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thirty eigeth story

夜だというのに明るい道。

多くの人で込み合っていた。




俺は脚をふらつかせながらも、人ごみを掻き分けるように進んだ。



神田・・・・。

アイツは違うかもしれない・・・。と、思ってたのに・・・。


俺はまだ甘かったんだろうか?












気がつけば、神田と初めて合った場所の近くにいた。


逢いたくない。


そう思ってても、足は勝手に動いてしまう。






「・・・・りゅっ・・・ぅ・・・ざきぃ〜」


すぐそこまで来た時、あいつの声が聞こえた。

ぼおっとしていたら聞き逃してしまいそうな声。




今まで動いていた足はぴたりと止まり、きつく握った手は湿っていた。


神田。


神田がすぐ近くにいる。




何でだ?

俺なんかどうでもいいんじゃねえのか?

嘘ついてたんだろ?



そっと物陰に隠れて、神田の声がしていた方をのぞいてみると、神田は苦しそうにうずくまっていた。


「っっ!!」


足が動きかけたが、俺の体が動くのを止めた。


会いに行ってどうするんだ?


何をするんだ?

また・・・・・裏切られるかもしれないのに・・・。


俺はその場に座り込んだ。
















20分ぐらいだろうか?


ようやく人が少なくなりだした頃、神田はゆっくり立ち上がり、あの花壇の方へと歩き出した。


そこに座ってる姿は、初めてあったあの日のことを鮮明に思い出させた。





だめだ。これ以上アイツを見ていると抱きしめたくなってくる。

愛おしくなってくる。




―――俺はアイツが好きなんだ・・・・。―――





そう、考えたら考えるだけ、胸はよけい苦しくなった。








俺は物音を立てないようゆっくり立ち上がり、その場を去った。



















歩き出してだいぶ立ったのに、あいつの苦しそうな顔が頭から離れない。


会いたい。

話したい。

笑顔が見たい。




信じたいけど・・・・俺の何かが反発する。


俺は・・・・強くなかったんだ。


昔のことをずるずる引きずる、情けない奴だったんだ・・・・・・。



その事実が、さらに胸を痛くした。



前髪が風に揺れて、サラサラとなびく。


風は、何もかぶっていない顔に吹き付け、少し冷たかった。






周りを埋め尽くしていた、夜の闇はいつの間にか浄化されつつあった。


俺もあんなふうに消えるんだろうか?


少しの非現実的な不安が胸につのる。



俺は、確かめるように朝日に向かって手を透かしてみた。








                       *続きます*

読んでいただき、ありがとうございましたぁ!!


どうでしたか?

少し、淡々と進みすぎでしょうか・・・?


私は、先走ってしまうようで・・・・。


馨、奈緒がすきなんですvv!

わかってましたかねぇ・・・?



アドバイスなど、いただけたら、嬉しいです!!


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