11話内政と善光寺の会見
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今回は内政の会話がメインです。
尾張をほぼ統一した信秀は内政に力を入れていた。
戦をするにしても内政をするにしても兎に角金がかかる。今までは尾張半分で良かったのでそこまで金もかかからなかった。
現在は尾張全域と三河も見ないと行けない。
未だ蓄えが有るので何とかなる。
鉄砲は三河に配置してないから硝石も自作で足りるが無限では無い。
先ず硝石丘を増やすとして中村だけでは厳しい管理出来る者を中村から動かすとして誰の領内で任すか?取り合えず政秀と信盛と勝家の所で試して見るか?(中村の硝石丘の管理は正清が中村の村民を高めの金で雇っている出来た硝石を織田が買い取る方式である因みに人件費+少しの利益で販売している)と増産が決まった。
一番金がかかるのは治水で有るが領内を清一が見回った際尾張川(境川)と墨俣川(長良川)木曽川が氾濫しやすいと言っていた。墨俣川・木曽川沿いの尾張側は殆ど一向宗のエリアだから手が出せないが敢えて工事をしてみるか?それとも尾張川か・・・どちらをするとしても。
金かぁ金を集めるには貿易が一番だが商品を右から左での利幅だけでは厳しく他に無い特産品が必要であった。
現在の名護屋で他に無い特産品として馬鈴薯と片栗粉を販売していた。弁柄は金になるので堺では売れている。他に何か無いか悩んでいた。
後は堺や京で商いをしている商人を誘致して販売を任せるか。
信秀はここ迄考えた上で正清と政秀と信長を呼んだ。
3人が集まると信秀は先程自分が考えていた事を話した。
政秀は「硝石丘を増やすのは良いのだが製造法が広まってしまわないか?」
「確かに爺の言う通りなのだがこの四年程で作った硝石も半分は使ってしまったぞ」
「確かに吉の言う通りだ美濃方面は婚姻による不可侵になっているし遠江の方は何時今川が復活するかも解らん備えは必要だ一向宗の件もあるしな」
「では正清殿はどおすれば良いと思います」
「そうだな清一が作った鍛冶村を拡張して作るのはどうだここなら警備の人数を少し増やすだけで良いだろう」(鉄砲を作る秘密の村で場所を知っている者は少なく出入りには毎日変わる証と合言葉が必要だった為未だに忍び込まれた事はない)
「先生が言うのも一理有るが出来て2倍ですよね」
「吉はどの位を計算している?」
「えっとですね。先ず伊勢に進行を考えた場合その手前の一向宗相手に輪中や蟹江付近長島・桑名を潰すのに今ある残り全部と中村での一年分その後北伊勢四十八家相手に一年分中伊勢の関氏と神戸氏で二年分南伊勢の北畠氏や志摩の海賊相手に三年分位ですね合計すると在庫と七年分位ですね」
「七年分かぁ伊勢以外が動いた場合はさらに必要だな都合九年分は有った方が良いわけだな」
「正清殿村を更に作る必要がありそうだな。」
「そうなんたが警備にしてもやりにくくなるからな」
「爺今同じだけ警備に回すとしたら何個作れる?」
「常備兵からは後1つ位ですかね」
「だったら信さん1つ考えがある」と正清は今迄ずっと聞くだけだった信秀に声をかけた
「忍びを誘致出来ないか?」
「忍びを足軽以下の者だぞ」
「信さん忍びを舐めちゃ駄目だ。前にも言ったが情報は武器だそれに信友の時も忍びか居たからこそ先に手を打てた違うか?」
「確かにな忍びがいなければ逆手に取れず殺されていたな」
「何時も言ってるだろ農民も商人も武士も忍びも皆人だ上も下も無いってなそれを忘れないでくれ吉お前もだぞ」
「解った。でどおするんだ」
「ああ忍びの里隠れ里作ってそこで年老いたものや怪我で現役退いたものを使って硝石丘を作る。後適性の有る孤児を集めて忍びの教育もさせる」
「で何処を使う?」
「甲賀は六角で藤林は今川だし服部は属国とは言え松平だ残りは百地だな」
「先生百地と言えば天正伊賀の乱の百地ですよね。こちらに付きます?」
「ありゃあお前の子供が伊賀に攻めいったから起きた事だ。今なら武将扱いで他の上忍・中忍も士分扱いにしてちゃんと里と賃金与えれば着くはずだ」
「名張の中村はどうするのです先生」
「服部に百地の紹介料にする。信さん服部との繋ぎ頼む」
「解ったで治水の件は」
「俺は信さんの意見で良いと思う今の所一向宗のエリアに手をだしても仕方ない。尾張川だ」
政秀と信長も賛成した。
「後は産業だが特産品は作れないか。」信秀が聞くと
信長は「マッチは」と聞くと
正清は「輝安鉱がな日本では未だ掘られてないんだよな。それ以外は何とかなるんだが。」
「先生この辺りでは無いんですか?」
「明治以降に伊予の市ノ川鉱山・但馬の中瀬鉱山・周防の鹿野鉱山だな」
「でしたら大陸からの輸入はどうでござろう」
「輸入か多分有ったと思う何とかなるな」
「後わしは時計はどおかと思います」
「爺確かにあれはいいものだか問題は表面の硝子だな」
「中の部品は鍛冶村で作らせて多分出来るが硝子か作れれば他の工芸品としても使えるな清一に任してみよう。」
この後清一はマッチや時計の開発でてんてこ舞いであった。
正清が「わしは石鹸が良いと思うぞ」
「先生確かこの前石鹸は無くなったって聞いてますが」
「なくなる前に試作を作ってみたのじゃが成功しての今はそれを使っておる」
「えっ有ったんですか?家のも切れて濃が欲しがってたんですが」
「未だ少ししか無くてな渡せんのだよ」
「あーそうなんですね少しでいいんで今度分けて下さい」
「解った。で試作て来てるので工場作って販売しようと思っとたんだ。町には蒸し風呂があるし大名は風呂持っとるし」
「正清それでいこう他は無いか?」
誰も答えなかったので解散となった
濃姫が嫁いで1年がたった天文16年の暮れに道三から信長への会見の申し込みが有った。
信長は直ぐに了承の返事をすると政秀と清秀を呼んだ(正清は伊賀に旅行中・清一は鍛冶村に込もって居ない)
二人が来ると道三からの会見の申し込みが有った事を伝えた。
信長は「これは敢えてうつけの格好で行くか・まともに行くかどっちが良いと思う?」
政秀と清秀はそんな事で呼ぶなと怒ったが「これで美濃譲り状貰えなかったらどおすんだよ」と反論した。
清秀はうつけの噂はもう既に無いから大丈夫だと言って同行する兵全てに鉄砲持たせていけと言った。
信長から「お前と米は一緒に連れて行く道三に顔を覚えさせておけ義龍が反乱したら直ぐに向かって救出に向かって貰う」と言っていた。
政秀にも「安藤と稲葉と氏家と顔繋ぎしておけ反乱したらこちらがわに寝返らせる。後は半兵衛と光秀だが律儀なところが有るから清秀が着いたら道三守るためにこちらに付けと書状を出す準備をしておけ。まっ道三が引退してからだがな」と言って解散した
清秀は部屋に戻り藤吉郎(10歳)を呼んだ藤吉郎は清秀の小姓をしている
清秀は「藤吉郎は史実では蜂須賀党に居たんだっけ?」
「そういわれてますだぎゃ」
「今から潜り込めないか」
「どおしてだぎゃ」
「今から繋ぎを作って起きたいしお前の人垂らしの才能を使いたいんだ」
「行けと言われれば行きますだぎゃよ」
「なら頼むお前の判断で戻ってこい」
「解ったぎゃ」
藤吉郎は出ていき1度中村に戻ってから長良川上流に有る蜂須賀党に向かった
会見の日信長は清秀達を伴って善光寺に向かった。
史実通小屋から信長を見ていた道三だったが鉄砲の数に驚きその上信長と眼があった
信長は清秀にあそこに道三がいる事教えた。
信長と清秀達は何処で覗いてるのかを探していたのだ。
道三は鉄砲だけではなく信長を凄いと思いまともに戦えば負けると思っていた。
側近に息子達では負けると言ったと言う。
善光寺の会見は普通に始まり信長は道三と語らったその中で信長に何を求めると聞き信長は天下を取るそして民が平和に暮らせる世にしたいと語ったそれを聞き道三は野心のままにここ迄来た自分と信長の違いを感じ何か吹っ切れた気持ちになった。
会見は終了し別れ際に清秀を自分の友だと紹介した。
道三は主君の嫡男に友と言われた清秀にも興味をもった。
信長達が尾張についた頃
道三は義龍を呼び自分にもしも何が合っても絶対に織田と戦うなと命じた。義龍が理由を聞くがあれにはわしも勝てぬとだけ呟いた。
それを聞き義龍は父は年老いて来て腑抜けになったとしか思わなかった。
後に父の言う事は本当だったと後悔するのであった。
信長は城に戻ってから信秀に会見の報告をしたが信秀は特に何も言わなかった。
明けて天文17年
正月の祝いの席で信秀は引退を発表した。
信長に家督を譲り暫くは後見するが期間は五年となった。
それと清秀と市の婚約が発表された結婚は市が13歳になってからと伝えられた。
この年の正月は二重に目出度いと大いに盛り上がった
勝家も大変歓び自分には何故か嫁が来ないと嘆いていたという。
正月から一月がたち
正清が伊賀から戻って来た
正清は信長と信秀信長君所に向かい報告をしたが百地の勧誘には成功したが問題が起こったと言った。聞く処によると何故か織田ではなく岩田に使えたいと言い出したと言う。信長は了承し現在迄中村以外の領地は要らない銭をくれと断られていたが飛び地になるが西尾張の山を3つと鍛冶村を与えた。どのみち正清や清一が居なければ話にならない場所なので変わり無いと判断したのだ。
丁度その頃清秀は名護屋の港町に来ていた町をぶらつきながら散歩していると前から一人の男が声を掛けて来た「もしそこの御仁もしや岩田殿ではござらんか?」清秀は自分の事を知ってる見たいだが顔に見覚えが無かったので首を捻ると「某この間の信広様の乱で陣借りしていました滝川一益と申します」清秀は(えっこの人が出生不明の人ですか)と思っていると「突然で恐縮ですが拙者を雇って下さらぬか?」と尋ねて来た「何で俺なの?信長に直で言ったら良いんじゃない」一益は「清秀殿が良いんです」
何故かと言うと一益曰く直参はいやだから陪臣が良いらしいその上信長に友と呼ばれる位の信頼が有り有能でありながらも家臣が少ない嫡孫でもある優良物件らしい。清秀は勝手に決められないから明日城に来てくれと約束した(嫡孫であっても勝手に家臣は雇えない当主の許可が必要であった)
城に戻って正清に報告すると「お前もか」と言われ伊賀での出来事知らされた。清秀は織田家って世間でどう思われてるんだろうと心配になったが取り合えず一益をどうするか相談したが手が足りなくなって来ていたので即OKした
次の日一益が尋ねて来たので正清と一緒に面会して正清の簡単な面接の上雇うと伝え暫くは自分の手伝いをしてもらうと正清は伝えた
現在の清秀の仕事は信長のフォローであり中村の管理なので余り仕事がないからである。
今回のクラッシュは天正伊賀の乱でした。
義龍の謀反フラグが立ちました。先に動くのは美濃か一向宗か北伊勢か
内政メイン何ですが結構会話が多くなってしまいました。
個人的に正清が信秀に言った忍びの事は書いていて自分で気に入ったセリフに成りました。(笑)
マッチって箱の横についてる着火場所が一番作り難いとは調べてビックリしました。




