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第2話 私を嫌う聖者
第2話 私を嫌う聖者
この世界での二度目の目覚めは最悪だった。
聖歌の声で目が覚めた。
目を開けると、**聖者**が私の上に立っていた。
金色の瞳、部屋を照らすオーラ……そして、明らかに私を嫌っている顔。
「ようやく起きたか、公爵令嬢」彼は冷たく言った。「安らかな死を祈ってやろうと思ったのに」
慌て起き上がる。「は?」
「王女がお前を褒めている」彼は一歩近づく。「『優しい』だと? ありえない」
「物語の悪役が優しいわけがない。つまり、お前は嘘をついている」
つまり、二人とも私に注目している。王女は褒め、聖者は疑う。
このままでは……処刑が早まる。
私は無邪気に笑った。「もしかしたら、変わったのかもしれません、聖下」
「あるいは」彼は呟き、聖なる鎖を私の首に近づける。「お前を試すべきか」
鎖の熱が肌を焼く。でも叫ばなかった。
叫べば、悪役だと証明される。
「……何もない」彼は驚いたように。「闇がない」
後ずさる。「これは……最悪だ」
彼は出て行った。
分かった。原作では――
王女に好かれる=死
聖者に嫌われる=死
唯一の解決策? 二人に同じくらい嫌われることだ。
――第2話 了――




