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「今度こそサンドリアに行くぞぉ!」
じゃっくと話し終わったのでサンドリアに向かう。
「サンドリア行くの?なら私も連れていってくれない?」
「あれ?じゃっくまだ行ってないの?」
「行けるならこの草原にいないわよ、ボスが強くてね、誰か一緒に来てくれる人を探してたのよ」
そうなんだ、あんな強い魔法打てるからもう行ってると思ってたよ。
「森についたけど、どんなモンスターがいるのかな?」
「最初はカラフルな鳥達が出てくるわ。奥に進むと湿地帯になっていて、水属性の蛇やリザードマン、魚なんかが敵ね」
「蛇に魚、鳥達か。美味しいかな?」
「え?」
「え?」
なんか凄い顔されてる。
「食べるの?」
「美味しいなら」
「モンスターなのよ!?食べるの!?」
「ララビットだってモンスターじゃない?」
「そ、そうだけど。あ〜もう!この話終わり!」
モンスター食べるの苦手なのかな?
人間はカビが生えたチーズも食べるんだけどなぁ。
「あ、出たわよ!シルバードに銃始末!」
「相変わらずモンスターの名前がダジャレだなぁ!」
シルバードは光沢がある鳥で突撃してくるし、銃始末はクチバシを開けてこっちに何か撃ってくる。
「《ウインドアロー》!」
「《強撃》《早打ち》《早打ち》」
銃始末はじゃっくが、シルバードは僕が倒した。
そう言えば少し気になる事があるんだけど。
「そういえばパーティ組んでないけど、パーティって何か悪い事でもあるの?」
「え?あ、ごめんなさい。パーティはアイテムが平等に貰えるけど、それを嫌がる人もいるの。だから一緒にいるけど倒した分貰える方式の人もいるわ」
そこでちょっと迷って、躊躇いつつも彼女が言う。
「一回パーティ組んで行ったけど、PKだからね。町に近づいた途端に不意打ちで殺られてね。パーティ組まなくなったんだ。
あ、ミーは信じてるよ!パーティ組もうか」
「うん!頼ってくれて嬉しいよ、何故か皆頼ってくれないんだよね」
ちょっと恥ずかしいけど、本音を言ってみる。
じゃっくが本音を話してくれたのに、僕は話さないなんて出来ないよね。
「た、たまには頼ろうかしら。ほらパーティ申請したわよ、参加押して」
「参加っと。よし、《解体》《スキップ》」
ちゃんとパーティに入ってから解体する。さっきパーティを組んでる人達は配分でもめないように直接共有アイテムボックス(無制限)に入るから便利ってじゃっくが言ってた。
「へ?」
「ほら行こうよじゃっく」
「ミー何したの!?」
「説明は町に着いてからするよ、多分」
まだ不満そうだったけど、とりあえず戦闘態勢に入ってくれる。
その後も湿地帯に着くまで沢山の鳥達が襲ってきた。
イカラスやロックバード、さらには虹孔雀が出てきたが、何とか(案外簡単に)倒す。
鑑定
銀(925)(ランクC)×20
銀が92.5%のもの。シルバードから取れたもの。一般的なシルバーアクセサリー等に使われる硬さのもの。
空気袋(ランクC)×15
空気を貯める袋。伸縮性能が高く、最大二倍まで膨らむ。食材には不向き。
虹孔雀の羽根(ランクB)×3
全属性に馴染みやすい羽根。美しく、多くは芸術品として扱われる。またそれなりに珍しいため、運、特に商人に幸福が訪れると言われてる。(効果 魔法補助全属性[中])
ロックバードの岩(ランクD)×40
ロックバードが作る岩。攻撃の他にも自分の巣として使う。中は空洞であり、空気を多く含み、腐葉土が元となっているため、植物の育成や隠し金庫として使われることがある。(耐久値200/200)
????の種(ランクB)×7
王都の近くにしか生えてない植物の種。薬草の??を??????効果を持つ。???????の素材として使われる。(!!製薬、作成がレベル20、又はレシピを発見するまで情報に制限があります)
最後の種は銃始末の打ってきたものだった。他にも薬草の種等、色んな種を打ってたらしい。
イカ墨かけてきたり、岩ぶつけてきたり、全属性のボール打ってきたり、なんか遠距離攻撃が多かった。
避けるのは簡単だったし、攻撃も当てやすいから問題無いけど。
「おかしい、何であんなに弱点当てれるのよ」ぶつぶつ
「じゃっく?どうしたの?」
「はぁ〜、町に着いたら言うわ」
?まあいいか。水が僕らを膝まで浸して歩くこと10分。
少し木々が少なくなってきた。
マングローブなどもツタが多いものになってきた。
「気をつけて、この辺からモンスターが出てくるから」
「分かった」
警戒しながら進むとツタが襲ってくる。
ツタかと思ってたけどヘビだこれ!
3体泳いで迫ってくる。
「毒[2]持ってるから気を付けて!」
「分かった![強撃]」
難なくヘビ3体を倒して解体する。
鑑定
リバースネークの蛇革(ランクC)×11
触り心地がいい革。水に強い。やや魔法に強い。(効果:水属性耐性[小]、魔法耐性[極小])
「もうそろそろボスが出てくるから気を付けてね」
じゃっくが僕に注意する。
「分かったよ、じゃあ!?危ない!!」
じゃっくを突き飛ばす。
「きゃっ!!何を!?」
押されて水浸しになったじゃっく。
じゃっくが目にしたのは大きいワニに右手を噛まれたミーだった。
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「ミー!?大丈夫!?」
「超痛い!ぐぁあああ!!」
どうしよう!?なんでボスのリバーアリゲーターがココにいるのよ!?
本来ならもう少し奥の開けた所に居るはずなのに!
「[ファイヤーランス]!くっ!火じゃ効かない!」
コイツは私の得意な火属性に耐性があるらしく、まともにダメージを与えられなかったのだ。
「でも、新しく手に入れた風属性なら![ウインドランス]!?嘘、弾かれた!?」
そんな!なら私に出来ることなんて、無いじゃない!
その時、ミーのうめき声が止んだ。
「……[ウインドボール]、[ウインドボール]、[ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール]」
「み、ミー?」
呼びかけても返事は無く、詠唱を続ける。
「[ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール][ウインドボール]」
ミーが詠唱を止めた。でも[ウインドボール]は少し薄い緑色なのに、一つも見当たらない。
もしかして痛みで頭に異常が!?早くどうにかしないと!とミーを見ると、ありえない事が起こった。
リバーアリゲーターの体が少し膨らむ。そして、断末魔とともに、通常の数倍の大きさの[ウインドボール]がシッポを消し飛ばしながら密林の木をなぎ倒していく。
それを見ても私には、何が起きたのか全く分からなかった。
ぽちゃん。
硬直が解けた原因を見ると、ミーが水の中に倒れている。
「ミー!?大丈夫?しっかりして!!」
すぐさま水から引き上げ、ミーの頭を自分の膝に乗せ体を支える。その後ポーションを振りかけHPを回復させ、パーティのメンバーの状態が分かるウインドウを開くと、毒と麻痺が発動している。
「解毒なんて出来ないのに、どうしよう!?」
解毒ポーションは未だ出回っておらず、毒消し又は魔法しかないのだ。
「毒消し1個しかないや。とりあえず飲ませよう」
だが口が閉じられ麻痺してるため、飲ませられない。
「どうしよう、このままじゃあミーが死んじゃう!!何か考えて私!」
その時、私はマンガ等で薬を口移しするシーンがある事を思い出した。
「……ゲームだから、セーフだよね?」
毒消しを口に含んで、顔を近づける。
あと40、30、20センチ、少し戸惑いながらも、口目掛けて顔を近づけていく、時間が遅く感じる。
と、その時、
「ま、て、だい、じょふ、から」
「ミー!?」
いきなり声を掛けられて驚く。
いつの間にかミーはビンを2つ持っていた。
「のま、せ、で」
「わ、分かった」
その二つを飲ませると、
「ふー、危ない所だった。耐性取っていて正解だったね」
「な、何したの?」
「毒消しポーションと麻痺消しポーションを飲んだだけだよ?」
「何それ!?そんなの聞いたことないわよ!!」
「そうなの?誰か作ってると思ったけど」
「自分で作ったの!?」
「うん」
驚きの連続で、思わずため息が出るじゃっく。
その時、ミーが躊躇いながら、
「ごめん、そろそろ下ろしてくれない?」
と、お願いするのであった。




