17話
20XX年10月30日
パンパシで庭野選手とツーショットを撮ったのをSNSに上げたんだけど、マレーちゃんがものすごい勢いで食い付いてきました。
だから、マレーちゃんが日本に来て庭野選手の都合が付けば、もしかしたら会えるかも? そう伝えておきました。
でもこれは、完全に空手形というヤツですなw
あと、庭野選手と練習したと自慢しておいたら、マハリだけズルいってマレーちゃんが拗ねちゃいましたw
どうやって知り合ったんだとか、マレーちゃんに問い詰められたんだけど、私が通っているテニスクラブで偶然顔を合わせたと言っておきました。
それ以外に英語では、上手く説明できなかったしだいたい合っているのだから、問題なしということで。
柚葉ちゃんにも「まはりだけ庭野選手から、プレミアムコートエンドのチケットを貰えてズルい!」とか言われてたけど、苦情は庭野選手にお願いします。
庭野選手が私にパンパシのチケットをくれたのは、地獄の特訓のご褒美みたいなものだったんだと思うよ。
そういえば、ライジングショットの地獄の特訓の時にもツーショットとか撮っていたけど、その後に私がヘロヘロになってしまったので、SNSに上げ忘れていたかもしれない。
ついでに、来年のワールドジュニアの予選代表に選ばれるかも?
そうマレーちゃんに伝えておいたんだけど、ワールドジュニアって名前は知っているけど、どんな大会なのかピンとこないとか言ってました。
たぶん、その当時のマレーちゃんが、代表に選ばれるレベルの選手ではなかったから、その反応なんだろうなぁ。
なんとなく、分かるような気がするよ。
グランドスラムとか有名な大会でもない限り、自分と無縁の大会の情報とか普通はわざわざ仕入れたりしないもんね。
それと、マレーちゃんは先週のノンタブリーJ60大会で、QFまで進出したとのことでした。
マレーちゃんって、その前も確か二戦連続でQFだったよね?
凄いのか、詰めが甘いのか、ドロー運が悪いのか、どれなんだろうね?
20XX年11月1日
高雄J30大会は48ドローで行われるけど、出場選手は41名しかいませんでした。
今回の柚葉ちゃんみたいに、ノーポイントでランキング外のジュニア選手や、これからITFジュニアに挑戦しようという選手にとって、参加選手が少なくて本戦にダイレクトインできる大会というのは魅力的だと思います。
そう考えると、台湾や香港に東南アジアの大会は結構穴場かもしれませんね。
飛行機代も下手しなくても、LCCだったら札幌や福岡に行くよりも安くチケットが手に入りますし、ホテル代も安いからもしかしたら日本国内の大会よりも、お金が掛からないような気がしてきたぞ。
今大会は主催者が用意してくれた、学生寮みたいな場所に宿泊しているから、さらに安く泊まれていると思うし。
まあ、その代わり柚葉ちゃんと相部屋だけどw
それに、日本国内のITFジュニアの大会だと、ノーポイントの子は予選に出場するのにも苦労するもんね。
予選に出場する前に、予選WCを貰えるようにワイルドカード争奪戦に出場して、そこで勝ち上がらなければ、予選に出場することさえ厳しいのが現実なんだよね。
これは恐らく、日本人ジュニア選手の人数と、日本国内で開催されるITFジュニアの大会の数が少ないという、ミスマッチが原因なんだろうなぁ。
関東ジュニアの大会ばかりが多くても、なんだかなぁって感じがします。
だからこそ、ちょうどタイミング良く家族旅行のついでだったとはいえ、私はタイでITFジュニアデビューすることを選んだんだしね。
いま思い返してみても、ノンタブリーでポイントを獲得できたことは、その後のことを考えるとかなり大きかったですし、我ながら良い決断だったと思います。
それはそうと、参加選手が少なくてドローがスカスカの大会とはいっても、私の1750位程度のランキングでは、さすがにシードに入ることはできなかったよ。
しかし! 運良く一回戦のR64はシード選手と同じくByeとなり、二回戦R32からの登場となりました。
それで、今日R32の試合があったんだけど、なんて言えばいいのかな?
……相手が弱かったよ。
というか、私が強くなったのか?
ダブルベーグルでの圧勝だったから、私も強くなっているはずなんだけど、自分の強さをイマイチ信用しきれないのは、大会に出場している選手のレベルが低い気がするからなんだよね。
もしかしたら、ライジングショットが強烈すぎて、相手が対処できないのかもしれないけど。
対戦相手がアンフォーストエラーを量産していたから、その可能性も否定できないよね?
このライジングショットって、もしかしたらもしかするのかもしれない……
語彙が死んでるwww




