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「ごめんなさい」
「……気にしてないって言ったのに。もう、顔上げて。朝から謝罪されたら私ひどいヤツみたいじゃない?」
昨日の事をナナに朝一番に謝りに行ったけど、笑いながら返された。
「これからはどうするの?2人でまた行く?」
「ううん、私はもっと力をつける為に修行してくるわ。また一緒に行きたくなったら、お願いするわ」
そっかぁ、じゃあ状態異常の植物集めをするかな。
サンドリアには何があったかな?またギルドで聞いてみよう。
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サンドリアは湿地帯を抜けた先の所にあった。
木の建物が多く、建物は風がよく通る感じがする。
折角きたから、レッドが美味しいって言ってた魚とか食べたい。そこら辺の人に聞いてみよう。
「すいません、魚とか美味しいお店ってこの近くにありますか?」
「ん?それなら[リバー]って店が上手いって聞いたな。まっすぐ行ったら分かると思うよ」
「ありがとうございます」
早速いってみる。木造の結構大きいお店だった。
[リバー]に着いて、ウエイトレスのお姉さんに注文する。
「魚の料理でオススメお願いします」
「はい、魚のダンスでよろしいですか?」
「?あ、はい」
正直言って、オススメを頼んでみたかっただけだからどんな物か分からないや。
5分後、大小様々な魚が素揚げにされて出てきた。
「こちらは骨なし魚とパーフェクトフィッシュとギョギョという魚で、その身が全部食べられる魚です。この湿地帯の綺麗な水と栄養を、余すところなく蓄えたその身はサンドリアの名物なんですよ!」
「そうなんですか」
確かに湿地帯の水は底が見えるくらいには綺麗だった。
それにしても、お姉さんはこの町が大好きなんですねと聞くともちろん、と即答したのには驚いた。地元の人の愛かな。
「いただきます。はむ、むぐむぐ、うまい!!」
白い身は少し咥えただけでホロホロと崩れた。
そして、白身魚なはずなのに濃厚な旨みが口の中一杯に広がる。
どの魚も川魚の臭みどころか生臭さを全く感じなかった。
「魚屋にも売ってると思いますから、ぜひお買い求め下さいね!」
「もちろんです!」
270ゴールド払ってギルドに向かう。
…結局高いけど、美味しいお店だったからいいや。
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「花火の実、メロメロン、マンドラゴラ、光なし、それに名状し難いキノコ?あんためんどくさいものばっか選ぶね」
「え、そうなんですか?」
サンドリアのギルドは木の建物の中でもカラフルな赤に塗られていて、目立った建物だった。
で、いきなり状態異常を持つ植物のクエストを受けて受付の褐色の肌の姉御と呼ぶのが相応しい人に、分布場所を聞いてみると冒頭のように言われた。
「花火の実はたまーに爆発するし、メロメロンは周りにモンスターがうようよいて近づくので大変、マンドラゴラは抜く時に叫ぶんだけど、その声聞いたら死ぬよ?光なしは周りが真っ暗で何も見えないし、名状し難いキノコに至っては、見るだけで心が折れるらしいよ。ギルドでもそれを見れるのは私含めて2人しかいないからね」
「何それ怖い。が、頑張ってみます」
「そう、やる気があるのはいい事だ、頑張りな!」
「はい!!」
うん、お姉さんに励まされて凄いやる気出てきた!
やっぱり落ち着いた雰囲気の人が好きだなぁ。
シーフィアさんとか話してて落ち着くよね。
それにしても、ギルドのお姉さんは話を盛りすぎじゃないかな?
流石に植物の声を聞いただけで死ぬ事は無いよね。キノコだってそんな怖いもの出てきたら誰もやりたくなくなるもんね。
でも少し怖いから花火の実、メロメロン、光なし、マンドラゴラ、名状し難いキノコの順番で取っていこう。
まずは花火の実を取りに行こう!
東の密林の中にある花畑にあるみたいだから楽しみだなぁ♪
密林は少し暗くて木漏れ日が綺麗な所だ。
蛇などが隠れて待ち構えているらしい。
「さすがにここで走るのは難しいかな?」
足場は気の根っこだらけだ。《立体機動》使えばそれはいいけどゼロノスやワングリアに比べて枝が低く多いからぶつかりそうだもんね。
「あまり戦うのは避けた方がいいかな?森は慣れてるけど、不意打ちは怖いなぁ」
緋色に連れられてクラスメイトの1人を助けに行ったけど、山で二週間は流石にキツかったなぁ。
しみじみと過去の苦い思い出を振り返る。山で銃を持った人を隠れて各個撃破していくなんて体験は、日本の学生では僕らだけだと思う。ん?隠れて?
「あ、そっか。《気配察知》と《気配薄化》、《擬態》使えばいいんじゃないかな!」
あの経験は無駄では無かった!いや人命助けたから無駄じゃなかったけど。
早速スキル《気配察知》《気配薄化》《擬態》に入れ替えて外套も外す。
折角森の中で隠密系にプラス補正が入るなら使った方がいいもんね。
「たまに近すぎるとばれる程度か。なかなかいいね!」
蛇は温度を感知して来るから寄ってくるけど、それ以外は問題無いみたい。
しばらく進んで行くと、ようやく光が見えてきた。広いし間違いなく目的地だろうね。
「………綺麗だ」
そこにあったのは花火の実の名前の通り、まるで花火をそのまま花にしたような淡く光る花が目の前に広がっていた。
鑑定
花火の実(ランクC)
周りが暗く、光が当たる場所にしか咲かない美しい花。スタン状態になる花火に似た爆発を起こす。爆発は暗くなければ起こらない。(効果 スタン[1])
暗いと爆発するのかぁ。そういえば、アイテムボックス拡張する前はリュックをギルドから借りてたけど、そこに入れたから今までの人が爆発させた訳じゃないよね?
ガサッ!!
「!!待って敵じゃないから打たないで!」
後ろから音がしたから弓で応戦しようとすると、男の子が出てきた。緑の矢印が頭にあるって事はプレイヤーか。
「ごめんなさい、モンスターかと思ったから」
「だ、大丈夫、です……」
なんか凄いオドオドしてる。いきなり弓を向けた人なんて怖いもんね。さっさと戻ろう。
「驚かせてごめん、もう僕行くから!」
「!待って、あの花、爆発する、よね?」
「暗くしなかったら爆発しないよ。アイテムボックスに入れたらいいよ!」
とりあえず逃げるように駆け出す。人に怖がられるのはやっぱり嫌いだからね。
こうして、僕は次のメロメロンを取りに向かった。
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魔法耐性だけでなく物理耐性に強いローブの材料、花火の実を取りに来た。
私が作ったソード系の魔法で相手を串刺しにしながら目的地にようやくたどり着いた。
そこはまるで花火が咲いてるかのような綺麗な場所だった。
と、奥の花が少し揺れたのでモンスターを警戒してそこをじっ、と見ていると、
少しずつ、誰かがいるのが見えてきた。びっくりしたが音は出さなかったから気付かれてないはず。
薄く見えるその人は、金髪の髪をなびかせ、楽しそうに花を土ごと取ってはアイテムボックスに入れてた。
そして、花畑をみて軽く微笑んだ。
凄く美しいその光景はまるで雷に打たれたような衝撃を私に与えた。赤い実が弾けたし、矢にも打たれた。
端的に言ったら、私は一目惚れをしました。
思わず身を乗り出して音を立ててしまった。
ガサッ!!
と、彼女がこちらに即座に弓を構える。
待って待って!?さっき矢で打たれたって言ったけど、実際には打たれたくないよ!!
「!!待って!敵じゃないから、打たないで!」
声が裏返った。恥ずかしいぃ〜〜!!
彼女は話しかけてきたけど、恥ずかしくて顔を見れない。そもそも口下手だしね!!
と、彼女は颯爽とどこかへ行こうとする。
え、もう少し一緒にいたい!!
苦し紛れに、
「!待って!あの花、爆発する、よね?」
なんで片言でしか喋れないんだ、なんでこんな事しか言えないんだ私は!!腹が立つ!
その後、解決法のみ教えて彼女は消えてしまった。
またいつか会えたらいいな。その時は、
少しでも話せるようになろう。好きな人と長くいるために。僕はそう決めた。
だが男だ




