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深夜  作者: 福野みふ


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9/9

夜に起きてる

作品番号 No.45

2025.11.8 22:38〜22:45

 何故か、そういうことに快感を覚えた。


 悪い、とまではいかないが決して良いとは言われない行動。その一つが、夜に起きてることだった。


 とはいえ、早く寝ろと急かす人間もいなかったためそれは容易だった。ただ、自分の中のか細い自制心が、さらに細い音を立てて切れることがたまらなかったのだろう。


 睡眠は起床のしそこないだ。なんでわざわざ行動ができない状態になりにいくのか。みんな寝すぎだ。私は、死んだ後にゆっくりたっぷり眠る。たとえ発明はできなくても。


 静けさが好きとか、非行が好きとか、そういう理由でないことはよく分かっている。だからこそ、夜を過ごしたいと思っている。ただの我儘(わがまま)だとはわかっているが、それを貫き通すのも人生だ。


 私が死ぬ夜は、今夜みたいな夜がいい。

作品解説

「夜更かし」を題材にした一作。

「夜」という時間と、自分の人生を照らし合わせて描いている。

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