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学園血戦:NO MORE RULES  作者: 歌を忘れたカナリア


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4/4

4話 独立校の洗礼

授業中。

俺のスマホが微かに振動する。

知らないアドレス。

白瀬か静。白瀬は今俺の隣でノートを書いているから可能性は少ない。

まぁ、あらかじめ送る時間を決めておくということもできるからまだ決めつけはしないが。

『放課後。一人で体育館裏に来てください』

一人で・・・か。何か仕掛けるつもりだな。

いいだろう。行ってやる。

ハルトにも内緒で行ったほうがよさそうだ。

この学園に日本の法は通じない。必要とあれば殺しも許される狂った世界。

それがこの学園。

物理的な方法で来るならそれに対応するまでだ。

昼休み。

「せんぱーい!ちょっといいですか?」

突如教室の扉が勢いよく開かれる。

そこには俺の後輩。結城 希がいた。

教室にずかずかと遠慮もなしに入ってくる。

「先輩。少し話があるんですが」

「え?なに、浮気?」

「誰あの子。蓮司君まさか・・・」

クラスの女子たちが俺を疑うような視線を向けてくる。

最悪のタイミングだな。

結城 希。少し前この学園の生徒から退学させられそうになっているところを俺が助けた。

それからよく俺に絡んでくる。

「なんだ」

「話があるので少し時間をもらってもいいですか?」

「少しならな」

「やった!ありがとうございます」

クラスの奴らからの怪訝そうな視線を受けながら教室をでる。

「で、話しって?」

「最近あの転校生と仲良さそうですね」

その声は先ほどまでとは比べ物にならないほど暗い。

「仲がいいっていうかただ目をつけられてるだけだけどな」

「・・・邪魔ですか?」

なんだその質問。邪魔っちゃ邪魔だが。

「もし先輩の邪魔になるようでしたら私が【消し】ますよ」

・・・。消す?この学校から?それとも・・・。

「そこまではしなくていい。いざとなれば自分で何とかする」

「そうですか。でも困ったときは言ってください。あいつだけじゃなくても消せますから」

希は天使のような笑みを広げる。だが目は笑っていない。

「でも先輩?もしあいつと『そういう仲』になったときはどうなるか・・・。わかりますよね?」

「あ、あぁ」

「じゃあ!」

希はニコッと笑い廊下を走って去っていった。

消す・・・か。物理的なものじゃないといいんだけどな。

教室に戻る。

「あの子誰?」

ハルトが周りには聞こえない声量で喋る。

「後輩だ」

「ふ~ん。可愛い後輩をもったもんだな」

「まぁ、な」

「けど蓮司。こういっちゃなんだかあの子もやばいような気がするんだが」

「あぁ、それは同感だ」

そういう仲になったらどうなるか。

あの時一瞬垣間見えた殺意を俺は見逃さない。

そういう仲に白瀬と?そんなわけがない。絶対にだ。

「お前も不幸だな」

「うっせ」

「まぁ、一緒に頑張ろうぜ」

ハルトが蓮司の背中を軽く叩く。

「…あぁ」

「そうと決まればどうする?早速白瀬に仕掛けるか?」

「それなんだが」

ハルトに呼び出しの件を言うか?まぁ、親友だしいいか。

「おそらく静からだと思うんだが放課後に来いとメールがきた」

「場所は?」

「体育館裏」

「いかにもって感じだな」

「そうだな」

「で?一人で行くのか?」

「最初はそうしようと思ってたがお前も来てくれ」

「わかった。動画録撮ればいいんだろ?」

「さすがだ。あぁ、頼む」

言おうとしたことを察してくれた。話が速くて助かる。

「動画を取れば証拠が取れるからな。この学校は殺しも許される場合もある狂った場所だがあくまで正当性のある場合だけだ。一方的に殺しや暴力沙汰にするのは校則違反だ」

「その証拠を上に報告して退学させるってわけか」

「うまく事が運べばな」

「そこは俺たちが何とかするんだよ」

「そうだな」

そうして俺は放課後まで策を講じていた。

さぁ、どうくる静。

放課後。

「じゃあハルト。頼んだぞ」

「任せろ。蓮司も死ぬんじゃないぞ」

「当り前だ」

拳と拳をぶつけてハルトを見送る。

「さぁ、俺も行くかな」


・・・


蓮司の後方30メートルにて。

「先輩。どこ行くのかな?」

希は蓮司をつけていた。


・・・


体育館裏。

案の定静がそこにいた。

「来てくれましたか」

「あぁ」

「白瀬にセクハラ発言をしたそうですね」

「セクハラ?身に覚えがないんだが」

蓮司は嘘一つない綺麗な瞳でそう言い放つ。

「え?そ、そうですか」

嘘とは思えないその瞳や言葉に静少し戸惑う。

「で?何の用だ」

蓮司は静睨む。

「そうでしたね。単刀直入に言います。ここで死んでください」

「!?」

後ろから物音。

振り返るとナイフやバットを持った男たちが出てきた。

数はざっと4人。

「げへへ。悪いが兄ちゃん、死んでくれ!」

ナイフを持った男が突っ込んでくる。

蓮司はナイフを体を逸らして避ける。

その隙に男の足にローキックをぶち込み男の少し屈んだ時を狙いハイキックで顎を打ち抜く。

「がっ!」

男は喉から絞り出したようなうめき声をあげ力なく倒れる。

「なっ!」

静は驚いたように目を見開いている。

「怯むな!殺れ!」

今度は3人同時に襲ってくる。

バットを持った男をナイフを持っている男の頭に当たる位置に誘導しバットを振った直後に避けナイフの男の顔面に直撃する。

「うがっ」

鼻から血を吹き出しながら倒れる。

「……っつ!このやろ!」

バットの男が憤慨して襲い掛かる。

避けれないと判断した俺はバットの軌道を素手で逸らしその隙に男の鳩尾にストレートをぶち込む。

「あがっ!」

急所を突かれた男は苦しそうにもがきながら倒れる。

「お前で最後だ」

残りの一人を睨む。

「ひっ!、す、すみませんでしたぁ~!」

武器を投げ出し見るに堪えない走り方で逃げていく。

「・・・」

静は心底驚いたような表情をしている。

「な、そこまで強いなんて聞いてな・・・い」

親指を口に咥え悔しそうに蓮司を睨んでいる。

「さっすが蓮司。あんな奴らには負けないか」

後ろで待機していたハルトが出てくる。

「で?静さんよ。どうするんだよ。蓮司はあんた一人じゃ勝てる相手じゃないぞ?」

「くっ、今日はここまでにしといてあげ……」

ハルトがガスガンで静の鳩尾を狙撃する。

「っ痛った」

打たれた箇所を手で押さえ顔を歪める。

「何すんのよ!」

「何ってただ撃っただけだけど?」

ハルトは「なにか悪いことでもしましたか?」と言わんばかりの顔で言う。

「そこまでよ!」

声の聞こえた方向を向くと白瀬がいた。

「それ以上静に近づいたらこれ、提出させてもらうわ」

白瀬も動画を取っていたのかスマホを見せる。

「おいおい。それはこっちも同じだぜ白瀬ちゃん。この動画には何もしてない蓮司を男たちが襲うところがばっちり映ってるぜ?」

「脅しているつもり?別に提出してもいいけどその時はこちらも提出させてもらうわよ」

「今回は引き分けだな」

蓮司が会話に入り二人に言う。

「それでいいのかよ蓮司」

「それしかない。向こうも動画を持っているんだ。面倒は避けたい」

「お前らしいな。わかった、今回は引き分けでいい」

それを聞くと白瀬は無言で静に近づき肩を貸して去っていく。

「今回は追いつめられると思ったのにな」

「そう簡単にはいかないさ」

「そうだな」

「まっ!帰ろうぜ」

「あぁ」

2人は体育館裏から出て自宅へと歩き出した。


・・・


後方より。

「っさっすが先輩。私があのゴミどもを消す必要はありませんでしたね。でも白瀬とかいう女が先輩に近づいたときは・・・。フフ、あはははは!」

希は妖艶で恐ろしい笑みを広げた。

「覚悟、してくださいね?」


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