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第45話
憎愛
あなたは、どんな人が好き?
あなたは、どんな人が嫌い?
わたしはね、わたしのことを好きな人が大好きなの。
わたしのことが嫌いな人は、本当に、本当に大嫌い。
無条件で人を好きになるって、とっても素敵なこと。
無条件で人を嫌いになるって、とっても……悲しいこと。
親とか、兄弟、お友達とか……そういうことはね、関係ない。
わたしはわたしを嫌った人が、ただただ……許せなかったのよ。
「貴女も、わたしのこと……嫌い?」
「……」
「やっぱり、嫌いかな……」
一晩にしてわたしの故郷は赤黒色に変色した。
十五本の綺麗な薔薇を、みんなが胸に抱いていた。
「いいえ。わたしは人間たちが、貴女たちが大好きです」
「わたしのことも……?」
「はい。わたしは貴女のことも愛しています」
「嬉しい!」――わたしは笑みを浮かべ、胸に薔薇を抱き抱えた。
二十一本の綺麗な薔薇を、女神様にお渡しした。
ローズ




