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シヨキ鉱山のダンジョンは大きな洞穴だった。
道は以外に広くて3人が手を広げたくらいの幅だった。
「今日は中々ウェーブが来ないな」
「ウェーブ?」
「敵が沢山やって来る波をウェーブって言うんだよ」
リョクさんが教えてくれた。
ゲーム用語かな?
「本当にゲームしないのね」
「そこがいい!沢山教えてあげられるし」
「じゃあ分からないところあったらお願いしますね」
「キャー!私ってばお姉さん!」
「橙テンションあげぽよwそんなシーンをスクショする拙者マヂ優秀」
「ふんっ!」「あべしっ!?」
うわっ、白と黒の…グレーさんに橙さんの鋭いボディーブローが。
金属鎧でパワー増してるし、回復しておこう。
「えいっ!」
「冷たっ!え?回復量多い?」
「え!?そんな高級品こんなアホに勿体ないよ!」
「お金足りるかしら」
「あー、そう言えばそうですね。安い方にしておきますか?」
「おう、そうしてくれ。払うのクロだし」
「貴方が借金返せば貴方に払ってもらうんだけどね?」
「すいませんでした」
とりあえずさっきのはサービスにしておこう。僕をダンジョン上層に連れて行ってくれるなら別にポーションはただでもいいんだけどなぁ。
そう言えばどうやって鉱石を探すんだろ?
ツルハシは鍛冶レベルを上げるために作ったのを持ってきたけど、そもそも見つからなかったら意味が無いもんね。
「その鉱石ってどうやって見つけるの?」
「え?………さぁ?」
「「「「えぇっ!?」」」」
「ちょっと!レッドがランク上の鉱石が取れるって言うから、このところここに来てたのに何も考えて無かったの!?」
「えー?そこら辺掘れば出るだろ多分」
「このゲーム採掘ポイント出るゲームじゃないでござるよ!」
レッドって行き当たりばったりだからね。
おかげで何度危ない目にあったか………
とりあえずスキル一覧から便利そうなのを探してみよう。
採取に役立つスキルで検索してっと。
狩人の目30SP
獲物を凄く見つけやすくなる。
収集癖30SP
物を凄く見つけやすくなる。
見つけ上手20SP
色々見つけやすくなる。
この3つかな。
どうせなら種類を増やしたいし、見つけ上手にしよう。
これで残りは25SPだ。
ちょいちょいレベルが上がるから、SPが余ってて良かった。
早速洞窟では使いにくい立体機動と交換して確かめてみる。
早速壁に反応があった。選択の時みたいにターゲティングマーカーが出てきたのだ。
早速掘ってみよう。
「何してるでござるか?」
「鉱石掘り」カンカン
「そんな所いくら何でもでないでござ「お、鉄だ」え?」
普通の鉱石だけど見つけられるならまだマシだね。
早速皆に教えよう。
「という訳で、僕がスキル取ったから多分大丈夫だよ」
「ミー、お前勝手にそんな事するなよ!」
「なんで怒るのさ!?」
僕が役立つスキル取るのが嫌なの?
と、クロさんがレッドの頭をはたく。
「言葉が足りないよ!いい?
ミーがSPを使って自分の為に何かを取るなら、私達は何も言わないよ。
でも今回は私達の都合でミーにスキルを取らせたことになる。
そんなの私達が心苦しいでしょ?」
「あ……ごめんなさい」
そっか、僕が勝手にやった事でも、色々引っかかる所はあるんだね。
「謝る事はないさ。俺達はミーにSP分の何かを渡すってのはどうだ?」
「いいね!じゃあ皆今回のドロップで、良いのを渡すってことで!」
「「「おー!」」」
「まぁ、それでいいか?ミー」
「むしろ僕が貰いすぎる気がするけど………」
まぁ、貰えるなら貰おう。
とりあえず今はやるべき事をやろう。
「「敵影発見」」
「あれ?」
「なんだ、ミー殿も索敵高いでゴザルなw」
「そんな事言ってる場合か!戦闘準備!」
鑑定
洞窟蛇(ランクC)
洞窟に生息するヘビ。毒があり危険。集団で動く。(効果:毒[3])
ゴーレム(ランクC)
石に魔力が溜まって動き出したモンスター。硬い。粘り強い。
どちらも複数体いるせいで攻撃が激しい。
ポーションと回復成分(毒)も投げて回復させる。
「なんだこれ!毒が軽減されたぞ!」
「回復ありがとう!でも後で教えてね!」
「いつもと動きが違うでござるよ、サポートまじ有能」
「あ、もう終わったわ」
ウェーブというのはひとまず終わったらしい。
それはいいけどなんで皆僕に詰め寄って来てるの?
「で、あの毒消しはどこの物なんだ?」
「あんな効果が強いの見たことも聞いたこともないよ!」
「レベルいくつ軽減したでゴザルか?」
「2だよ」
「高っwでもミー殿が教えたく無かったら、別に強要はしないでゴザルよ」
そんなに凄いだろうか?
とにかく宣伝でもしとこうか。
「僕が作りましたよ。そのうち店を出すんでご贔屓にして下さい」
「じゃあ頼んだよ買い出しくん」
「おけw把握w」
「お前らまた来るぞ!」
その後似たような戦闘を繰り返したけど、回復のおかげで案外楽に勝てていた。
そして今は、
「すごく大きい………」
淡く光る大きな空間に出ていた。
上に鍾乳洞の棘があり、神秘的な場所だ。
「綺麗でゴザルなwでもここが一番鬼畜でゴザル」
「洞窟コウモリの大軍ね、皆範囲攻撃でお願い」
「おー!」
キー!
突如洞窟中を黒く塗りつぶす、コウモリの群れが襲いかかる。
鑑定
洞窟蝙蝠(ランクC)
洞窟に生息するコウモリ。集団で襲いかかる。弱いが大軍で来る為、処理が難しい。(効果:ドレイン[1])
「[百裂斬]!」「[ダンシングスラッシュ]」「[ファイヤストーム]」
皆一斉に範囲攻撃を放つ、がそれを上回る量でコウモリ達はやって来る。
僕も参加した方が良いのかな?
「ふふふふ」
ふと、隣にいたグレーさんが笑い出した。
この人良く見ると良い顔してるなぁ。
「キタキタキター!こんなザコおそるるに足らず!俺のこの手が真っ赤に燃える![エクスプロージョン]!!」
ドバンッ!!
音にするならそんな衝撃が洞窟を駆け巡った。
「びっくりした〜」
「ふはは、まさしく無双!これぞ魔法の醍醐いたいた痛いお!」
「あんたはなんでテンション上がると爆発させるのよ!危ないから止めなさいっていつも言ってるでしょ!!」
クロさんがグレーさんに鳩尾を蹴られた。
それにしても凄い衝撃だったね。
ふと、上から音がして視線を上にあげる。
その時棘がグラグラと揺れ、落ちて来た!
「上!」
「なっ!?」
皆上を見上げ大きな棘が落ちてくるのを、驚きの顔で見ていた。
「[強撃]![早撃ち]!「同時撃ち」!」
僕は《立体機動》を控えから交換して、上空に駆け上がっていた。
そしてありったけの矢を棘に放つ!
ガガガガツ!!
棘がある程度遠くに落ちるのを把握した。
どうにかしのげたかな?
その時僕の目の前を大きな棘が落ちていった。
マズイ!このままだったらクロさんに当たってしまう!
「あ…」
「させてたまるかぁ!!」
立体機動の足場で力を貯めて、思いっきり棘に跳躍する。
そしてその勢いのまま蹴りをぶちかます!
ズドン!
棘はクロさんから30cmしか離れてない所に落ちた。
良かった!なんとか間に合った!
「だ、大丈夫クロ!?」
「私は大丈夫、だけどミーが」
「いだい」
腰から落ちた!
体力が2しか残ってなかった。危ない危ない。
「ポーション飲めば大丈夫だから」
「良かった〜」
「あぁ、ミーのおかげだな!」
そんなに誉められると照れます………。
と、後ろからクロさんの手が少しだけ僕の腕を引いた。
「なんですか?クロさん」
「えっと、ありがとうね」
ニコッと笑うクロさんはとても美しかった。




