十話
今日の授業が全部終わる頃私はぐったりとしていた。
「はぁ……。」
他の休み時間は質問が来る前に図書室や、自習室に逃げた。
私のクラスから結構遠いんだよな……。
すると、
「疲れているようだけど大丈夫?」
そんな言葉を言われた。
朝の質問攻めしまくる女子ではない。入学当初から話しかけて来る女子だ。
学級委員の早川美咲という名前らしい。
「あぁ、大丈夫。とりあえずな……。」
「篠崎さんがあんなに話していたの、初めて見た。」「いや、出来ることなら今日のことは忘れて下さい。つーか忘れろ。」
「……初めてこんなに話してくれるんだね。いつもは『……うん』もしくは『無理だ』とかYesかNoを答える程度だったのに……。」
クソっ……。迂闊に話し過ぎた。
「じゃ、じゃあ私は帰らないといけないから……。」「えっ、ちょっと待って。篠崎さんって勉強出来るよね?」
「………、じゃあね。」
「あっ、待っ……。」
脇目もふらず私は逃げ出した。…………が、
「人が用件を話そうとしてるのに逃げちゃ駄目だよ。千遥」
どこからか湧いた馬鹿に手を掴まれた。
昨日の事を思いだすな…。
「面倒だもん。だから手を離せ。」
「駄目。ちゃんと人の話しを聞きましょう!」
「わかった!もう逃げないから……。」そう言ったら、手を離してくれた。
「なんの用だ早川さん。出来る事ならさっさと終わるような事で……」「勉強教えてくれる?」
「参考書を読もう。もしくは先生に教われ!」
「でも……。」
「はいっ、これ。昨日買った参考書。」
「こらっ千遥、教えてあげなさい。あと俺にも教えて欲しいな♪」
「オススメ参考書パート2とパート3だよ。ハイテンション馬鹿にはパート4からパート7まで貸そう。」「参考書じゃなくて、直接教えてよ。」
「断る!!」
結構しゃべって疲れた。そんな私を見て早川さんは、
「あっ、じゃあこれで大丈夫だから。ありがとう篠崎さん。」
早川さんは引いてくれた。でも、
「俺にはきちんと教えて。………優しく一対一で。」「気持ち悪っ!」
俗に言う甘い声?とやらで耳元で囁かれる。多分他の女子なら顔を真っ赤にしたりするだろうな。
でも私にはそんな可愛いげは全くない。
以外な反応だったのか悔しいそうな顔をした。
その顔を見て私は少し勝ち誇った顔をした。
「ふがっ!!」
「駄目だよ〜。人が少し落ち込み気味なのに……。」
鼻をつままれた。
「全く、本当に意地悪な子だなぁ。勉強くらい教えてくれたっていいじゃん。」「私にメリットは?」
「教える能力がつくよ。」「必要ない。」
「必要だよ!」
あぁ、長い。やり取りが長すぎて疲れた。




