恋話?
翌日、約束通り夏輝は綾花と一緒に帰ることに。
学校を出ると、綾花はいつも通りくだらない話をしていた。
「お前さあ、毎日楽しそうでいいよな....」
夏輝は半分呆れたような表情で笑いながら綾花を見た。
「いやいや、夏輝君と一緒にいるから楽しいんだよっ♡」
「あ、そ」と夏輝。
「どう?キュンとした??♡」
「別に」
「あ、そうですか....」
綾花はそう言うと、「ああ!」と言って突然立ち止まった。
夏輝も立ち止まり「なんだよっ!?」と綾花を見る。
「ねえ、峯君って彼女いるの?何かすっごい派手な子と一緒にいたけど。意外だな~って思ってさっ」
綾花に言われ、夏輝は「え?そうなの?」とキョトンとした表情を浮かべた。
「そうなのって、仲良いのにそういう話しないの?」
綾花は不思議そうに言った。
「いやあ、聞いたことはあるんだけどあいつ、別に興味無さそうだし誰のことも好きになったことないって言ってたからてっきり...」と夏輝。
「へえ、そうなんだ?恥ずかしいのかもね~。でもさあ、峯君みたいな超絶イケメン、女が寄って来ないわけなくない?」
「まあ、それもそうだとは思うけど。てか昔からめっちゃモテてたけどあいつ誰に対しても態度一緒って言うか。ゲイなのかと思うレベルで」
「えっ、それはそれで尊いね...!」
「なんだよそれ...お前どっちでもいいんじゃねーか。どんな子と一緒にいたの?派手って」
「うーん、すっごい露出した服着てて~金髪で、メイクも濃い感じ。あ、でもカフェで勉強してる感じだった!」
「へえ、誰なんだろう。そう言う感じなら同じ高校ではなさそうだよなあ。中学の奴かな」
「ねえ、今度尾行してみようよっ」
「あほか。まじで怒られそ....」
夏輝は青ざめたような表情で言った。
「ええ、峯君あんなに穏やかなのに怒るの?」
「あいつは穏やかなまま怒るから怖いんだよっ」
「ふうん。でも気にならない?夏輝君みたいに童貞拗らせてるわけじゃなさそーだしさあ」
綾花は真顔で言った。
夏輝は「うっせ。俺は拗らせてるんじゃなくて守ってんの!」と言ってから、「気にはなるけど~~隠してんだったら聞かれたくないのかも知んねーじゃん」と言いながら顎に手を当てた。
「いやでも、あいつ俺は綾花とハグしたって話したらそういうことしたことないって言ってたし、あ、もしかして初恋??」
夏輝は考える仕草をしながら言った。
綾花は途端に嬉しそうにしながら「え!夏輝君私のこと話してくれたの~?♡」と微笑んだ。
「まあ」と夏輝。
「なになに?綾花が可愛くて好き~~♡って??」
「いや普通に事実を述べただけ」
「あ、そう.....でも、峯君モテそうだし、あの金髪の子は峯君のこと、ラブい視線で見てたけどな~~♡」
「ラブい視線ってなんだよ...?」
夏輝は怪訝な表情で綾花を見た。
「ええ~、女の子には分かるのっ。なんていうかこう、『はあ...好き♡』みたいな視線??」
「ふうん、そうなんだ」
「興味持ってよね~~もうっ」
綾花はそう言って口を尖らせた。
「ああ、ごめんごめん」と夏輝。
「夏輝君、実来ちゃんのこと堂々と『愛してる』とか言うくせに鈍そうだよね~。そういうとこめーっちゃかっこいいのになあ。実来ちゃんも愛想尽かしてたよ?きっと」
「そういうもん?」
「女心分かってなさすぎー。峯君、だから夏輝君に話さないんじゃないの~?役に立たなそうだしィ」
「ああ、まあ、それは否定できないかも...」
夏輝はそう言って苦笑した。
「俺実来のこと以外好きなったことないし、それも小学生の時だし、確かに恋愛相談されても何も分かんねーわ」
淡々と言う夏輝に、綾花は呆れたように笑った。
「ほらやっぱ拗らせてんじゃん~~。そりゃいくら幼馴染でも話さないよぉ。盛り上がらなそーだし~」
「えーでもやっぱ俺に直接話して欲しいー。だからやっぱ俺から聞かないっ」
夏輝はそう言って苦笑した。
「えー話してもらえるかなあ?」と綾花は笑った。
「でも金髪で露出度高めかあ。あいつ涼しい顔して意外とスケベだな」
「でもそのギャップがいいかも...♡峯君の攻めとか萌える~~。峯君の顔なら女の子は誰でもメロメロになっちゃうよね~きっと」
綾花がヘラヘラすると、夏輝は呆れた顔で綾花に言った。
「お前俺のこと好きなんじゃなかったのかよ...」
「え!好きでいて欲しいの?付き合う??♡」
「むり」
「あ、そう.....」




