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「もうしないでゴザル!だから拙者のことをネクラロリコンと呼ぶのだけは勘弁して下さい」

「何よ、本当のことでしょネクラロリコン。リアルではそうでしょネクラロリコン」


今僕はクロさんとグレーさんに挟まれている。

グレーさんの魔法のせいで危ない目にあったのを怒っているらしいけど、もしかして2人は面識があるのかな?


「おいおい、そこら辺にしてくれ。これ以上グループがこじれたらミーさんが困るだろう」

「しょうがないわね、許してあげるわ」

「大丈夫だって、そいつ俺と昔からいるんだぜ?」

「その言い方はどうかと思うけど、否定出来ないなぁ」


最近は少ないけど、昔は3ヶ月に1回は危ない目にあってたからね。

他にもいろいろと。


「とりあえず上層に着いたんだからさ〜早く鉱石とって帰ろう!飽きてきた!」

「橙は相変わらずだな」


リョクさんが呆れた顔で言う。

橙ちゃんは子供っぽいな。背も低いせいでなおさらね。


さて、あの空間を越えた先に上層の階段があったので、今から上層の探索に入るわけだけど、


「レッド、ちょっとどいて」

「?おう、分かった」


レッドの足元にツルハシを叩きつけると、光る鉱石が出てきた。


鑑定

プリズム鉱石(ランクB)

魔力のバランスが良いと出来る鉱石。魔力との親和性が高く、頑丈。虹色に輝く宝石でもある。


大当たりだね!

早速レッド達に教える。


「よっしゃ!じゃあミーは場所をどんどん教えて!私達は掘るから!」

「わかった、じゃああそこの壁と、3歩先の床、あとあの色の違う所にもあるよ」

「よし、じゃあ手分けして集めろ!」

「レッドも動きなよ」


-----------------------


10分後、皆の分のプリズム鉱石が集まった。

それにしても、どうやって加工するんだろうね?


「じゃあ後はさっさと帰ろう!」

「そうだな、じゃあ戻るか」


大きな空間まで戻ってきたけど、少し気になる事があるんだよね。


「ちょっといい?なんでここって光ってるのかな?」

「さぁ?」

「神秘的な場所にするために、光るようにしてるんじゃないかしら」


要するにゲームの演出だと。

でも成分まで作ってるゲームが、なんの根拠もなく光らせることはしない気がする。


「ちょっと時間もらっていい?調べてくる」

「いいけど天井は高すぎて届く気がしないんだが」

「じゃあ行ってきます」


立体機動で足早に走り出す。

下でざわめきがおきてるけど気にしない。


「これは…コケかな?」


鑑定

ヒカリゴケ(ランクB)

光るコケ。暗い地下にしか生えない。太陽と同じ光を放つ。(効果:発光)


おー!凄い便利そうなのを見つけた!

これは大量に持って帰って栽培しよう!


5分程コケを取ってたけど、下にいるレッド達に戻って来るように言われてしまった。


「何今の!?なんで空を歩けるの!?」

「こいつ《空歩》持ってるんだよ」

「あの地雷を!?」

「もう《立体機動》になってるよ」

「「「「上位スキルあったの!?」」」」


ひどいなぁ。

いくら使う人が少なくても、上位スキルくらい用意してるって。


「今まで誰も《空歩》のレベルMAXにしたことがないからな。誰もが無いと思ってるだろうな」

「だってあれどうやって足場作るのか分からないもん!」

「ただ一定のタイミングで踏めば良いだけなんだけどなぁ」

「そんなの無理ゲーでゴザルよjk」


そんな事言ってもそれだけなんだもんなぁ。


「こいつにリズム関係のツッコミは諦めろ、太鼓の仙人であべこべ邪仙を全クリ出来るやつだからな」

「「「「えっ!?」」」」


アーケードだと腕が疲れて、一曲で終わっちゃうけどね。

あれは見て対応するボタンを押すだけだから簡単なんだけどなぁ。


「なんかもう、いいや」

「そうね、ミーは凄いって話しね」

「そうかなぁ」


帰りは特に何事も無かった。

普通にワングリアまで着いた。


「さて、思ったよりだいぶ早く終わったし、飯でも食いに行くか!」

「あ、サンドイッチあるけどどうする?」

「そうか、ミーに作らせてたな。皆それでいいか?」

「もちろん」

「というより作らせておいてそれは無いわ」


という訳でちょっとした広場で、皆でサンドイッチを食べる。


「うん?美味しい!!」

「本当に美味いなこれ」

「リアルでも結構美味いぞ」

「リア充爆発しろ!」


好評みたいで良かった。

と、いきなり橙ちゃんが飛び上がった!


「全体強化[小]!?これ本当にサンドイッチ!?」

「あ!本当にバフが付いてる!?」


そんなに驚かなくても。

小なんだから良いじゃない。


「よしミー、全部売ってくれ。金なら出す、クロが」

「ふざけないでって言いたいところだけど、いくらかしら?」

「えっ?そんないきなり言われても?60ゴールド?」

「よし100ゴールドだ、全部くれ」

「えっ!?」


高く見積もりすぎだよ!

なんで!?


「食べるだけでステータスが上がるなら、boss戦の時に大分有利になる。それ位は必要だ」

「大丈夫でゴザル、拙者達は小金持ちだから!」


うーん、じゃあ良いのかな?

そのうちカーイさんに見てもらえばいいかな?


こうして最後にちょっとした騒ぎで、僕の初めてのダンジョンは終わった。

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