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エピソード0
「ねーねー? 放課後スイーツ食べに行こ?」
「悪いが今日は家の用事が・・・」
「えーっ? あ!デートじゃんって意識しちゃったんでしょ? かわいい~!」
「ち、ちっげーよ!! マジで用事があんだよ!!」
「なーんだ、残念~!!!じゃあ二人きりのラブラブデートはお預けだね~」
「違っ!だ・か・ら!!!デートじゃねえって!!!」
「よーくんの奢り、期待してるからね〜!じゃねばい!」
「全く・・・っておい!!!俺のカバン持ってくなよ!!!待てコラ!!!!!!」
俺は卯月陽太郎、17歳。何処にでもいるごくごく普通の高校2年生である。
そして俺を揶揄うこのラノベヒロイン感満載の女子は御子柴真帆。学年を通り越して学校で1番可愛いと目されている美少女。
容姿端麗、成績優秀、そして太陽のように明るい性格で誰とでもすぐに仲良くなれてしまうというブッ壊れ性能(失礼)の持ち主だ。
人畜無害を貫き通すと決めた1年前に比べたら鬱陶しいほど騒がしくて毎日疲労困憊だけれども今はこんな日常も悪くないと思えるようになった。
ではそんな陽キャな彼女と日陰者の俺がどうやって出会ったのか。
それは遡る事1年前。




