十四話
私が戻って、少ししたら授業の始まりを告げるチャイムが鳴る。
化学の授業だ。
化学はかなり得意だ。と言うより、理数が得意と言ったほうが良いだろう。
あとは社会などの暗記も得意だ。
英語や現代文が少し苦手だ。まぁ、それでも理数と比べてだ。
とりあえず化学の教科書を開く。今日は酸と塩基についてだ。
ぼんやりとしていると、先生に問題をあてられる。
……もちろん完璧に答える。
先生は「よろしい。」と、少し悔しそうな顔しながら言った。
私に恥をかかせようとしていたみたい。百年早いぜ。
ある程度時間が経ち、チャイムがなった。授業が終わりだ。
先生は皆に宿題プリントを配り、教室を去った。
休み時間に図書室に行こうか迷っていると……、後ろから抱きしめられた。少し苦しいぞ。
「……なんでメール返さないんだ。」
怒りが篭っている声。何故か言い返す言葉が出なかった。
「べつに……、いいだろ?どうでもいい内容なんだから。」
「どうでもよくない!!」「……っ!」
私はなぜかこの男の怒りが怖く感じてしまう。ただの馬鹿が吠えているだけなのに……。
「千遥?」
「すまない……、場所を変えてもらえないか?」
「……わかった。」
私達は教室から出て、人がいないような場所に移動することにした。
ユニークが100人を超えました。
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