小さな間違い、小さな決心。
ゴブリンだと思って襲った相手は、ゴブリンではなかったみたいです。
私はスネをさすりながら聞いてみた
「ゴブリンじゃねえしって・・・じゃあ何てモンスターだよ。」
ゴブリンもどきが答える
「そもそもモンスターじゃねえし!」
私「え?」
ゴブリンもどき「え?じゃねえよ!どう見てもドワーフの子供だろ!」
・・・驚いた。
初めてオーク以外の種族に出会った。
そういえば神が言っていたな。ここはファンタジーの世界。ドワーフが居ても不思議ではない。
ドワーフ曰く、この辺りはオークの勢力圏だが、他の種族が生きていくには環境が苛酷すぎる。
生い茂る森は一見、豊かに見えるが、強いモンスターが多い。実際、食料になる様な植物は少なく、
モンスターを狩って糧とする他無い土地なのだそうだ。
又、この辺りのモンスターは倒したとしても、さほど良い物を手に入れる事が出来ないらしい。
言われてみれば、オオカミとか倒すのが大変な割に、手に入る肉は筋ばっていて、あまり美味しくは無い。
このドワーフは、一人旅をしているらしい。
故郷は、とある理由から追い出されたのだそうだ。
せっかくだから都会に行こうという道すがら、私に襲われたのだそうだ。
なんだか悪い事しちゃったな。
とりあえず謝っておこう。
私「ごめんよ!間違えて襲っちゃって。」
ドワーフ「ゴメンで済むと思っているのか?モヒカンゴリラ!」
私「人が丁寧にあやまっているのに、ムカつくガキだな。じゃ、オレにどうしろと?」
一瞬ドワーフは考え込んで言った。
「どうせお前、暇だろ?私の旅に同行しながら、私のボディーガードをしろ!」
・・・このチビッコは、いきなり何を言い出すのだろうか。
こっちは毎日の糧を得るだけで必死だというのに。私は暇では無いのだ。
しかし、面白い提案だ。
チビスケの言う事が正しいのであれば、別の土地に移れば、狩り自体が楽になるかもしれない。
元々、集落に親族が居るわけでもないのだから、私自身、身軽なのだ。
よし!ここは一つ、このチビスケの提案に乗ってやろう。
この異種族との出会いをきっかけに私は旅に出る事を決心した。
生まれた集落を離れ、「私」は旅に出ます。
気が向けば続きを書くやもしれません。




