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24.戦闘服
次は、あの舞踏会。
前回は、お母様のお古のドレスを着て参加した。
でも、今回は違う。
私には、これまで働いて貯めたお金がある。
最先端のドレスを、買うわよ。
見てなさい、カイル。
今度はこちらが、ギャフンと言わせてやるんだから。
私は喪が明ける前から準備を始めた。
王都から評判のデザイナーを呼び寄せ、人生で初めてのフルオーダーを頼んだ。
生地を選び、形を決め、何度も寸法を合わせる。
舞踏会の日。
仕上がったドレスに袖を通した。
綺麗に着飾るのを手伝おうと、領地の女性たちが集まってくれた。
「お嬢様、こちらを」
「髪はもう少し上げた方が綺麗です!」
「まあ! お嬢様ったら!」
気づけば、皆でわいわいと私を飾り立てていた。
そして最後に、鏡の前へ立つ。
「……これが、私?」
思わず呟いた。
鏡の中には、見慣れた自分とはまるで別人のような女性が立っていた。
……悪くないじゃない。
私は、にやりと笑った。




