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異世界召喚〜初めての戦闘?編

目にとめて頂いてありがとうございます。黒い花です。

冒険するにはまだ早い!ということで実践訓練開始です。

楽する主人公に世の中そんなに甘くはないという展開になっています。


バンッパンッ

森の中で銃声が響き渡っていた。


俺は今、近くの森で絶賛射撃練習中です。

なんでこんなことになっているかというと数日前に遡る。

俺は召喚魔法を使ってみるため修練場へ行きゲームなんかでよく見た拳銃を

召喚してみせた。

出来た!?

そして引き金を引き

「ズバンッ」

弓を使っても届かないであろう距離の的を射抜いた。

俺は戦える武器を手に入れた。

ってところまではよかったが

シーナに色々説明をしていたら

「おいおい、何の音だ!?」

とガルドさんがやってきた。

俺はガルドさんに拳銃(飛び道具?)のことを説明しながら戦えると言ったら

「すごい武器なことはわかったが、姫様にも当たるかもしれない物を簡単に許可できん」

と言われてしまった。

(・・・あっはい、武器としては弓矢と同じですもんね・・・)

ガルドさんも銃については教えようが無いということでこうして一人練習をしているのであった。


「うん、だいぶ精度が上がってきたな」

翌日から相当数撃ち込みを続けて俺は町を守る某有名スナイパー程じゃないにしろ軍隊で通用するぐらいの腕前になっていた。

この銃は魔法で作った物であり、玉数無制限、狙った場所に多少追尾するのだ。

むしろこの練習は追尾技術=魔法の技術を習得する為の訓練だったのかもしれないといえる。

そういえば俺が銃を使って旅に出るためにガルドさんから出された条件は2つ。


1つ

誤射なく戦場で扱えるだけの技術を身に着けること


これはもうそろそろ大丈夫だろう。追尾性能があれば弓矢と違って誤射などそうそうしないのだから。


2つ

ガルドさんの実践訓練でガルドさんに認められること


これからの旅先でやっていけるようにガルドさんも考えていてくれているのだろう。

実践ということもあってこれは俺の心・・・覚悟の問題だ。

一般人が魔物と対峙したら普通は恐怖で動けない。恐怖心に打ち勝つことが出来るのかを判断されるのだと思う。もしかしたら山賊退治などをやらされるかもしれない、そうしたら人を殺すことになる。

う~ん、相手が武器を持っていたら人殺しは嫌だけど殺やられる前に殺る覚悟はあるかも。

それに魔物どころか魔王とエンカウント経験済みだしその辺りも大丈夫と思ってる。


「よしっ今日もうちょっと撃ち込んだら明日ガルドさんに実践訓練をお願いしよう」

その日も夜遅くまで森の中では銃声が鳴り響いていた。



翌日・・・

俺はガルドさんに実践訓練の依頼をする為、兵舎に来ていた。

「ガルドさん、射撃技術は大丈夫なので実践訓練をお願い出来ないでしょうか?」

「お前の魔法(銃声?)は毎日聞こえていたぞ。まぁ射撃技術はお前の判断に任せよう」

そういうとガルドは机の上の書類をゴソゴソしだした。そして1枚の紙をつかむと

「丁度今の時期に訓練があってな、お前の実践訓練はこれにしよう」

そう言いながら俺の顔の前に出された紙にはこう書いてあった。


[新兵限定ゴブリン討伐訓練]

参加条件:入団1年未満

パーティー:1チーム4名以上で組むこと

                      以上


「これはな、うちの団員が集団戦闘に慣れるために行う訓練だ。これに参加してもらう」

「あの~ゴブリンってどのぐらいの強さなんですか?」

「ゴブリン1匹はそこらのナイフを持ったチンピラぐらいだぞ?集団で襲ってくるから鍛錬不足な奴が毎年2~3人怪我するぐらいだ。」

(ん~ナイフ相手に銃なら全然余裕そうだ)

「もう一ついいですか?」

「ん、なんだ」

「パーティーの所に組むことってあるのはどういうことですか?」

「それは自分達で4名以上になるように勝手に集まってくれって意味で・・・・あっ」

ガルドめ気付いたか。そう、俺はこの世界ではぼっちなのだ。

その上最近では射撃訓練の為、修練場にも行っていないから知り合いもいない。

(この人少し笑ってないか!?)

ガルドは横を向いて苦笑しているように見えた。

「あー悪い悪い、この訓練は集団戦闘と万が一の事態に備えてのパーティー戦闘だから、そうだなぁ・・・」

「一人は姫さんにお願いするか、今後のこともあるしな。残りもこっちで手配しておくからな。姫さんと組ませるなら万が一も無いようにしておかないとな」

「メンバー探しからが試験だ!なんて言われなくて良かったですよ。団長さん」

笑われた仕返しに軽い皮肉を言った。が

「ん?そうして欲しかったのか?」

あっさりと返されてしまった。

「ごめんなさい」

その場は完全に俺の負けだった。



------ ゴブリン討伐訓練当日 ------

「カズキのデビュー戦だね」

横にはシーナがいた。

「シーナはゴブリンと戦ったことあるよね?」

当然のことだが聞いてみた。

「あるよー、他にもオークやキマイラとかあとねー戦ってはいないけどドラゴン見たことあるよー」

(経験値高いな・・・ってかやっぱりドラゴンとかいるのか)

「すごいね、ドラゴンってやっぱり大きかった?」

「あの木ぐらいあったかなー」

そう指差した方向に歩きは高さが5m程の木があった。

うん。拳銃じゃドラゴンは倒せないと・・・。

「でもねー山の方にいてこの辺には生息してないから大丈夫だよー」

「ふむふむ」

そんな話をしているとガルドさんが横に2人を連れてこっちに歩いてきた。

「おーカズキ、今日のパーティーメンバー連れてきたぞー」

一人は金髪のイケメン、もう一人は・・・ん~キャリアウーマンって感じのお姉さんだ。

ここはまず挨拶から、何より第一印象が重要だからね。

「今日はよろしくお願いします。朝宮一樹と言います。カズキと呼んでください。」

「シーナです。今日はよろしくお願いします」

俺に続いてシーナが挨拶を終えると金髪のイケメンが

「アルベルトだ。よろしくな。呼び方はアルでいいぞ」

続いてキャリアウーマンが

「リリアーナよ。よろしくね。リリーって呼んでね、あと今日はパーティーだから敬語は無しね」

(リリーさんも意外とフレンドリーだ、見た目でキャリアウーマンって言ってごめんね)

「アルさんとリリーさんですね、OKです」

「アルとリリーは団員でもトップクラスだが戦闘には極力参加しないように言ってある。試験官も兼ねてるからな。状況次第では戦闘に加わるが出来るだけ2人で頑張ってみてくれ」

(それにしてもトップクラスを用意するとは・・・まぁゴブリン以上の何かあった時には頼りになるから安心した)

「わかりました」

「それじゃぁそろそろ始めるか」

そういうとガルドは大きな声で招集をかけた。

「パーティーリーダーは集まってくれ」

そういえばリーダーを決めてなかった。というか今顔合わせが終わったばっかりだ。

俺は3人を前にして

「リーダー誰にしようか」

と話しかけると

「そんなんカズキでしょ」「カズキ君だろ」「カズキ君でしょ」

(アレ?3人の声がハモった)

「確かに俺の試験だけど、パーティー経験とかありませんよ?」

「やってみよー」「まぁやってみろ」「まぁやってみなさい」

(この即席パーティー意思疎通すごすぎ・・・もうこのまま魔王討伐にも行けるんじゃね?と思いつつ)

「じゃぁ今日はリーダーやります」

そう言ってガルド団長の招集の場に向かった。


「よし集まったな、それじゃぁ説明するぞ」

今日の討伐訓練の説明が始まった。団長の説明を要約するとこうだ。

・訓練時間は日没まで

・ベースキャンプから各パーティー指定された方向へ散開し探索

・討伐の証明は不要

・負傷者が出たパーティーは即ベースキャンプに戻る

今日は魔術師団にも治療役として協力をお願いしてあるらしい。この世界はやっぱり回復魔法もあるんだね。


「それでは今から馬車でベースキャンプまで移動するぞ、順次馬車に乗れ」

そしてみんなが馬車に乗り移動を始めた。

移動中に探索範囲の説明等をしながら馬車はベースキャンプに到着。


「準備が出来次第行動に移っていいぞー」

そう団長が叫ぶと進みだすパーティー、これからミーティングを始めるパーティー等様々だ。

まぁこれも集団行動の訓練の1つなのだろう。

今回の訓練は狙ってなのか8パーティーでそれぞれ均等に周辺を探索する結果となった。

俺のパーティーは北東を担当だ。

「フォーメーションは馬車の中で話した通りでアルさんリリーさんが前衛、シーナが中衛、俺が後衛ということで、それじゃぁ行こうか」

えっなんで試験官が前衛をしているかって?

俺が後衛=シーナが前衛という話になったらアルさんリリーさんが索敵は任せろって言いだしたからさ。

シーナは魔王討伐の旅も経験してるのに過保護過ぎって思ったけど訓練で何かあったら一大事だからね。まぁ団長には内緒だけど。


訓練はというと、楽勝すぎでした。

何この索敵レーダー完璧すぎじゃねって感じで気づかれる前に敵を発見。動いていない相手に向けての射撃。ヘッドショットで一発。なんかシーナも暇そうにあくびしてるし緊張感皆無です。

途中でアルさんが

「それだけカズキ君の射撃精度と威力がすごいんだよ」

と褒めてくれたのは嬉しかったけどね。


「順調で遠くまで着すぎちゃったからそろそろ戻るー?」

そうリリーさんから提案があった。

「じゃぁそうしよっか」

俺は提案を受け、戻る指示を出した。


その時!!

ザワザワ

バサッバサッバサッ

近くの鳥達が一斉に羽ばたいていった。

なんだっ何かが来る!

「リリー周辺警戒」

アルさんが叫びだした。

「アルは前方をお願い」

リリーさんとアルさんは周りを警戒する。その顔は真剣そのものだ。


無音の時が続く。

一瞬ふわっと風が通り過ぎたかと思うとそれは突風となり落ち葉が舞い上がる。

「ぁ・・・」

シーナが声にならない声を出し空を見上げていた。その表情は怯えているように見えた。

シーナが何を見ているのか、俺はすぐにその方向へ目をやった。

「!!」

声にならない声を初めて体験した。


そこにはこっちを見ているドラゴンがいた。

シーナの言っていた5mぐらいのドラゴンではなくその倍の10mはあろうかというドラゴンが。


ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

諸事情と他のラノベを読んでいたり等で執筆が止まっていましたが久々の再開です。

やっぱりハプニングがあってこそだと思いました。

次の展開準備してますよ・・・頭の中に・・・次の次は構想中ですが・・・

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