(1) 現在のこと
サーっと雨が降っている。
傘も差さずにマンションの屋上に立って霞む道路をただ眺める。
(僕は、なにをしてるんだ?)
あ、そうだ、学校へ行こうとして着替えて下に行ったはずなのに、なぜか屋上にいる。
「あ!ここにいた!またそのままでいて、あとのこと考えてよね。全く」
え?と思って振り返ると、歳の離れたお姉ちゃんが僕の方に勢いよく歩いて来る。
「ほら!一回戻るよ」
手を引っ張られ屋上を後にする。
玄関に戻ってきた僕らは、制服を脱げと言うお姉ちゃんに素直に従い脱ぐ。
「まず、お風呂で温まってきて」
「え、うん。僕、学校どうしよう。行かなきゃ」
「心配しなくて大丈夫。もう休むって連絡してあるから!」
「え、僕、休むの?授業遅れちゃう……」
「いいから!温まってきて」
言われるがままお風呂に入る。
お風呂から上がると、置いてある服を着た。
(なんか違う制服…いつのだろう……)
「お姉ちゃん。ありがとう」
リビングに行くとパソコンを打つお姉ちゃんがいた。
「春。今日のやることリスト見てやって」
やりながら言う。
「え?なにそれ」
またか、みたいな顔をして僕のために近くに寄り添って、分かりやすく説明してくれる。
「やることリストは、この小さいボードに書かれてある」
「1 お風呂に入る。2 置いてある服に着替える。3 静かに読書をする。4 我慢しないでトイレに行く。5 午後1時(13時)にお昼ご飯を食べる。6 お昼寝をする。」
一つ一つ丁寧に読み上げてくれる。
「なんかTo Doリストみたいだね笑」
「そうだね、春」
ぎこちない笑顔返される。
静かに読書をしていたけど、自分が着ている制服がどうしても気になる。
(僕が通っている学校は詰襟(学ラン)なのに、なんでブレザーを着てるのかな?)
「お姉ちゃん。僕はなんでブレザー着ているの?僕の通っている学校って詰襟じゃないの?」
忙しそうにパソコンを打っているお姉ちゃんに聞いてみる。
「なに春。春は高校生でしょ、何勘違いしてるの?」
なにか最後にボソッと言ったような気がするけど気にしないでおこう。
「え?僕。高校生なの?だって僕中学生じゃないの?」
僕が驚いているのを無視して、なにかケースから取り出す。
「春、これ飲んで。安定するお薬だから」
「分かった」
素直に水で飲む。
(なんか、ぼーっとしてきた)
そのままソファで眠りこんでしまった。
始まりました「反転」。
第二作目となる「反転」は、反転?まぁ反転か……。です。まだ今後が想像しきれてないので、その通りにするよう想像していきます。(想像どうのこうのは、活動報告や前作の後書きとかに詳しく書いてあります。「整理しましょう。」とかが分かりやすいかも)
書いたのは3月終わり、寝れなかった日の深夜に目をつぶりながら想像した。
前作の「混在」からつながる部分があるかもなので、よかったら読んでみてね!
では、また~




