またテスト…
あのあと、運どぅ……体育大会は結局中止になりました。
徐々に大粒の雨になってきましたからね。
「またテスト…」
「かな、机に突っ伏さないで。邪魔よ」
今日は由紀乃ちゃんちで勉強会です。
由紀乃ちゃんちに着いた早々にノートを広げた私達に、かなちゃんが泣きそうな表情で項垂れてる。
来週頭からテストだから、時間がないんですよ。
「かなちゃん、ほら、テスト終われば夏休みだよ。頑張ろ」
「夏休みは受験対策の補習がある~。私、テニスだけしていたい…勉強やだぁ~」
あ~あ、すっかりイジケモードだわ。
夏休みは遊べないの確実だからな~。
かなちゃん達は最後の大会があるし、早苗ちゃんもナントカ展? に大きいの出したいって美術室に籠るみたいだし。
予定が皆合わなさすぎて、凄いなって思ったもん。
私はちまちまとマイペースに、作りたいもの作ってます。
「今日も早苗ちゃんいないし、桑崎君と長谷部君も部活でいないし…遊びたい!」
「かな、煩い」
「すみません…」
「あはは…」
由紀乃ちゃん強い。
ガタッと立ち上がったかなちゃんが、由紀乃ちゃんの一言でしゅん、として座ったよ。
亮くんと長谷部君は、テスト後すぐにある試合のためのミーティングだそうです。
テスト週間だから、通常の部活はやらないけど、ミーティングはするらしい。
ポツポツ喋りながらも勉強を始めれば、話の内容は自分達の苦手な科目のことになってきます。
かなちゃんは数学と理科が、由紀乃ちゃんは地理が、私は歴史と数学が苦手です。
とりあえずお互いに苦手な物を教えてもらったり教えたりしながら勉強しますが、歴史は暗記だからなぁ。
覚えるしかないって、ツラい。
「そろそろ休憩しようよー」
「…そうね。お茶を淹れてくるわ」
「わーい! 由紀乃ちゃんの淹れる紅茶美味しいよね~」
「ね~。同じ淹れ方してもなんか違うんだよねぇ…何故?」
時計を見たら、もう三時過ぎてました。
ここに来たのが十二時半だから…喋りながらだったけど、三時間近く勉強してたんだね。
うーん、と腕を伸ばして背伸び。
ずっと同じ姿勢だったから、ちょっと肩が痛い。
由紀乃ちゃんが持ってきてくれた紅茶とクッキーでおやつタイムです。
本当に紅茶美味しい。ストレートで飲んで苦味がないのが凄いよね。
自分で淹れると、ミルクか砂糖入れちゃうもん。
クッキーも美味しい。かなちゃんが持ってきてくれたやつらしいです。
どこの店のですか? 今度お母さんに買ってもらおう。
「そういえばさ~? 晶子ちゃん、推薦狙いなの?」
「ん? そうだよー。単願推薦狙い」
「「タンガン推薦?」」
単願。
つまり、絶対にその学校に行きますよ~、中退しませんよ~、成績上位をキープしますよ~。って約束して、その学校に入れてもらうのです。
ついでに成績が一定以上ならば授業料が免除になるのです! ビバ! 奨学金!
狙うしか無いでしょう!
まぁ、早苗ちゃんも単願推薦狙いなので、授業料免除が取れるかはわからないけど。
……私の人生は、多分`あの瞬間´に終わります。
だって、私は確実に`あの時´死んだのですから。
こうして、同じ人生を再びなぞっているのなら、きっと死ぬ瞬間もなぞると思うのです。
次に死んだら、また戻るのか、それとも本当に死ぬのか。
まだ分からないけど、きっと`あの瞬間´に終わる人生です。
未だに、何で同じ人生を再び歩むことになったのかは解らない。
でも、`同じ´だけど、`決まってしまってる´レールの上でも、少しは変えられる事があるかもしれないから。
だから、私の出来る範囲で、後悔を潰して行きたいと思います。
光希も生きてるし、ピアノも私的にはやりきれた。
部活も楽しいし、料理も大分上達しました。
高校でも幾つか防ぎたい出来事とか、半端な気持ちでやっていたこともあるし。
まぁ、ほとんどは自己満足のものなんだけどね。
……とりあえず、今は勉強。
あと、修学旅行を全力で楽しみたいな。
今は単願推薦ってないのかしら?
偏差値上回っていれば、割りと確実に入れるから楽だったんだけどなぁ。
作者は勿論単願推薦で、授業料免除。しかもお金返さなくても良いって所に入りました。
楽でした。




