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第15話 五格?

 ――時は少し戻り



 ぜーベルとヴァイクは、黒狼(ブラックウルフ)のメンバーエペと戦っていた。正確に言うと、現在戦っているのはぜーベルとエペだけである。ぜーベルは斬ることに特化した剣を。エペは突くことに特化した剣を扱って一対一で戦い、ヴァイクは少し離れた所から見ているだけだった。


「少し、勝つのには苦労しそうですね」

「簡単に負けるつもりもないからな」

「そして、離れたところから見ているそちらのお嬢さん、戦いには入ってこないのです?」

「……ぜーベルが負けそうになったら入るよ。でも、まずは邪魔なカメラを消さなきゃダメだから」

「良いんです?それで。私は貴方も狙いますよ」

「おい、私と戦っていながらよそ見か?」


 ぜーベルとエペは互いに激しい攻防を繰り返している。だが、エペは距離を取ると少し離れた所で腰を下ろし見ているだけの少女、ヴァイクに語りかけた。ヴァイクは、直接的に戦いに入ることはないが、至る所にある無数の監視カメラを壊しながら魔法で外から自身とエペ、ゼーベルを見えなくしている。決して何もせずに見ているだけではない。


 エペはそんな少女、ヴァイクを見て自らが勝つことはないと悟った。理由は単純。ヴァイクはエペを観察していた。そして見切る。こちらの手札はある程度分かるのに、ヴァイクの手札は分からないからだ。エペは直ぐに撤退が出来るよう、よそ見していたエペに切りかかってくるゼーベルから離れ、ビルの屋上のフェンスまで一気に移動し、飛び降りた。


「逃げるのか?」

「捕らえられるよりもよっぽどマシですから。貴方はともかく、そちらのお嬢さんと戦うのはもっと危険で苦労するんですよ。ダサい?なんとでも言ってください。私は撤退します。それではまた何処かで」

「……ゼーベル、行こう。追いかけるより私達も移動したほうが良い」

「分かった。また何処かでな」


 エペは飛び降りると、直ぐに何処かへ姿を消す。ゼーベルもヴァイクも、エペが消えたのを確認すると直ぐにその場から姿を消した。



 ◇◆◇



 シュトルムは一人、特殊警察と月虎の動きを観察していた。月虎は日本の極道で、ヴィルが脅して特殊警察との戦いを命じていた組織だ。特殊警察の上は月虎のボスの情報を少しでも集めようと躍起になっていた。何故か。月虎は連続殺人事件と警察が呼ぶ、白鳥(スワン)黒狼(ブラックウルフ)がやったことの犯人を探しているからだ。


 月虎は怪しいと目星が付けられた組織の一つだったので、ヴィルは脅しをかけて特殊警察と戦わせた。特殊警察と戦っても、元から敵対関係なので大丈夫そうだと判断したからだ。そして、日本の極道の中では練度が一番高いらしく、そこのボスは余計なことは言わずに即決即断をする者だ。


 特殊警察は今頃、月虎のボス、如月藤吾の名前が見つけられず困っているところだろう。藤吾の名前は白鳥(スワン)が消した。何故?取り込むため。いや、逃げられないようにするため。


「特殊警察が戦い始めたな。仕事が早い」


 一人思考の海に潜っていると、特殊警察と月虎の者たちが戦いだした。特殊警察は月虎の登場に焦っている。囲まれて、手出しができなさそうだ。


 少し経って、月虎のボスである如月藤吾が特殊警察の二人を捕縛した。無線機などは直ぐに取り上げ、連絡手段を絶つ。魔法による伝達も阻止するため、魔力封印の手錠もつけていた。


「特殊警察のあの二人は白鳥(スワン)が貰うか」


 シュトルムは、そう言って姿を消し、如月藤吾の前へと転移した。


 こんにちは、雪華97です。

 ちょっと読み返していたら、もっとこう出来る...ああ出来る...と考えました。

 ということで、最初の方の話から手を加えて、改稿していこうかなと思っています。


 投稿に関しては、改稿が終わるまでお休みさせていただこうかなと考えています。いつ改稿が終了するか分かりませんが、なるべく早く戻ってきたいなと思っています。


 どうか、ブックマークは外さずに待っていただけると幸いです。

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