第1話「ここはどこ?俺は館山霧平」
新作です。
前作と同じぐらいの文字数でやらせていただきます。
今作もよろしくお願いします。
「はぁ?」
目を覚ますと全く知らない場所にいた。
彼の状況を表すならそれが一番正しいのだろう。
(どういうことだ...?こんなところ見たことないぞ?)
生粋の日本人、館山霧平は自らの置かれた状況に困惑していた。
記憶通りであれば自分は仕事が終わって、自らが借りている安アパートに戻り、そしてそのままシャワーだけ浴びて寝ていたはずである。
「いや、なんか他にもあったか?.....思い出せねぇな、まぁいいか」
他に何かを忘れているような気もするが、そんなことは一瞬でどうでもよくなる。
「そんなことよりもだ....一体全体ここはどこだ?」
霧平の前にはいくつかの大きい門、そしてその中に入っていく大量の人がいる。
(見渡す限り人、人.....なんか見覚えのねぇやつも混じってるが。どっちにせよあの門に入っていってんのには変わりないだろ)
人混みの中には頭の上に動物の耳が生えているやつや顔がトカゲみたいになっているやつも混じっている。
それについてもちゃんと見たいところではあるが、まずは自分のことである。
「にしても俺はどうすりゃいいのかね?奴らは規則正しく門に入っていってるがなぁ、あれに入るのは頂けない気がするぞ?」
霧平はこれからどうすればいいのかと考える。
目の前の連中と同じように門に入ることも考えたが、それは自分の勘が「ダメだ」と警鐘を鳴らしている。
なんとなしに後ろを振り向くと一際大きい門があった。
「おん?これに入ればいいんじゃねぇか?」
人が入っている門とは違い、この門からは人が出てきている。
どうやらこの門から出てきた連中が霧平の前にある門に入っていっているようだ。
「奴らがただひたすら無表情で動き続けるのは不気味だが...ここに居座るわけにもいかねぇし、一旦動くか」
そう呟いて霧平は人の流れに逆らいながら人が出てきている門に入っていった。
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