11/57
十一話
長いやり取りをなんとか終わらせるために、仕方がないので図書館で勉強を教えることにした。
「ここは?」
「それはxが0になるように代入すればいいだろ馬鹿野郎。」
「………?どうやって?」「教科書見れば。」
「何ページ?」
「62ページ。」
それにしても……、どうして基本問題が出来ない?
「めんどくさい。」
「そんなこと言うなよ〜。あっ、チョコあげるよ!」「いらない!」
「えっ!君ってチョコ嫌いなの?」
「………。」
チョコは嫌いではない。むしろ大好きだ。ただ勢いで言ってしまった。
「そんなことより勉強に集中しろ!!そろそろ帰るからな。」
「ええっ、もう?」
「やっぱり今すぐ帰るから。」「じゃあ問14が終わるまで。」
「………。」
面倒なので参考書を開き「ここ見りゃ分かる。」と言って私は帰る準備をした。
奴は参考書を見て、「こんなのじゃ分からない。教えてよ〜。」と言ったが、無視する。
さて、駅に向かうか。
図書館なのに騒ぎ出す馬鹿は他の人に注意を受けている。
その隙に図書館の出口に向かった。
感想・評価があればお願いします。