9話
放課後
「黒坂。まさかお前が女体化するとは思わなかったぜ」
「ふっ私だって予想外だよ。まさかこうなるとはね」
「予想できたほうが怖いわ」
放課後に4人で集まって会話していた
もちろん参加者は俺、優香、純也、黒坂だ
「女体化なんて創作の話だと思っていたわ」
「性別を変える手術はすでにあるぞ。海外だが」
「そうだよ、斎藤。私だって海外で手術を受けようかなと考えていたのだからさ」
「俺は佐藤だ!誰が斎藤やねん!!」
あいからず、純也を弄り倒す、こいつがツッコミ役になるなんてそうそうない。いつもツッコミ役は優香だから
「待て、お前もだろ。俺だけがツッコミ役だとは思わないでくれ」
「心を読むな。怖いだろ」
「怖くないだろ」
「いや、怖いわ」
なんでこいつ俺の心を読むことができるんだよ。まあ、そんなことは置いといて
「お前はこれから黒坂と付き合うがこいつがもしもも「もしも方法があっても戻る気はないよ」よくねえだろそれ」
そのまま女として生きる気なのかよ
正気か?いや、こいつにまともな感性あるわけねえか
「私は優香のことが好きだ。でも、優香は男を恋愛対象として見ていない。昔から男ばかり告白されることによって男嫌いになってもおかしくないところまで追い詰めた」
「優香の男嫌いの原因はお前のせいだろ」
「同感」
純也の言葉に同感だ。そもそもこいつが告白してから始まったもんだ。数百回も告白するこいつの精神がいかにやばいのか分かるだろうがこいつはかなり優香に執着している。イケメンのくせに女の子ではなく、男の子を恋愛対象として見ている。それは今は多様性だから駄目じゃないし、別に批判するわけでもない。だが、こいつは数百回も告白している。その度に優香は断っていたが流石の優香でもトラウマに近いところまで心にダメージは来ている
それが嫌ってところだ。相手の気持ちを考えているのか分からないが諦めることなく、続けたこいつはメンタルが恐ろしく強いと言うこと。それはいいとして優香は数えきれないほどの男性からの告白から嫌気をしている。それには俺と純也も分かっている。こいつがようやく告白成功したのかと思って祝福はするものの優香がこいつのことを好きなのかと言われたら嫌っていた
こいつが女体化したいと言う気持ちが天に届いたとなれば女体化の薬をこいつの机の上にあったと言われても何故か納得するが・・・
いや、納得できんわ
女体化の薬が机の上にある時点で怪しいだろ
「・・・そうか・・・ごめんなさい優香」
「謝ってもねえ・・・今のお前を怒るとは・・・ちょっと違うと言うか・・・」
なんとも言えない顔をしているが言ってもいいんだぞ
「俺はさ、男から言ってわけじゃないんだぜ?純也と悠太と長年一緒にいたから男との関係は友情なんだと認識していたからさ。お前からの告白はなんか違うんじゃないか?って俺の認識がおかしいと思ったんだ。それに俺はおっぱいが大きい女性と付き合いたいと言う欲望は昔からあったし」
「・・・・・・」
「優香・・・」
「なんとも言えないけど今のお前は前のお前と違うと思って関わればいいんじゃない?流石に戻ったらまあ・・・うん」
少し台無しになっているがそれが優香らしいこと。やはりモテる男は違うな
「そうだね・・・戻る気はないよ私は。だって、君との時間をこれから過ごせるのだからさ」
「なんかラブコメ走ってね?」
「俺に言うな」
台無しにするなよ純也。こいついらんことを昔から言うから今の空気を破壊してもおかしくない。そん時はそん時止めるとして
「そうだな・・・これからよろしくな。八雲」
「!ああ!これからよろしくね。優香」
こうして2人は抱き合う
そんな姿に俺は何も言わずに見ていた
「やっぱり、ラブコメだろこれ」
「お前は黙れ本当」
やはりこいつがいたら雰囲気壊れるな
「今日はありがとうね。2人」
「何〜いつものことさ!」
「そんなんで済むようなことじゃねえだろ今日に関して」
今日は疲れた・・・特に黒坂のせいだけど。まあ、疲れたのは事実だし、文句を言おうと言われたら嫌っている。なんでだろうね知らん
「黒坂もこれから大変だろ?体の性別が変わってはさ」
「まあ、そこら辺は慣れだよ慣れ。いつものように男子更衣室に行くさ」
「無理だろ」
「それはやめろ馬鹿」
見た目完全に美女だぞこいつ。無理もあるだろ。まだ、優香は体が男だからスルーできるけどこいつは完全に女性の体へと変化しているから流石に無理なんじゃないか
「・・・でも、流石に女子更衣室に入るのはね・・・トイレで着替えるしかないじゃないか。男子トイレにね」
「駄目だろ」
「無理だろ」
「流石にそれはいけないんじゃない?」
「いけないんじゃない。アウトだわ」
男子トイレに入ったら生徒指導室に呼ばれると思うな
こいつは今後戻る予定がないらしいし、女として生きていくしかないだろう。心が男だから女に反応してしまうかもしれないがこれから慣れていくしかない
こんなことを考える機会があるなんて予想外どころかあるわけねえだろとしか思っていなかったが現実って本当に予想外な出来事が生まれるな・・・まあ、いいか
「これから頑張れよ。黒坂、優香」
「俺関係なくね?」
「夫として支えろよ優香」
「純也。俺達結婚してねえぞ」
「優香がやりたいならすぐにやるよ?私は結婚できる年齢だし」
「2022年から結婚できる女性の年齢が16から18に上がっているのでできませんよ〜」
成人年齢変わっているの忘れているのかこいつ




