↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
(本編完結・番外編更新中です) 私のことが嫌いなら、さっさと婚約解消してください。私は、花の種さえもらえれば満足です!  作者: 水無月 あん
番外編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
81/84

王宮で探る 23

久々の更新になります。よろしくお願いします。

「ライラちゃん、おはよう。今日も来てくれて、ありがとう」


優しい笑顔で迎えてくださったコリーヌ様。

が、すぐにその優美な表情をくもらせた。


「ライラちゃんを王宮に招くのは、やはり危険なのかもしれないわ……」


「母上。俺がライラを迎えに行っている間に、何かあったのか!?」


アルが真剣な顔でコリーヌ様に聞いた。


「ええ……。メリル、さっき届いた物を持ってきて。ライラちゃんとアルは、こっちへきて」

と、昨日、話をした更に奥の部屋に案内された。


椅子にすわったタイミングで、メリルさんがコリーヌ様に白い封筒を手渡した。

すぐに立ち去ろうとしたメリルさん。


あれ……?


「あ、メリルさん、ちょっと待ってください! 両手を前にだしてくれませんか?」


「両手、ですか……?」


不思議そうに聞き返しながらも、私のほうへと両手を見せてくれたメリルさん。


やっぱり……。


両手の指がうっすら黒く見えると思ったら、やっぱり、ところどころ邪気がついている。

昨日はついてなかったから、ついたばかりなのかな……。


コリーヌ様がはっとしたように、私を見た。


「ライラちゃん、もしかして、メリルの手に邪……いえ、ついているの……?」


私はうなずいた。


邪気がついていると口にしようとして、やめたコリーヌ様。


そういえば、アルが言ってたっけ……。


メリルさんには私が王宮へきた目的は話して協力してもらうようにしているけれど、私の変な能力のことだけは、ぼやかしているって。


私が「メリルさんには機会をみて、わかりやすいように、ガーンと派手にお見せしよう!」と言ったら、アルに「むやみに人に見せようとするな。隠せ。もっと用心してくれ」と、注意されたんだよね。


でも、コリーヌ様とアルが信用しているメリルさんなら、私も信用できるし、ここで、私の変な能力を見せて、全部話しておいたほうがいいんじゃない?


幸い、メリルさんについている邪気は少ないから簡単に吸い取れそう。

その分、吸い取って見せたところで、ちいさな種が転がりでるという、地味な感じで終わるとは思うけど……。


ということで、私はメリルさんに向かって言った。


「メリルさん。私には変な力があって、人についた邪気が黒い煙のように見えるんです。そして、その邪気を吸い取ることができるんです。今、メリルさんの手には黒い煙がうっすらついています」


「待て、ライラ!」


アルが焦ったように声をかける。


「心配してくれてありがとう、アル。でも、ふたりが信用しているメリルさんになら全部話しても大丈夫だよ」


「そうね、こうなったら、メリルには全て話しておいたほうがいいわね……。ライラちゃん、メリルが他言するような人でないことは私が保証するわ」

と、コリーヌ様。


メリルさんは驚いたような顔をしていたけれど、すぐに、真剣なまなざしで私を見た。


「ライラ様、信用してくださってありがとうございます。ライラ様の特別なお力、絶対に他言しないことを誓います。そのお力で、コリーヌ様の頭痛を治してくださったのですね。ライラ様に救われたとコリーヌ様はよくおっしゃられていますが……腑に落ちました。あの原因不明の頭痛は邪気だったのですね」


「はい。あ、でも、私は病を治すことはできなくて、ただ邪気を吸い取れるだけなんです」


「《《だけ》》なんて言うな、ライラ。母上を助けるのに倒れるほど力を注いでくれるようなライラだからこそできることだ」


「アルの言うとおりよ、ライラちゃん。それにね、その素晴らしい力をライラちゃんに授けた神様の気持ちが、私にはよくわかるの。なにひとつ、見返りを求めず、他人の邪気を一生懸命吸い取って、更に、その邪気からうまれた種を大切に育て、花として咲かせて浄化させるような、純粋で心優しいライラちゃんだからこそ、その素敵な力を使えるのよ」


「ありがとうございます……。コリーヌ様、アル……」


私が勝手にしてきたことなのに、そんなにほめてくれて、気恥ずかしいけれど、とても嬉しい……。

顔が熱くなってきた。


「あの、ライラ様は、吸い取った邪気を種に変えることもできるのですか……?」


メリルさんが目を輝かせて聞いてきた。


「何故かはわからないけれど、邪気を吸い取ると、手のひらから種がでてくるんです。私が変えるわけじゃなくて、自然と邪気が種に生まれ変わってでてくる感じです。なんだか手品みたいでしょう? 信じられないかもしれないので、実際見てもらったほうがいいかも……。今から、メリルさんの邪気を吸い取らせてもらって、お見せしたいと思うんですが……。あ、吸い取ると言っても、私が手のひらを向けて吸い取るだけなので、痛いとかもないですから安心してください!」


「是非、お願いいたします、ライラ様」


そう言って、メリルさんは嬉しそうに微笑んだ。



長い間、休んでいましたが、更新を再開しました。不定期にはなりますが、どうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。