第二話
どうも、白夜です。二話目投稿です。やったぜ。前回読んで頂いた方、ありがとうございます。
あと、今回の投稿したら設定集というか語句紹介的なの投稿します。では、どうぞ。
ブラックドラゴンの獰猛な眼が此方へと向いた時、俺は思わず
「【特殊兵装】:【展開】.....!」
俺の【特殊兵装】では何も出来ないことなんて分かっている筈だった。だが、家族を助けるくらいなら、こんな俺でも....出来る!
「はあぁぁぁぁぁ!セイッ!」
俺は【名も無き剣】の切っ先をブラックドラゴンに向け、駆けた。そして力強く突いてみるが、まるで通っていない。
「くっ、分が悪ぃ!防ぐしか....」
俺の言葉は奴の攻撃によって掻き消された。俺は空中をまっている感覚を感じていた。
「お兄ちゃん!」
サラの声が聞こえると同時に、喉の奥から鉄の味がする液体が込み上げてきた。
「カハッ.....!」
それは俺の血だった。体中が痛い。恐らく今血が込み上げてきたという事は俺の体内の器官が何処かダメージを受けたのだろう。
地に膝をつき、立ち上がろうとすると奴に薙ぎ払われた。
「があぁぁぁ!!ぐはっ.....」
再度血が口から溢れる。ああ、意識が朦朧としてきた。サラが向こうの方で俺を呼んでいた。馬鹿野郎.....早く逃げろよ.....
俺の人生もここで終わりか......
『いいや、まだこんな所で死んではならぬ。』
不意に声が聞こえた。でも、周囲からではなく自分の心の中から。
『全く、少し長い幕開けで何を腑抜けでおる。ほら、もう何をすればいいか分かってるじゃろ?何故ならば、お前は__』
「『【英雄】に選ばれたのだから。』」
俺の声とその声が重なり、俺は外へと言葉を紡いだ。
「【再度展開】.......」
そして、その言霊を口にした。
「【大英雄の神剣】ゥゥゥゥ!」
すると、俺を中心に紅い稲妻が迸った。
『【これより所有者の体を最適化。】』
『【最適化完了】』
『【さぁ、喰らえ。大英雄よ。今こそ蹂躙の時だ!】』
俺の脳内でそう響き、そして最適化により体は治る。
次に、俺の手にしていた【名も無き剣】にヒビが入り、全て割れた。中にあるのは、俺の本当の【特殊兵装】、【大英雄の神剣】だった。
「行くぜブラックドラゴン。こっからは俺の戦場だ。先ずはてめぇのご立派な翼から剥いでやるよ!」
俺は風よりも早く駆け抜け、奴の翼へと剣を振り下ろした。
「ハァァァ!!」
「グルァァァァァァ!!!」
ブラックドラゴンの立派なその翼を断ち切った。ブラックドラゴンはそれに対し怒りの咆哮をあげ、俺に向けて反撃にでてきた。
「ガァァァァァァァ!!!!」
奴の口の中に膨大なエネルギーが蓄積されていく。ドラゴンのみに使えると言われている【竜の息吹】だ。だが、慌てることはない。
「【武装展開】、【対物理障壁】!」
奴が此方へブレスを吐く前に俺の【大英雄の神剣】の【固有兵装】の1つでもある【対物理障壁】を展開する。
「グルォォォォォォ!!!」
奴の口から途轍もない熱を持った青色の炎が一直線にこちらへ放たれる。だが、俺の【対物理障壁】には敵わない。
『【全エネルギー収束】』
『【収束完了】』
『【解析完了】、【模倣可能】』
『【竜の息吹】、【発動可能】』
俺の【大英雄の神剣】のもう1つの【固有兵装】の能力、それは【魔法模倣】と呼ばれるものだ。【対物理障壁】で受けた魔法、もしくはそれに属する攻撃を受けた時、解析・模倣することによって一時的にそれを使うことが出来るというものだ。
「【竜の息吹】!」
俺は本来竜にしか使えない筈のその技を発動する。
「ガァァァァァァ!!!?!?」
ブラックドラゴンは自身にしか使えない技を使われて困惑したのか、避けなかった。竜の炎がブラックドラゴンの、鉄よりも硬い鱗を焼き尽くしていく。
そして、後は
「これで......トドメだぁぁぁぁぁぁぁ!」
自身の剣を以て、ブラックドラゴンの息の根を止める。
「グルァァァ....ァァァ.......」
ブラックドラゴンの眼に光が無くなり、次第にその巨体を横へと倒していく。
漸く、ブラックドラゴンを倒したのだ。
「倒せた......」
そして、俺が疲れて腰を降ろそうとすると
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!』
体育館に歓声が沸き起こった。
「あの先輩がやったぞ!」 「あいつ落ちこぼれのアレン・シースか!?やりやがった....!」 「あの人、生徒会長よりも強いんじゃない!?」
俺を称える声が多々あがっていた。今までこんな事がなかったため、少し照れ臭くなった。
「お兄ちゃん!」
サラが俺の胸に飛び込んでくる。
「お兄ちゃん....!助けてくれた時すごく嬉しかったよ!あと、凄い強かったし、かっこよかった!」
少し涙目になりながらサラがそう言ってくる。全く、泣き虫だな.....
「心配させて悪かったな。あと、ありがとな。」
俺がそう言うと、サラが俺の予想していた疑問を言ってきた。
「そういえば、なんでお兄ちゃんの【特殊兵装】あんなに強かったの?ただの剣だったよね?」
「ああ、その事なら.....俺の本当の【特殊兵装】が目覚めてなかったらしい。」
「目覚めてなかった?どういうこと?」
「俺の【特殊兵装】は、所有者の生命に危機が迫った時に本当の能力が【展開】されるんだ。」
「へぇ〜、まあ、お兄ちゃんが無事だったんならいいよ!」
まあ、もう力使った反動で動けないし、倒れそうなんだけどな。じゃ、サラに言っといて一眠りするかね.....
「サラ、あと頼んだぞ。」
「え?」
そう言って俺は倒れる。
「え!?お兄ちゃん!?お兄ちゃん!」
サラの焦ったような驚いたような声を聞きながら、俺は静かに眠りについた。
〜〜アレンの心の中〜〜
「答えてもらうぞ、俺に語りかけてきたやつ。お前は何者だ。」
俺は寝たと同時に自身の心の中に飛ばされた。すると、目の前に幼い少女が居たのだ。俺は確信していた。こいつが俺にブラックドラゴン戦で語りかけてきたやつだと。
それで、俺が疑問を口にすると、目の前の少女が面白そうにニヤニヤ笑いながらこう言った。
「分からんのか?全く、今代の主は鈍いのぉ。」
「今代の主.....?まさか..!」
「そう、わしこそが主の【特殊兵装】であり、チョー強い装備.....【大英雄の神剣】の核そのものじゃ!」
こいつが、【大英雄の神剣】の核......いや、確かに俺の心に語りかけてこれるのなんてこいつ以外普通に考えればありえないか....
「取り敢えずお前が何者かはわかった。次に、【大英雄の神剣】。お前に聞きたい。なぜあんなに【固有兵装】もっていて、強力な力をもっている?」
俺は一番気になっていたその疑問を投げた。すると、【大英雄の神剣】はニヤニヤした顔をやめて、真面目な顔をした。
「いいだろう。何故わしがあそこまでの力をもっているか、教えてやろう。」
すると、【大英雄の神剣】は俺に語り始めた。
最後まで読んで下さりありがとうございます。楽しんで頂けたでしょうか。面白くない?あ、そっかぁ....(悟り)
良ければ、ブクマや感想お願いします。
では、また次回。




