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ポイント活用で豊かな異世界ライフ  作者: 朝倉瑞穂
【第1章】

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第6話 ポーション - 異世界、ブラボー

 ストックに余裕ができましたので連投します。

 2投目

 歩きながら、昼食代わりに、もう1個アポの実を食べた。空腹感は消えた。食事としては、充分栄養を取れる様な気がする。ただ、満腹感は味わえないので、3食アポの実はつまらない。今夜はウサギ肉にしよう。正真正銘のジビエだ。どこかに塩がないかな。火を起こすのに時間がかかるので、4時頃までには、今夜の寝床を探そうと思う。


 理想とする寝床は、魔物が登ってこないよう、枝が低くても地上から10m以上にある大木だ。枝の上に丸太を渡せば、横に寝るくらいはできるだろう。魔物の接近が分かるよう、回りは見渡せる方が良い。今、歩いているところは、立木が多くて、木の陰から不意打ちをくらう恐れがある。思っているそばから、ホーンラビットが2匹襲ってきた。金剛杖で軽くはたいて、[収納・解体]だ。ホーンラビットやフォレストウルフ程度であれば、もう脅威に感じない。素材にしか見えてこない。この後も数十匹のウサギとオオカミを[収納1]送りにした。


 さて、このまま歩いているだけでは芸がない。何かできないかと考えたら、スキルを見た時から気になっていた[錬金術]の[ポーション作成]と[素材調査]を思い出した。ポーション用の水は売るほどあるので、あとは[素材調査]で材料を見つけることができれば、ポーションを作成できそうだ。


 当たりを見回し、[素材調査]と唱えたら、あらゆる物に付箋みたいな説明のラベルが付き、ひしめき合って訳が分からない状況になった。そりゃそうだ、小枝1本でも箸の材料にはなる。突き詰めれば、この世の全ての物が何らかの素材になるわけだから。

 僕は慌てて、ポーションの材料を求めていることを頭に描きながら、[素材調査]と唱えた。すると、右手の草むらに「チャチャ草」、左手の草むらに「チャイナラ草」のラベルが現れた。それらの草を手に取り鑑定すると、次のとおりであった。


[名称(チャチャ草)、産地(ビギンの森)、用途(ヒールポーションの素材)]

[名称(チャイナラ草)、産地(ビギンの森)、用途(ハイヒールポーションの素材)]


 お茶っ葉と思ったら、どちらもヒール系ポーションの素材だった。[回復]のスキルは人前では隠したいけれど、ポーションは気楽に使用・販売できる。元手はタダみたいなものだから、そこそこ売れれば、豊かな異世界ライフがおくれそうだ。運の良いことに、「チャチャ草」は、密集して沢山生えている。どちらの素材も、根絶やしにならない程度に「収納」した。


 しかし、これ以外に、ポーションを作るのに必要な素材は何だろうと考えていたら、[錬金術]に[レシピ]があることを思い出した。そこで、ヒールポーションとハイヒールポーションの[レシピ]と唱えると、


[レシピ(ヒールポーション) チャチャの葉、清水]

[レシピ(ハイヒールポーション) チャイナラの葉、清水]


が頭の中に浮かんできた。[錬金術]のスキル、優秀!直感で使いこなせる。


 [清水]は[収納1]に山ほどあるので、[錬金術]の[ポーション作成]で、どちらのポーションも作ることはできると思うが、あとは容器だ。そこで

「ガラスの[レシピ]」と唱えると、


[レシピ(ガラス) 石英または水晶、灰、白岩、清水]


と、出てきた。水晶、灰はともかく、白岩が何なのか分からなかったので、ガラスの容器は棚上げにして、[収納1]に保管している「鉄の木」で作ることにした。


 細かい作業なので歩きながら作るのは、自信がない。都合良く切り株があったので、そこに座って作った。特に根拠はないが、サイズは栄養ドリンクのサイズにした。蓋については、試行錯誤したが、結局、手持ちの「お茶のペットボトル」の蓋を参考に作った。2メートルの「鉄の木」の丸太で240本分の容器ができた。


 次はポーションの作成だが、カップに清水と葉っぱを入れて、「[ポーション作成]」と唱えれば出来るのかな?そして、それをポーション容器に移し替えれば完成か。何だか、カップから容器に移す時、殆どこぼしそうだ。

 もしもだ、[収納1]に完成した容器を全部収納し、[収納1]内でポーションを作成し、[自動整理]で容器の中にポーションを入れることが出来たら良いのにな。

 絶対、楽だし、やってみる価値はある。


「清水とチャチャの葉で、容器120本分のヒールポーションを作成。それを容器に入れ、蓋を閉める」

「ヒールポーション120本分を作成し、容器に封入しました。」

と、声が流れた。

 次は、ハイヒールポーションだ。「チャイナラの葉」は、沢山とれなかったので、少し控えめに、

「清水とチャイナラの葉で、容器30本分のハイヒールポーションを作成。それを容器に入れ、蓋を閉める」

「ハイヒールポーション28本分を作成し、容器に封入しました。チャイナラの葉が無くなりましたので、これ以上の作成はできません」


 [収納]のスキル、優秀!頭の中で考えただけで、ある程度のことはやってくれる。これなら、「工房」がなくてもやっていけるぞ。イヤイヤ、工房は必要だ。なんてたって、「一等地に工房をかまえました」とか「僕の工房で売ってます」って格好いいセリフ言ってみたいじゃないですか。


 早速、作成したポーションを鑑定してみた。


[名称 (ヒールポーション)、状態(不純物が無く、高品質)、効能(全ての軽傷を治す)、価値(サクラ王国においては、2万モグ以上]

[名称 (ハイヒールポーション)、状態(不純物が無く、高品質)、効能(全ての重傷を治す。指等の欠損を修復することもある)、価値(サクラ王国においては、50万モグ以上)]


 50万モグがどれくらいの価値があるか分からないが、重傷を治し、ある程度の欠損も治す薬だから、最低でも、日本の50万円には相当するだろう。ハイヒールポーションだけでも28本あるから、日本円にすると全部で1400万円。スキル、ブラボー!異世界、ブラボー!

 まずは、無事にビギンの街にたどり着かないと始まらない。道中の安全を考えて、ポーションを作った残りの端材で、棒形手裏剣を200本程作った。更に残った端材で10cmの細い針を100本程作った。[忍者]スキルの中には、[暗器]、[暗殺]がある。闇で「恨み晴らします」の商売もできそう。


 スキルの万能感で、だんだん考えが物騒になってきた。反省しよう。

 次回、「第7話 一日の終わり - アイドルをプロデュース?」の投稿は、

3月3日を予定しています。

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