16話
20XX年10月27日
パンパシの準々決勝の試合を観戦しに有明に行ってきたよ!
庭野選手がチケットをくれたんだよね。
ホスピタリティ付きのプレミアムコートエンドとかいう、ベースラインの後ろの席だったよ。
チケットには非売品って書いてあったので、パンパシのサイトを見て、チケットの値段を確認してみたけど、( д)゜゜
目がポーンって飛び出ましたわ。
さすがに、ロイヤルボックス席とかのVIP席に比べたら安いとはいえ、私が小学生の頃に観戦していた席の五倍以上のお値段でした。
心身の健康のためには、大会全日通しのロイヤルボックス席の値段は、見ないほうがよいと思います。
400万とか完全に庶民では買えない値段だよね?
ああ、だから、ロイヤルボックス席なのか。うん、納得。
でも、ロイヤルボックス席は8名まで利用可能だし、本戦が6日間として割ると、一人一日8万円ちょっととかになるのか。
そう考えたら、そんなにぼったくりでもないような?
まあ、高いと言えば高いのだろうけど、買うのはお金持ちか企業が接待で使うために買うようなチケットだから、このお値段なんだろうね。
それで、肝心の庭野選手の試合だけど、私とは完全に次元が違いすぎて、全然参考にならなかったよ!
私が庭野選手の対戦相手だったと仮定して、観戦してみたんだけど十中八九、0-6 0-6のダブルベーグルでの完敗だったよ……
もしかしたら、1ゲームぐらいはキープできていたのかもしれないけど、それも低い確率だったと思い知らされたよ。
それでも、世界のトップ選手のテニスを間近で見られたのは、きっと役に立つ日が来るような気がするよ。
庭野選手が別格の化け物だとしても、その庭野選手に勝ったことがある選手もまた化け物なんだろうなぁ。
もう引退しちゃったけど、クリスとシュタイナーも化け物だったし。
現役選手の中では、対戦成績の分が圧倒的に悪いとはいえ、まだ一番マシな対戦成績で庭野選手に何度か勝っている、トハチェフスカヤも十分に化け物だよなぁ。
そして、彼女が打倒庭野の一番手だよね?
もっとも、来年以降の庭野選手は半分隠居するみたいだから、トハチェフスカヤの天下がやってくるのかもしれないけど。
でも、トハチェフスカヤからしてみれば、きっと庭野選手に勝ち逃げされた気分なんだろうねw
そして、実際のスコアはというと、6-2 6-2という結果で、庭野選手は完全に軽く流してプレーしていました。
それでも、相手選手は2ゲームづつしかキープさせてもらえないのだから、庭野選手と対戦するのは地獄だったろうね。
試合の途中から、エキシビションみたいに遊びの入ったプレーもされちゃってたしさ。
でも、試合を見ている観客からすれば、庭野選手の試合は退屈しないで済むので、庭野選手のファンサービスは人気なんだよね。
私も大好きだしね!
それと、パンパシの決勝を観戦できないのが残念だよ……
その日はちょうど、台湾の高雄に行かなければならないんだよぉぉ!
20XX年10月29日
黄色と黒のトラ柄模様の飛行機に乗って、成田を飛び立つこと約4時間、台湾の高雄にやってきました!
LCCの飛行機に乗るなんて、ようやくドサ回りっぽくなってきた感じがします。
今回の台湾遠征に帯同するのは、岡山の大会に引き続いてコーチになります。
あと、同じスクールに通っている男子のジュニア選手が二人と、宮原柚葉ちゃんという私の一つ上の中二の女の子が参加しています。
もっとも、柚葉ちゃんとは同じ中学校ではないんだけどね。
同じテニススクールに通っているくらいだから、私とご近所ではあるんだけど、松戸市民じゃなくて流山市民でした。
流山とはいっても、電車で一駅、徒歩でも15分も掛からない距離しか離れていないから、柚葉ちゃん家に何度か遊びに行ったこともあるよ。
松戸市でも私の家が市の外れにあるともいうw
あ、柚葉ちゃんの名前を出しちゃっても良かったのかな?
でも、どうせドローにも名前が載っているんだし、問題ないかな?
私が「大阪のJ30よりも、台湾で二週連続で開催されるJ30大会の方が狙い目」とか言ったら、じゃあみんなで行こう! そんな感じになりました。
でも、そんな軽い感じで決めちゃって良いものなのかと、コーチに小一時間問い詰めたい気分にさせられたけど。
そして、柚葉ちゃんは、これがITFジュニアでのデビュー戦になるみたいです。
日本国内の予選ワイルドカード争奪戦には、柚葉ちゃんも参加したことはあるみたいだけど、そこでワイルドカードを獲れなかったから、ITFジュニアの大会には出場できなかったとか、愚痴ってましたw
そして、明後日からITFジュニアのJ30大会の本戦が始まります。
そう、今大会は48ドローで開催されるのだけど、出場する予定の選手が少なかったので予選は行われず、全員が本戦に入れるというラッキーな大会となりました。
今回みたいに下部サーキットの大会では、予選が行われない大会も偶にあるらしいのです。
ちなみに、男子の方の大会は予選がありました。
あと、もう既に来週の大会も、予選なしで全員本戦スタートが決まっているけど、台湾のテニス人口って結構いるはずなんだけどね?
台湾ってダブルスの強豪選手とか、結構輩出しているもんね。
まあ、本戦からの出場ということだから、予選という余分な試合をせずに済んで、ラッキーだったと思っておきましょう。
ちなみに、鰭ヶ崎って読める?
読めた人は地元民か、魚やお寿司好きになるのかな?




