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63話


 20XX年8月9日



 チェコのプロスチェヨフから、おはこんばんにちは!

 コアなテニスファンなら、もう既に結果を知っているとは思いますけど……


 なんか前回も同じような出だしだったような気もするけど、様式美って大切ですよね?


 それで、ワールドジュニアの結果ですけど、準々決勝で対戦したアメリカの選手には、6-3、6-3のストレートで危なげなく勝つことができました!

 次の準決勝は、今大会の開催地である地元チェコが相手でした。


 チェコの選手を相手に、5-7、6-4、6-3と最初の1セットは落としたけど、逆転で勝つことができました!

 勝つことはできたけど、やっぱチェコの選手って強いよね。


 ヨーロッパの選手はクレーコート適性が高すぎだよ!

 もっと日本にもレッドクレーのコートで練習できる環境を作らないことには、欧州勢の後塵を拝すことになり続けると思います。当然、庭野選手は除外してだけどw


 そして、残念ながらも決勝でスウェーデンに負けて、惜しくも準優勝という結果に終わりました。

 クリスの娘である、フェリシア・ヨハンソン選手……


 なるほど、クリスがスウェーデン代表のコーチをしている理由が分かりました。

 分かったところで、どうにもならないけどwww


 なんなのあの子?

 とても私と同じ14才とは思えないぐらい、圧倒的な強さなんですけど!


 決勝でフェリシア・ヨハンソンと対戦したんだけど、2-6、1-6と完敗でした><

 途中からは、完全に遊ばれてしまったんだよね(´;ω;`)


 バケモノの娘はバケモノだったということだよ……

 あの強さは、絶対に年齢詐欺だよ!


 フェリシア・ヨハンソンは、今すぐでもW35程度の大会だったら、大人を相手にしても勝てると思いますね。

 やっぱ、強者のDNAって絶対にあるんだろうなぁ。


 庭野選手も母娘そろって、グランドスラムのチャンピオンだもんね。

 もっとも、まどかさんはダブルスのチャンピオンだったけど。


 それに比べて、私のお母さんのキャリアハイは、確か450位ぐらいだっけ?

 うん、どこからどうみてもモブですねwww


 それでも、その時代のテニス界で500位以内に入っているのだから、お母さんも世界的に見れば十分にテニスエリートではあるんだよね。



 それはそうと、ポスト庭野環希は、フェリシア・ヨハンソンで決まりじゃね?


 というか、間違いなく十年後の女子テニス界を引っ張ている、そんな存在になっていると思います。

 十年後の庭野選手は引退しているか、引退間際のはずだもんね。


 そんなバケモノみたいな、フェリシア・ヨハンソンが私と同じ世代とか、ついてないを通り越してマジで最悪なんですけど?

 庭野選手に対する、アナスタシア・トハチェフスカヤみたいに、私がフェリシア・ヨハンソン被害者の会の代表的なポジションになっちゃうじゃないのよー!(´;ω;`)






 20XX年8月10日



 全日本ジュニアに出場するため、日本に帰国する桃花ちゃんたちワールドジュニアのメンバーと別れて、私たち家族はポーランドのクラクフという街にやってきました!

 昔はワールドジュニアに出場した選手は、全日本ジュニアと日程が重なるので、出場できなかったみたいなことを聞きましたね。


 しかし、全日本ジュニアの日程が後ろにズレたので、ワールドジュニア組も全日本ジュニアに出場できるようになりました。

 桃花ちゃんはU-16のカテゴリーにチャレンジするそうなので、頑張って欲しいところです。


 麻耶ちゃんとしおりちゃんは、私の分までU-14で優勝争いを演じてくれたまえ。謎の上から目線www

 まあ、私が去年の全日本ジュニアのU-14チャンピオンなんだから、謎の上から目線も許されるのだw


 それで、なんで私がポーランドのクラクフに来たのかというと、この地でジュニアサーキットのJ100大会が開催されるからなんですよね。

 つまり、出場するなら全日本ジュニアよりも、海外のJ100大会でしょ! ということになります。


 あと、ワールドジュニアが開催されたチェコのプロスチェヨフから、クラクフが結構近かったというのもJ100大会を選んだ理由ですね。

 プロスチェヨフは舌嚙みそうになるし、クラクフも言い難いなw


 クラクフはクラフクになっちゃうんだよね(´・ω・`)

 日本人的には、クラフク→倉福とか蔵福だからなんだと思いますwww



 そして、クラクフまでの移動は庭野選手の御厚意で、なんと、I Love Tennis号に乗せていただきました! 沖縄からの帰りに続いて二回目です♪

 クラクフまで、たったの30分ぐらいで着いちゃいましたw


 プライベートジェットって凄い…

 ガルフストリームのG700とかいう機種だそうです。


 沖縄の時は、エアバスのACJ220だったんだよね。

 I Love Tennis号には、垂直尾翼にテニスボールのロゴが描かれているから、分かりやすくて良いよね。


 あと、I Love Tennis号には、なぜかクリス親子も一緒に乗っていました。

 しかし、クリス親子は私たちと一緒にクラクフでは降りずに、ビドゴシュチとこれまた言い難い地名の街まで行くそうです。


 そう、ビドゴシュチでプロサーキットのW35大会が開催されるから、それに出場するとのことでした。

 まあ、フェリシアちゃんの実力であれば、ジュニアのJ100大会よりもプロのW35大会に出場するほうが理に適っているのでしょう。


 そして、来週にはクラクフに戻ってきて、クラクフのW35大会に出場する予定にしているみたいです。

 ちなみに、クラクフのW35大会には、無謀にも私も挑戦する予定にしているんだよね!


 二週連続でクラクフに滞在できるメリットがあるから、無謀にもW35大会に挑戦を決定したというわけですw

 まあ、クラクフには長期間の滞在になるので、さすがに長い間自宅を不在にするのもマズいので、お母さん以外は途中で日本に帰っちゃうけどね。


 お盆休みが終わったら、お父さんは仕事もあることだしね。

 龍馬は夏休み中だから、好きに遊んでください。


 ただし、ちゃんと宿題だけはやるようにね!



 それと、庭野選手はクリス親子をビドゴシュチで降ろしたあと、アメリカのシンシナティにまで飛んで、WTA1000シンシナティオープンに出場するそうです。

 私たち家族やクリス親子のために、わざわざ寄り道してくれるとか庭野選手って、プライベートジェットをタクシーのように気軽に使っているよねw

 

 そういえば、モントリオールの1000大会は出場しないで良かったのかな?

 まあ、私が気にすることでもなかったかw


 なにはともあれ、明日からのJ100大会を頑張るぞ!

 目標は謙虚に、QF進出ぐらいにしておきましょう…


 あ、J100のQFだと20ポイントだから、ほとんどポイントが増えないじゃんwww

 仕方ない、最低でもSF進出ということで!


 ちなみに、フェリシアちゃんとは仲良くなって、媚びを売っておきました♪

 もっとも、試合で手心を加えてくれるとは、微塵も思ってないけどw



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