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罪人よ、邪龍とともにいずれ最強  作者: 裏ガチャロー
3/5

第二王女

今回はかなり短いです。ご容赦くださいm(__)m

(ここは一体…確か突然教室が光って思わず目をつぶったらこんなとこに居て…ん~状況が良く読み取れないな~というか此処何処なんだ?上にシャンデリアとかあるし、城?もしそうだとしたらここは城の中なのかな?)

今ナコウたちは、周りを取り囲むように8本の白く大きな柱が均一に並んでいるドーム状の部屋にいる。


「ナコウくん無事!?」


すると、右の方から声が聞こえてきた。


「白石さん!良かった~白石さんも無事だったんだ、グオッ」


紗慧は、いきなりなりナコウの腹に向かって、体当たり気味に涙目で抱きついてきた。


「良かった~本当に良かったよ~うぅ」


(イテテ、ってあれ!?何で白石さん僕に抱きついてるの!?ほわ~温かい…ってそんな感触に浸っている場合じゃない!このままだと皆に見られてしまう!名残惜しいけど、放さないと!)


「し、白石さん?あの~そろそろ放して欲しいのだけど…」


「え?あ、あ!ご、ごめん反射的につい…」


紗慧はやっと自分の状況が理解出来たのか、顔を赤くしながらうつ向いてしまった。


(ふぅ~、危なかった~白石さんは…まぁ少し放っておこう、気にしたら僕まで顔赤くなりそうだし。さて、ここにいるのは、うちのクラスの人だけか、いや、あそこに事情を知っていそうな人たちがいるな)


ナコウの視線の先には、何処かのお姫様が着そうな、黄色と黄緑で彩られたドレスをきているナコウたちと同じくらいの年齢の絶世の美少女に、そのお着きなのか、中世のヨーロッパの全身甲冑プレートアーマーのような物を着た人が二人、騎士か何かだろう彼女の横に静かに佇んでいる。

すると彼女は、周りの落ち着きを取り戻したクラスメイトたちを見て、また顔を正面に戻して口を開いた。


「勇者様方、どうも初めまして、私はこの国ラプラーナ王国の第二王女ララ・メリィ・ラプラーナと申します。どうぞお見知り置きを」


(へ?勇者様?うそ、まさか、これって…)


「先ほど、この国に伝わる”禁じられた魔法陣”を使い、勇者様方の世界からこの世界へ召還させていただきました。これから、勇者様方には強くなってもらい悪しき魔王を討伐してほしいのです。どうか!このラプラーナ王国を、いや、この世界を救っては頂けないでしょうか!」


(うそだろ、あ!魔法陣が本当に書かれてる、少し光っているけどライトって訳でもなさそうだ)


皆の足下には確かに巨大な魔法陣が描かれていた。


(こういうのはアニメとか、小説の中だけの話だと思ってたんだけどほんとにあったんだな~)


そういうジャンルの物をよく見ていたナコウはそこまで焦ったり喚いたりせず、冷静に今の状況を観察していた。ちなみに白石は、今の状況付いていけずキョトンとしている。


(姫様は、召還したって言っていたけど帰還は出来るのかな?)


ナコウは、そう疑問に思ったので聞いてみた。


「すみませ~ん、召還が出来たったってことは帰還もできるんですか?」


「申し訳ございません、帰還の方法は私達でもわかりません、昔の記述によれば昔召還された勇者様は魔王討伐後 帰還されておりませんので」


(やっぱりか~まぁテンプレだよね、僕は別に帰りたいわけではないけど…)


第二王女の話を聞いてそんなことを考えいると、クラスメイトたちから、第二王女に、次々と罵声がとんだ。


「ふざけんなよ!帰れねぇのに呼ぶんじゃねーよ!」

「そうよ!勝手に呼ぶんじゃないわよ!」

「グスッ元の世界に帰りたいよ~」

「こんなのただの誘拐でしょ!」

「俺らを元の世界に帰せ!」

「私達を帰してちょうだい!」

「「「「「かーえーせ!」」」」」

「「「「「かーえーせ!」」」」」


(うおっ!凄いなー、少しかわいそうだけど、自業自得だよね。でも一人だけこういう空気が嫌いそうな人がいたな~)


クラスメイトたちが帰せコールをだしている。それを第二王女は目を閉じて甘んじて受けていた。

すると、「皆止めるんだ!!」と声がした。それを聞いた第二王女は、目を見開いた。第二王女の目の前に正義が立っていたのだ。


「皆の言いたいことはよく分かる、でも、それだけで人を言葉攻めするのはどうかと思うんだ。それに、前の勇者は自分の意思で帰らなかったのかもしれないじゃないか。皆、僕のことを信じてくれ!僕は、この世界を救いたい!だから皆!僕と一緒に世界を救ってくれ!頼む!!」


神谷がそう言い終わる頭下げた、しばらくドーム状の部屋を沈黙が支配した。


そして、「神谷がそこまで言うんだったらしょうがねぇか、いいぜ!やってやるよ!だから顔をあげろ!」と男子の一人が、そしてもう一人も「おうよ!俺もやってやるよ!実際、勇者ってことは、チートスキルとかも一応あるんだろ?ラプラーナさん、あ、いや、王女だから様か?」


第二王女は、やってくれそうな雰囲気になってきたので顔を綻ばせていた。


「ふふ、私には、さんも様もいりませんよ。そうですねぇ、チートと言うのは何かは分かりませんが、勇者が代々とても強力なスキルを所持しているのは聞いたことがあります」


「「おぉ!」」


それを聞くと、クラスメイトは、さっきまでワーワー言っていたのに今では俺も!私も!と自分から勇者を申し出ている者までいる。

暫くすると、クラスメイトたちの中から楓香と、竜也も出てきた。そして、さっきまでナコウの横にいた、紗慧もやっと状況を理解したのか、いつの間にか前の方へ出てきていた

「正義がやるんだったら俺もやるっきゃないだろ!」

「私は、皆がケガしないように近くで見てないといけないしね!」

「私も、この三人が何を仕出かすか心配だしね。着いてってあげるわよ。」

「おぉ!竜也、紗慧、楓香、そして皆!ありがとう!」


(この感じだと、皆勇者だな~一応僕も皆と合わせとこっと)


皆が、正式に勇者なることを決めると、第二王女は、ニコッと微笑み、「それでは、これからのことを詳しく説明しますので、こちらへどうぞ」と言って、第二王女を先頭にナコウたちはドーム状の部屋を出たのだった。









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