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体調不良でまともな思考が出来なかったため、お休みしてました。

いや本当です、ゲームしてたとかじゃないです。

みんなも体調はしっかり管理しよう!

「ニューパラのプレゼントって何だと思う?緋色」

「ん?ゴールドや消耗品、特にポーションなんかじゃないか。今高騰してるし」


帰宅中緋色がそんな事を聞く。何時もこんなんだから噂されてるんだよ。と誰かに言われたが、友達と仲良く話しながら帰るのは、変かなあ?


「じゃあな、プレゼント一緒に開けようぜ!」

「分かった、ログインしておいて」


洗濯物を干してからじゃないと、落ち着かないからね。


-----------------------


ログインして緋色…レッドの部屋に行く。


「待った?」

「いや全然。メールにプレゼントが付いてるらしいぞ」

「じゃあ、一緒に開けよう」


メールを開けると、そこには、


《緊急メンテナンスのお詫び&一週間記念》

2日間の緊急メンテナンス、お詫び申し上げます。

これからもnew paradise worldを宜しく御願い致します。


《スキル封印石×1》


スキル封印石は見た感じ水晶玉だった。


欲しいスキルを選んでください。

とウインドウが出てきて、スキル一覧が表示される。


どうしよう?何かめぼしいもの、《付与》にしようかな。矢に付けたら楽しそうだしなぁ。


一瞬玉が消えて、また戻ってきた。びっくりしたな!?


恐る恐る触った瞬間、スキル《付与》を習得しました!とアナウンスが聞こえた。


「凄いな!俺は《高速回復》にしたけど、ミーは何にしたんだ?」

「僕は《付与》にしたよ」

「お、まともなスキルで安心した。弓には良いスキルじゃないか」


それにしても、玉は無くならないんだなぁ。これって水晶で出来てるなら素材になるかな?


鑑定

スキル封印石(ランクS)

運営からのプレゼントで、スキル封印結晶を球体に加工したもの。魔力が入っている。魔力が入って無い場合、スキルを吸収し、スキルが入っている場合に魔力を得ることでスキルを放出する。(蓄積魔力量1)


あ、ちょっと閃いた。


「《分離》」

「御使!?どうしたんだ?」

「ちょっと黙ってて」


僕はスキルを一時的に《スキップ》のみに変更し、後は控えにする。

そしてスキル封印石に触ると、


ピカッ!


一瞬光って、抜ける感覚がした。


鑑定

スキル封印石(ランクS)

スキル封印結晶を加工したもの。スキル《スキップレベルMAX》が封印されてる。(スキル《スキルレベルMAX》)


やった!僕の《スキップ》も、ちゃんとレベルMAXで残っている。これなら《スキップ》を広められる!


「緋色!これ触ってみて!」

「本名出すな!ったく、ほらよ。って、スキップ!?お前、再利用出来んのか!?」

「ひ、レッド、これ、2万ゴールドで売って!」

「2万!?いいけどよ、どうするんだコレ?」

「ポーションを適正価格に戻す!」

「?まあ、ほれ」


2万ゴールドとトレードする。僕は急いでフレンドリストからバランサーさんにコール(フレンドと音声でやり取りが出来る)する。


「ミーちゃんさんどうしました?手伝いには早いですよ?」

「ポーション作成者全員分、使用済みのプレゼントを持っておくように言っておいてください」

「何故ですか?」

「僕のスキルを込められました!《スキップ》を習得出来れば、ポーション作成の効率が100倍以上になると思います!」

「!?他のプレイヤーにも売って下さい!ギルドお抱えや個人の生産職に出回れば価格が更に下がります、元の価格に戻せるかもしれません!」

「分かりました!二万で買取りしておきます!」

「中央広場なら人が多いので、そこでお願いします!私も手伝い連れて向かいますので!」

「分かりました!」


息継ぎなしでコールを終わらせ、お金を200万ゴールド持って中央広場に向かう。


問題はスキル封印石は触った瞬間、スキルを習得してしまうので、買う人が使わないなら持って帰れない事だ。


でも僕には少し心当たりがあった。

あの布越しなら触っても大丈夫じゃないかな!?


僕はコールでシーフィアさんを呼び出す。ログインしていて助かった。


「はい、[アラクネの糸]でーす!どうしたの、ミーちゃん?新しい服欲しいの?」

「すみません、今、魔力を通さない布ってありますか?」

「あるよ?何?どれ位欲しいの?」

「15×15cmの布100枚と、リボン100本下さい!」

「ええ!?1分で加工終わるけど500ゴールドだよ!」


300m先に店が見えてくる。

[アラクネの糸]の扉を開け、答える。


「500ゴールド即金で!」

「早くない!?はい、注文の品よ」

「ありがとう!シーフィアさん大好き!」

「え!?」


さっさと中央広場に向かう。人を避けるのが面倒くさいなあ、《立体機動》で屋根の上から走ろう。


空を走ったお陰で、1分で着いた。これならまだスキル封印石を持っている人は多いハズだ。


ドンッ!!


空から降ってきたからか、注目の的だよぉ!ちょっと恥ずかしいけど、どうせ言うなら今だ!


「使用済みスキル封印石買取ります!100個溜まるまで、1つ2万ゴールドで買取ります!お願いします!」


「「「「「「…………うおおおぉぉぉ!!!」」」」」」


押し寄せる人の波、我先にとスキル封印石を片手に、男も女もギラギラと目を輝かせ、殺到する。


20分後、怒涛の攻撃は収まった。200万ゴールドが30分以内に消える、本当に兎のシッポが無ければポーションは400ゴールドいってたかも。ウサギ様様だよ!今ポーションは1つ300ゴールドになってる。


ひたすら石から魔力を分離、分離、分離。流石に時間が掛かるなあ。集中力がある程度必要なんだよなあ。30秒は掛かる。


よし、スキルを《スキップ》だけにして、石に触っていく。力が抜ける感覚は嫌だけど、どうにもなんないな。


うん?バランサーさんからコールだ。


「はい、ミーです。今販売用のスキル封印石の準備が終わりましたよ」

「こちらも全員分の石を確保出来ました。スキル封印石ですが、70万と言いたい所ですが、広める為には20万、いや、18万ゴールドでの販売ですかね」

「じゅ、18万!?高くないですか!?」


せいぜい、7万、高くて10万位だと思ってるんだけどなあ。


「ミーちゃんさんから聞いた話だと、これでも恐ろしく安いんですよ。普通にスキルをプレイヤーから教えて貰うのは、2~40万、場合によっては60万もありえます。安心して売って下さいね」

「う、口下手なんで早めに手伝いに来てくださいね」

「はい、では失礼します」


うん、ちょっと怖いけど。

簡単な看板を、板と棒を買って作る。さて、始めようか。


「何だあれ?」

「さっきゴミを2万で買ってた子じゃね?」

「可愛いよな」

「あ、弓姫様だ!早速アップしよ!」


なんかざわざわしてるけど、頑張ろう。


[出張版アンダンテ]


ポーションの適正価格の為に、頑張ろう。


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