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全員が俺だ ~6666回転生した記憶過積載者~  作者: 雨音トキ


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第45章 共闘の提案

3日が過ぎた。

リオン、ミラ、グラムは氷山の麓に着いた。

巨大な山。

白く輝く。

頂上は雲の中。

グラムが言う。

「ついたな」

リオンが頷く。

「ああ」

ミラが前を見る。

「入口はどこ?」

リオンが指差す。

「あそこだ」

洞窟の入口が見える。

暗い。

冷たい空気が流れている。

三人は近づいた。

その時、入口の前に人影が見えた。

一人。

黒いマント。

立っている。

リオンが止まる。

「カイン……」

カインが振り返る。

「来たか」

剣に手をかけている。

リオンが前に出る。

「どけ。封印を強化する」

カインが首を横に振る。

「その前に決着だ」

剣を抜く。

黒い刃。

不吉な光。

リオンが剣を抜く。

「戦え!」

叫ぶ。

目が変わる。

戦士アレクの目。

新しい剣。

軽量で鋭い。

構える。

「行くぞ」

カインが微笑む。

「来い」

リオンが駆ける。

剣を振る。

カインが受ける。

「ガキィン!」

金属音。

火花が散る。

リオンが続ける。

連撃。

速い。

正確。

カインが受ける。

全て。

でも以前より重い。

「成長したな」

つぶやく。

リオンが答える。

「当然だ」

剣を振る。

カインが避ける。

カウンター。

リオンが受ける。

「ガキィン!」

また火花。

二人は離れる。

距離を取る。

グラムとミラが見守る。

心配そうに。

リオンが駆ける。

再び。

剣を振るう。

カインが受ける。

押し合う。

力比べ。

リオンが押す。

カインも押す。

互角。

カインが驚く。

「本当に強くなった」

リオンが微笑む。

「まだまだだ」

足を払う。

カインが跳ぶ。

避ける。

空中で剣を振る。

リオンが受ける。

「ガキィン!」

激しい攻防。

5分。

10分。

両者、息が上がる。

「はあ……はあ……」

リオンが汗を拭う。

カインも同じ。

「やるな……」

つぶやく。

リオンが答える。

「お前もな」

二人は構え直す。

また駆けようとする。

その時、ミラが前に出た。

「二人とも止めて!」

叫ぶ。

リオンとカインが止まる。

剣を構えたまま。

カインが言う。

「邪魔をするな」

ミラが続ける。

「あなたも魔王を止めたいんでしょ?」

カインが黙る。

ミラが続ける。

「なら協力すればいい!」

カインが答える。

「こいつは暴走する」

ミラが首を横に振る。

「させない」

カインが聞く。

「どうやって?」

ミラが答える。

「私が見張る」

続ける。

「暴走しそうなら、あなたが止めればいい」

カインが考える。

しばらく黙っている。

やがて剣を収める。

「面白い提案だ」

リオンが驚く。

「共闘するのか?」

カインが頷く。

「条件付きだ」

リオンを見る。

「お前が暴走の兆候を見せたら、即座に殺す」

リオンが黙る。

カインが続ける。

「それでもいいか?」

リオンが頷く。

「わかった」

剣を収める。

手を差し出す。

「よろしく」

カインが見る。

手を。

しばらく見つめる。

やがて握る。

「よろしく」

握手。

固い握手。

グラムが笑う。

「奇妙なパーティだな」

カインがグラムを見る。

「お前は?」

グラムが答える。

「グラムだ。ドワーフの鍛冶師」

ハンマーを見せる。

「リオンの仲間だ」

カインが頷く。

「そうか」

ミラが前に出る。

「私はミラ。改めてよろしく」

カインが頷く。

「ああ」

リオンが洞窟を見る。

「じゃあ、行こう」

カインが頷く。

「ああ」

四人は洞窟に入った。

暗い。

冷たい。

壁が氷でできている。

滑りやすい。

リオンが松明を灯す。

光が広がる。

奥へ進む。

カインが隣を歩く。

ミラとグラムが後ろ。

リオンがカインに聞く。

「なぜ協力する気になった?」

カインが答える。

「お前を試したい」

リオンが首を傾げる。

「試す?」

カインが頷く。

「ああ。本当に暴走しないか」

続ける。

「もし暴走しなければ、12回目の転生で初めてだ」

リオンが黙る。

カインが続ける。

「それを見届けたい」

リオンが頷く。

「わかった」

カインが続ける。

「だが、暴走したら……」

剣に手をかける。

「容赦しない」

リオンが頷く。

「わかってる」

ミラが言う。

「暴走させないわ」

カインがミラを見る。

「できるのか?」

ミラが頷く。

「できる」

篭手を見せる。

「これがある」

カインが篭手を見る。

「いい武器だ」

グラムが笑う。

「俺が作った」

カインが驚く。

「お前が?」

グラムが頷く。

「ああ」

胸を張る。

「ドワーフ一の鍛冶師だ」

カインが微笑む。

「なるほど」

リオンの剣を見る。

「だからお前の剣も強いのか」

リオンが頷く。

「ああ。グラムが作ってくれた」

カインが頷く。

「いい仲間を持ったな」

リオンが微笑む。

「ああ」

四人は進み続けた。

洞窟の奥へ。

上へ。

階段を登る。

氷の階段。

滑りやすい。

注意して登る。

1時間ほど進んだところで、グラムが言った。

「そろそろ休まないか?」

リオンが振り返る。

「もう疲れたのか?」

グラムが首を横に振る。

「いや、暗くなる前に野営地を探した方がいい」

カインが頷く。

「そうだな。この先、もっと険しくなる」

リオンが周りを見る。

少し広い空間がある。

「じゃあ、ここで」

四人は荷物を下ろした。

野営の準備を始める。

ミラが薪を探す。

洞窟の中だが、流木がいくつか転がっている。

集める。

グラムが火をつける。

火打ち石で。

炎が灯る。

温かい。

四人は火を囲んだ。

座る。

しばらく黙っている。

やがてカインが口を開いた。

「明日からが本番だ」

リオンが頷く。

「ああ」

カインが続ける。

「封印地は頂上にある」

リオンが聞く。

「どれくらいかかる?」

カインが答える。

「順調なら2日」

続ける。

「だが、守護者がいるかもしれない」

リオンが驚く。

「守護者?」

カインが頷く。

「ああ。封印を守る存在だ」

グラムが聞く。

「強いのか?」

カインが頷く。

「おそらく」

ミラが言う。

「でも、四人なら大丈夫よ」

カインが微笑む。

「そうだな」

リオンが火を見つめる。

「明日、頑張ろう」

三人が頷く。

「ああ」

やがて四人は眠りについた。

交代で見張りをする。

最初はカイン。

次にグラム。

その次にミラ。

最後にリオン。

静かな夜。

氷山の洞窟で。

四人の新しいパーティ。

奇妙な組み合わせ。

でも、同じ目的を持つ。

魔王を止める。

世界を救う。

明日から本当の戦いが始まる。

四人は休む。

明日のために。

封印地に向かうために。

長い夜が過ぎていく。


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