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電車のなかで
あたし、三保志 渚。今日から高校1年生。高校生になったら恋をして、彼氏をつくって、幸せいっぱいの高校生活を期待しつつ電車の車内を見回すあたし。張り切って化粧とかコテで髪を巻いたりしてたから、ギリギリ遅刻するか、しないかくらい遅い時間。
「初日なのに遅刻したら、どーしよぉ・・・」って呟いてると、ん!?なんか同じ学校の制服着てる、ホストみたいにカッコいい人発見!しかも1人!チャーンス!!
急いで鏡でメイクをチェックして、自分の顔に惚れ惚れしてるあたし。自分でもキモいと思うよ・・・。でも、あたしモテてたよ。顔は結構可愛い方だったし、声もキレイで性格も女の子って感じって男子の間で評判だったって聞いた。
でも、あたし、彼氏はつくらなかった。理由は・・・両親と家柄。両親は父が国会議員で母が弁護士。2人とも恋愛と勉強と外見だけにはうるさくって。
小学校の時に付き合ってるって口を滑らせたら怒られた。でも、もうあたしは子供じゃない。自分の恋は自分で見つける。父と母の言いなりになんかならない!!
さりげなくホスト(みたいにカッコいい人)のそばに移動する。あたし、ホスト(みたいにカッコいい人)は1年生だって確信した。理由は胸元についてる名札を見たら、あたしと同じ色で名前が書いてあったから。




