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一体どんなスキルだろうか?


《空間把握》

空間を把握する力。視覚以外の複数の感覚を使って、空間を把握する。


《思考分割》

思考を分割する。同時に考えられる。

〜〜〜〜〜〜〜〜

注意!過度な分割は頭痛の原因となります!その場合使用は中止して下さい!

〜〜〜〜〜〜〜


《空間把握》は昨日から取ろうとしてたスキルだろうね。

だけど、《思考分割》はなんで取れたのか分からないなぁ。


「とりあえず《空間把握》は取れたんで大丈夫です」

「そうか、それじゃあこれで俺は貸しは無くなったな?」

「はい」

「そうか、それじゃあな」


それならと町に戻ろうとするオッサン。

僕はオッサンを引き止める。


「待ってください」

「なんだ、オッサンは女子とお話したり、盗賊をぶっ潰して女の子を助けたり、ゴブリンを絶滅させて危険を取り除いたりしたいんだが」

「もし、銃を作れたら連絡しますか?」


その一言で、オッサンは真面目な顔を見せる。


「支払いは?」

「実物を確認してからでいいです。前金もいりません」

「型は?」

「ノーリンコT54で良ければ」

「弾は?」

「300発分で3,000ゴールドで」

「………お前になんの得がある?」

「銃を作ってみたいだけです」


オッサンは僕の目をじっとのぞき込む。

ニッコリと笑ってみる。


「ふ、フハハハハ!!なんだそりゃ!ブハハハ!」

「そんなに笑わなくても」

「いや爆笑だね!新しい武器を作るのに俺程度のやつのお願いを、聞いてただけの奴が叶えるなんて!」

「ほ、本当に頑張って作りますから!」


そう言うと、オッサンは満足気に、


「それなら頼む、この通り」

「分かりました、フレンド登録お願いします」


硬い握手をして、オッサンとは別れた。

なお、薬草を採って戻ったら門の前でオッサンと鉢合わせて何とも言えない空気になったのは、どうでもいい話。


-----------------------


「そういえば、元々植物をどうにかするのが目的だったんだよ」


思い切り脱線してたけど、状態異常植物を育てるのに適した環境を作ろうとしてたんだよ。

前に用意していた植木鉢の中身を見る。


ほとんど枯れていた。


「そんな………」


名状し難いキノコは、枯れ木を置いたのが少しはマシというレベル。

クロエンサーは、骨を撒いたのがマシなレベル。

他はしなしなになって枯れていた。


「しょうがないか、もう1回やり直しか」


他の植物を採って状態異常ポーションでも作るか。

庭に出て数を減らし過ぎないように採る。


「後は、光なしか。何も見えないから困るよね」


耐性を持ってるおかげでどうにか輪郭は見えるけど、まだ判別はできそうにない。


光なしの範囲に入った、その時足元から、


「殺すぞ」

「ひぃ!?」


バックステップで範囲から逃げ出す。

今の誰の声!?


「あれ?クロエンサー?」


どうやら光なしの闇の中に、クロエンサーが生えてしまったらしい。

今のうちに採っておこう。


スコップでクロエンサーを掘り出す。

と、今までのクロエンサーよりも黒く、ツヤツヤしたクロエンサーになっていた。

もしかして、光が無い方がいい?


とりあえずそれは後回しにしておいて、光なしの回収を(ヌルッ)「にゃあ!?」


今足元に何かヌルッとしたものが!?触手みたいのが!

足を引くと、キノコが絡みついてた。

ヌルッとして気持ち悪い!!


「あれ、これも元気になって、キショい!!」


元気になった分、禍々しい感じが凄いよ!触手がやたら元気に蠢いてキモい!!


-----------------------


「とにかく、この2つは暗い所で育てよう」


元気になった2種を見て、何とも言えない気分になる。

この2つ、育てるのが地味に辛い。


「殺すぞ」

「心読まれた!?」


さて、暗い所って言ってもどこで育てたものか。

光なしがある所で育てたらいいだろうって言われそうだけど、その範囲から出たら枯れちゃうのはもったいない。


暗室でも作る?でも部屋はまだあるとはいえ、隣から物音が聞こえたら嫌だなぁ。

土も持っていくの大変そうだし。


「土か、土………そうだ!」


[アンダンテ]に戻って、一階の作業スペースの角にいく。

何の変哲もない木材の床を、ノコギリで切っていく。


「よし、ちゃんと土があるね」


この町の建物は木造によくある、沢山の柱で床を支える構造になっている。

縁の下とかが出来るあれだ。


なので床を1枚剥がせば、すぐに土になっている。

そこで、


「[ホール]」


土魔法の[ホール]を使う。

[ホール]はレベル5で覚える落とし穴を作る魔法だ。

普通に使えば足首の深さぐらいだけど、魔力を余分に払うことで深さを深くすることもできる。


そう、僕は地下室を作りそこで植物を育てることにした!


ついでこの(ゼロノス)では土地の持ち主の所有権は地下も含むことになっている。

なので僕が土地をはみ出してしまわなければ、何も問題はない。


「さてと、問題は横だね。どうしたものか」


[ホール]は地面しか設定出来ないので、横は自分で掘るしかないかな。

[ホール]が横向きに使えたらいいのに。


あ、《魔改造》か《魔力操作》でどうにかならないかな?


《魔改造》で、は無理みたい。

《魔力操作》、お?

《魔力視》で見たら地面に魔核が並んでいるのが分かる。


それを横の土壁に持っていき、[ホール]を使う。


ボゴッ!


「やった!成功だ!」


その後色々試した結果、《魔力操作》と《魔改造》で出来ることは、


《魔改造》

魔力(MP)を後から追加

魔法の形を変える(いつでも変えられる)


《魔力操作》

魔核を動かせる(魔核を動かして、形を変えられる)

魔核に触れることができる

魔核に触ると他人の魔法を支配(コントロール)できる

魔核を移して効果範囲を変える


こんなところだろうか。

《魔改造》のいつでも形を変えられるのは、[ファイヤーボール]を撃ったあと、[ファイヤーアロー]にしたり、[ファイヤーランス]にしたりと驚かすのに向いてそうだった。(ダメージは[ファイヤーボール]だったけど)

《魔力操作》は撃った魔法を自由に動かせるので、[ファイヤーボール]のお手玉や、[アースボール]を動かしてボウリングでストライクを出したりと便利だ。


え?地下室は作らなくて良いのか?

やだなー、さっき言ったのは作り終わった地下室でやったことだよ!


「それにしても、結構広かったねこの土地」


ボウリングが出来る程度には広い。

とりあえず自分の敷地内の40×40㎡、高さ地上から2mを天井にして、2.3m程掘り抜いた。


5m毎に柱を設置し、土魔法の[硬化(ハードニング)]を掛けたので、落盤することも無いだろう。

いや、途中で土魔法のレベルが上がって[硬化(ハードニング)]が出るまで落盤の可能性考えて無かったけど。

本来は土魔法の威力を上げる魔法だし。


今作ったばかりの地下室を見て、あることを思った。


「よし、2種類だけに使うには広すぎ!」


広すぎ…すぎ…と無駄に声が木霊する。

そう、どう考えてもここまでいらない。


なら、ほかの植物もここで育ててしまおう。

地下の異常植物栽培天国を作るぞ!おー!

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