北へ3日  今ココ



もし気に入って頂けましたら評価・イイネ等、よろしくお願いします。

抜け毛が減ってハゲみになります。

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