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30話


 20XX年1月1日



 新年あけましておめでとうございます。

 今年も土佐まはりのドサ回り日記をよろしくお願いいたします。m(_ _)m


 もっとも、全然ドサ回りしてない気がするけどw



 それはさておき、初日の出を拝むというような殊勝な心掛けもなく、新年初日を迎えました。


 こうして家族と離れてお正月を過ごすのは、生まれて初めての経験なので、少し不思議な感じがしますね。

 今年はお年玉も貰えないなぁとか、残念に思っていたんだけど、合宿を頑張っているご褒美なのか、庭野選手からお年玉を貰えました!


 お年玉袋を開けると、渋沢さんが入っていました!

 ありがたやありがたや……


 初日の出じゃなくて、思わず庭野さんを拝んじゃったよ。


 それと、庭野選手から「ガチャには課金しないように」とのお言葉を頂きました。

 合宿の参加者はガチャでお年玉を速攻溶かすような、そんな不埒な輩はいないはずですので、安心してください!


 柚じゃなくて、若干一名ピクリと身じろぎしていた、怪しい輩がいたような気もしましたが、釘を刺されたのでたぶん大丈夫でしょう。



 そして、お正月といえばおせち料理ですけど、合宿所の食堂にはもうしわけ程度に、アラカルトで置いてあるぐらいでした。

 女子とはいえジュニア選手は、肉肉たんぱく質、米米炭水化物を一般人の倍以上は食べるのだから、ちゃんと肉がメインで用意されていました。


 おせち料理しかなかったらどうしようとか心配していたんだけど、助かったよ。



 ちなみに、マレーちゃんは日本のおせち料理に興味津々の様子でした。

 そして、おせちを全種類を制覇したマレーちゃんの感想はというと……


「カズノコは味が薄すぎて、イマイチだった」


 とのことでしたw


 あと、マレーちゃんが一番気に入ったのは、牛のタタキでした。

 結局のところ、アスリートは肉なのねw






 20XX年1月4日



 沖縄合宿も明日で最終日になりました。


 とはいっても、明日は午前中にミーティングを行って、お昼前には解散なので、練習は今日までということになります。

 そして、今日までの三日間は、初日からのおさらいということで、実戦形式での練習となりました。


 まず最初は、ドロップショトで1ポイント取らないとゲームが終わらないゲーム。

 ゲームが終わらないゲームって、日本語的に紛らわしいなw


 それをクリアできたら、私の場合の次は、1ゲームの中で逆クロスで1ポイント取らないと終わらないゲーム。

 最悪なことに、これにはドロップショトも含まれているということです。


 つまり最低でも、ドロップショトで1ポイント、逆クロスで1ポイント。

 この2ポイントを、1ゲームの中で取らないといけないということになります。


 それがクリアできたら、今度はサービスゲームで一度はサーブ&ボレーで1ポイントを取る。

 それもクリアできたら、1ゲームの中でダウンザラインで1ポイント取る。

 それもクリアできたら、1ゲームの中でスライスで相手のエラーを誘って1ポイント取る。

 それもクリアできたら、1ゲームの中で一度はネットプレーで1ポイントを取る。

 それもクリアできたら、1ゲームの中で一度はネットに出てきた相手をパッシングで抜く。

 それもクリアできたら、1ゲームの中でアンフォーストエラーを0に抑える。

 それもクリアできたら、1ゲームの中でサービスエースを一本取る。

 それもクリアできたら、リターンゲームでリターンエースを一本取る。

 それもクリアできたら、1ゲームの中で一度はロビングを使う。

 それもクリアできたら、ロビングで入ってきたボールを股抜きショットで返す。


 ちょ、股抜きショットは難易度が高すぎるって!

 そう思っていたんだけど、なんとかできちゃいましたw


 こんな感じで、一つの課題がクリアできたら、また次の課題が増えて同時進行で進めながらクリアして、また次の課題が増えるという高度な鬼畜仕様のゲームを、この三日間延々とやり続けたんだよね。

 テニスの女王陛下は絶対に、ドSってはっきりわかんだね!


 ちなみに、最後の股抜きショットがクリアできたのは、私とマレーちゃんの二人だけだったよ……

 もしかしたら、股抜きショット専用のセンスが必要なのかな?


 それに、途中から4ポイント=1ゲームの意味がなくなって、テニスなのかポイント練習なのか新たな別のナニかなのか? それすら分からなくなってた気がしないでもない。

 まあ、一応はテニスだったんだとは思うけどw


 それで、最後に自由に試合をしてもよいとのことだったので、好き勝手に試合をしたんだけど……

 最初の頃と比べて、全員もの凄く動きが良くなっているし、テニス自体も上達しているのが、目に見えてわかりました。


 たった10日や二週間弱で、ここまで変わるとかマジかよ……

 天才の指導がまともだった…だと!?


 いや、確かに結果だけを見れば、まともな結果を出しているけど、その過程はまともな指導だったのか?

 まあ、アスリート的には、結果が良ければすべて良し、なのかもしれないけど。


 でも、なんか釈然としないw



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― 新着の感想 ―
>股抜きショット エンターティナーの素質ですね
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