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メロメロンの前に着いたんだけど、おかしいな?

何か30体ぐらいトラやオオカミがケンカせずに木になっているメロンにジャンプを繰り返していた。


メロンって木になるものだっけ?

うん、細かい事はいいか。問題はどうやって取るかだけど………。


「よし、《立体機動》っと」


タタンと空を駆けてメロンに手を伸ばす。

パシッとメロンを2つ収穫、アイテムボックスに入れてそのまま走り去る。


「って追いかけて来たっ!怖っ!?あとちょっとで足無くなるところだったよ!?」


トラもオオカミも飛び跳ねて追いかけてくる。

どんだけメロン食べたいんだよ!


結局弓で応戦して倒した。空中からのワンサイドゲームだった。

ずるい?そんなの鳥に言ってご覧よ。


トラとオオカミの毛皮とか牙、爪がドロップした。

《解体》様様だね!


同じ北の丘に光なしはあるらしいからついでに取りに行く。


「確かここら辺に、っうわぁ!?」


視界がいきなり暗転した。もはや前も後ろも、上も下も分からない。


「げふっ!?」


落下ダメージで息が詰まる。

ポーションを、ってアイテムボックスが見えない!

そういえば、アイテムは思考だけで取り出せるって聞いたことあったや、やってみよう。


ポーションを手の中に出すイメージをすると、確かにポーションらしきものが手の中にあった。

飲んだらポーションだった。間違えて毒薬出したとかじゃなくてよかったぁ。


《気配察知》を付けっぱなしだったから、何となくモンスターがいるのが分かる。

こっちも付けっぱなしだった《気配察知》《気配薄化》でモンスターにバレないように移動する。



1回だけ戦闘になったけど、弓で1回打っただけで倒した。弱っ!!


光なしはどうにか手探りで取れたけど、30分はかかってしまった。


もうそろそろやめた方がいいかな?でもフルコンプしたいし、マンドラゴラも取っちゃおう!


マンドラゴラは湿地帯近くの泥の中にあるらしい。

3枚の紫色の葉っぱと赤い花が目印らしい。


声を聞いたら死ぬって言ってたけど、そんな簡単に死ぬような植物、運営さんも作らないよね!


ギルドのお姉さんは大げさだなぁと、マンドラゴラの葉っぱと茎を掴んでゆっくりと確実に抜いていく。


よしあと少しで、取れた!!

なんかウコンが人型で生えたみたいな見た目だ。

なんか顔みたいなしわもあるし。


そう思った時、


「げぎゃぎゃびゃぁごごぎぎぎ!!!!!!!!!!!!!」

「ぎゃあああああああぁぁぁ!?!?!?」


耳がぁ!?頭がぁ!?やばいやばいなにがやばいってゃばぃ!!?


ぶつん。と何かが切れる音がした。


「うわぁぁぁ!!?」


気が付くとホームにいた。

念のためにホームのステータス画面を開く。


"[即死]により死亡した"

ステータス、経験値共に1/2

あと1:59:41


デスペナルティが出てるってことはやっぱり死に戻りかぁ。


「ギルドのお姉さんごめんなさい、今度から忠告は必ず聞くよぉ」グスン


落としたもの、2030ゴールド、オオカミとトラの爪、ポーション(10%)、ヘビの肉、薬草


花火の実、メロメロン、光なし、あとマンドラゴラもゲットしてた。

マンドラゴラの口の部分はもう塞がっていて、動く様子もなかった。


とりあえずホームの倉庫に突っ込んでおく。

デスペナルティもあるし、転移門で戻ることもやめとこう。



「町でもブラブラしようかな」


そうだ、念の為に装備の耐久値を直してもらいに行こうっと。


町中では普段から半減したステータスの速さで走ってたから[アラクネの糸]に着く時間は変わらなかった。凄い疲れたけど。


「シーフィアさん耐久値直して下さーい、お願いします」

「あらミーちゃん、そんなに暴れたの?かわいい顔に傷がついたら大変よ?」

「だから僕は男なんですってばぁ」


全く、話の最初は必ずこうなんだから。それにゲームで傷はポーション使えばすぐ治るし。


「じゃあ装備出してね、折角かわいい顔と装備をしてるならフードで隠さなければいいのに」

「全くもう、シーフィアさんってば」


なんだかんだ言ってもシーフィアさんと話すのは楽しい。最後まで静かに聞いてくれるし、話の内容も好みのものが多くて飽きない。


楽しい時間はあっという間に過ぎた、具体的には2時間ぐらい。


「はい、耐久値最大よ、200ゴールドね」

「はい、また来ますね!」

「また来てね〜」


うん、やっぱりシーフィアさんと話してるとなんか心がポカポカするなぁ。


さて、あと30分はログアウトまで余裕がある。

5時間の制限は守らねばおはな死タイムだからね。(ガクブル)


そうだ、前に頼んだ調理道具はどうなったかな?

状況だけでも聞きに行こうっと。


フレンド登録していたハンマさんにコールする。


『もしもしミーです、ハンマさん今から進捗状況を聞きに行ってもいいですか?』

『あ、ああ、俺もちょうどお前に話したい事が出来たんだよ』


何で声が震えてるんだろう?今から会えばわかるかな?


[ヘファイストス]に到着!デスペナも消えたし、少し飛ばしてきちゃった。


「ごめんください、ミーです」

「お、オーヨクキタナ、スコシオクヘイコウカ」

「何か凄いカタコトですけど大丈夫ですか!?」

「だいじょばない」

「だめなんですか!?」


とりあえず案内された所に向かう。


扉の向こうは鍛冶場だった。しっかり組んだ高そうな釜戸、大きな鍛冶用の槌、沢山のインゴット。


「凄いですねぇ、立派です」

「まぁ、それなりに金が吹っ飛んだからな。そこら辺に座ってくれ」


テーブルと椅子2脚があったのでそのうちの1脚に座る。対面する形でハンマはんも座る。


「実はもう出来てるんだ」

「え!?早くないですか!」

「他の奴らのもあるから少しだけって思ったんだが、やりだしたら止まらなくなってだな、その、ちょこっとばかし本気出してやったら、そのやり過ぎたっていうか」

「?あの、よく分からないですけど、見せてもらった方が多分早いですよ?」


ビクッと震えるハンマさん、え、そこまでビビるってどんなのになったんだろう。


「ふ〜、よしこれなんだが」


鑑定

千断(せんだち)(ランクB)

ハンマが打った名刀。

その鋭さは持つものが持てば細胞を傷付けること無く切ることが出来るとされる。

柔らかく丈夫なカレーピアの尾をベースにしている。

耐久値は低いが、包丁としては丈夫な方。

STR+20%

耐久値30/30

効果

清水 常に綺麗な水が滲み出るため、刃が非常に綺麗。また、状態異常を少し抑える。

戦鋭(せんせん) 非常に鋭く、ダメージを与えること無く切れる


堅牢(けんろう)(ランクB)

ハンマが打ったまな板?

錆びない金属を使用しており、消臭どころか匂いの原子すら残らない。

ピュアメタルが惜しげも無く使われている。

異様に固く、ゼロノスのボスでは傷1つ付かないとされる。

DEF+20%

耐久値200/200

効果

浄化 様々なものを浄化する。台所汚れから[呪い]まで対応

ホーリーガード 邪なるものに対して如何なる魔法、物理、効果でも1割減する。消費MP、空腹値100%


破岩(はがん)(ランクB)

ハンマが打ったお玉?

中のメモリは正確性に優れ、狂う事はない。

非常に硬いシールドタートルの甲羅をベースにしている。

拳に装着して持つものが殴ると岩を穿ち、地を割るとされる。

STR+50% INT-50%

耐久値150/150

効果

硬化 1回の戦闘で3分だけ耐久値が減らない。効果時間中DEF30%減

捨身 1回の戦闘で3分だけ合計STRを×1.2倍する。ただし、攻撃が外れた場合HPが0になる。


深淵(しんえん)(ランクB)

ハンマが打った鍋?

折りたためる鍋で、様々な量を調理できる。

マジックドレインの力が宿っている。

あらゆる魔法を吸収する事が出来るとされる。

INT+50%

耐久値30/30

効果

伸縮 魔力を流すことで大きさが変わる。

マジックドレイン 1度だけありとあらゆる魔法を吸収する。ただし、一ヶ月は使用できず、耐久値が1になり、修理出来るのは使用後二週間後。


明鏡止水(めいきょうしすい)(ランクB)

ハンマが打ったフライパン?

熱伝導率が良く、全く焦げ付かない。

鏡鳥の鏡の粉末が惜しげも無く入っている。

持つものが持てば、かなりの魔法を打返すとされる。

DEX+50%

耐久値100/100

効果

リフレクト 魔法を打返す事が出来る。ただしタイミングを外すと、2倍のダメージを受ける。

無音 音が出ない。


反転(はんてん)(ランクB)

ハンマが打ったフライ返し?

綺麗にひっくり返す事が出来る。

入れかえるの装甲が惜しげも無く使われている。

全てをひっくり返す力があるとされる。

AGL+30%

耐久値70/70

効果

チェンジ ステータスの内2つを入れ替えられる。効果は30分。再使用は3日後。


「俺が思いつく調理道具全部を作ったんだが」

「武器扱いなんだ………」

「いや、別に武器として使わなくてもいいからな!?ちゃんと調理道具だから!料理出来るから!」

「これ、僕はよく分からないですけど、100万以上しませんか?」

「面白武器だけど、効果がでかいからな。材料費は77万なんだが、値段付けたら1つあたり20万は軽く越すな。ちょ!待て、逃げるな!!100万でいいから!俺が勝手にした事だからむしろ引くから!!」


いや、家に残り取りに行こうと思っただけなんだけどなぁ。


「友達に適正価格が一番って言われてるので。+75万でどうでしょう?」

「は?どんだけ金持ってんだよ………。駄目だ!勝手に暴走した俺が悪い!が、適正価格の話も一理あるんだよなぁ、+50万で頼む!特典も付けるから!」

「分かりました、50万で。あと、泡立て器とボウル、包丁も数種類欲しいです、追加で50万で」

「あ〜それがあったか!またちょっとスゴイの作るかもしれんが、今度はサービスで50万以上は貰わないからな?」

「分かりました、じゃあお願いします」


ホームに戻ってログアウトする。

ついに念願の料理道具を手に入れた!

いやぁいい物だね!もう明日から料理三昧だ!

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