thiery seventh story
『・・・アイツのこと・・・・知りたい・・・?』
――龍崎の事?
直哉は怪しげに笑っている。
こんなに近くにいるのに、何もわからなかった。
何を知ってるのだろう・・・?
「・・・・・おし・・・えてくださ・・・ぃ・・・。」
龍崎の事知りたい。
人から勝手に聞いてもいいんだろうか?
でも、知りたかった。
聞いて、少しでも助けてあげたかった。
「心の準備はいいか?」
一瞬なんでそんな事を聞くのか、分からなかった。
きっと、とても重い事なんだろう。
龍崎が抱えているものは・・・・・・。
「はい。」
私は直哉から全てを聞いた。
龍崎の親がすごく仲が悪い事。
お父さんがお母さんに向けて暴力を振っている事。
小さい頃から家では一人だった事。
お母さんが育児放棄みたいになっている事。
『自分は何にも出来ない』と、悩んでた事。
聞き終わった後、私の事じゃないのに涙が出てきた。
寂しかったよね。
つらかったよね。
悲しかったよね。
しんどかったよね。
龍崎が一人で背負うにはとてもとても重いもの。
直哉が話を聞いたのは3年前の事で今はどうなっているか知らないといっていたけど、今の龍崎の様子じゃあ、変わってないか酷くなってる・・・。
なんで少しも気がつかなかったんだろう?
直哉は、ないている私の頭をポン ポンとなぜてくれた。
「・・・・・私・・・・どうすればいいんですかね・・・?」
話を聞くまでは相談にのろう。励ましてあげよう。って、思ってたけど、今の話が悲しすぎて自分じゃ何も出来ないんじゃないか?と、思ってしまう。
「会いに行ってやれば?」
「え?」
「アイツには自分を必要としてくれる人が欲しいんだよ。」
『必要としてくれる人・・・?』
話が良くつかめなくてぽかんとしていた私に、直哉は優しく笑った。
「奈緒ちゃんは馨に会いたい?」
「会いたい!」
「じゃぁ、思ったようにしてみろ。」
会いに行く・・・・。
でも・・・・・。
「私・・・・・嫌われてるかもしれないんです・・・・・よ・・・。」
『ウザイ』 『迷惑』
その言葉がまた頭をよぎって、胸を痛くした。
「・・・・アイツが奈緒ちゃんの事嫌いって言ったの?」
「いいえ・・・。」
「じゃぁ、アイツの口から聞いてみろよ?しょげるのはそれからだ!」
直哉さんは私の眉間を指ではじくと、そのままどこかへ行ってしまった。
「会いに行く・・・・。」
もう、周りには誰もいなかった。
*続きます*
直哉さん。
覚えてますか?ふふふ・・・。誰でしょう?
奈緒の行動・・・・どうしましょうか?
大体、決まってますが、、、、。
読んでいただき、ありがとうございました!!




