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家族全員(私以外)インフルエンザになり、通信制限でなろうすら開けませんでした。

遅くなってしまい申し訳ございません。

「せ、生産職必見!スキル《スキップ》がたった18万で習得可能です!30分の待機時間も一瞬、生産量増加間違い無しですよ〜?」


こんな感じで良いのだろうか?


「スキップ?何それ?」

「高くないか?」

「いや、スキル教えて貰えるなら大体20万はするぞ」

「スキル封印石をリサイクル、だと!?」

「弓姫様〜素敵!」

「あの身長、15歳以下じゃないか?ならお兄ちゃんが叱らないとな!」

「お巡りさんアイツです」


なんかざわざわしてるけど、興味のある素振りがあるなら、買って貰えるかな?


「おい、ふざけるなよ、ちびっ子!《スキップ》売りに出すなんて何考えてるんだ!?」

「ひっ!?な、何かご不満な点があるんですか?」


目の前には身長が180cmはありそうな、筋肉モリモリの人が居た!髪は青で、ゴツイ鎧を着けていて、気圧されます。

僕、こんな感じの人苦手なんですけど!?


「《スキップ》って言えば、βの頃からある移動系のゴミスキルじゃねえか!ただ走りながら跳ぶなんて、スキルじゃなくても出来るだろ!」


え、何それ?僕が取ったのは便利系スキルなんだけど!?


「スキップって、飛び跳ねる方かよ!?」

「たしかステップの上にあって、間違って取るヤツ多かったんだよな」

「何それ酷い!」

「何か派生があるとか?」

「頑張って30レベルまで上げても何も無かったって」

「お、俺出来ないんだよな」


どうしよう!なんか皆に《スキップ》の悪いイメージが広がっちゃう!


「おい!聞いてんのか!?」

「ち、違います、《スキップ》は、その」

「ああん!?」

「ひっ!?」


どうしよう!どうしよう?何で?何でこうなるの?僕が悪いの?

でも、違うんです。《スキップ》は違うんですよ。


パンッ!!


シンッと、一瞬で静けさが周りに広がった。


「すいませんミーちゃんさん、急いで移動したんですが。待たせてしまいましたね」

「あ、バランサー、さ、ん?」

「はい、そうですよ。手伝いに来ました」


そう言ってバランサーさんは僕の隣に立つと、


「生産に必須!過程をスキップするスキルが何とたったの18万です!100個限定!お早めにご購入下さい!」


宣伝し始めた。何でこの流れで!?


「てめぇが主犯か?くだらねぇもん売りやがって!」

「下らない物?何の事ですか?」


さっぱり分からないとばかりに、質問するバランサーさん。


「スキップは飛んで跳ねるだけのスキルだ!そんなもんいらねぇよ!この詐欺師が!」

「いえ、確かに私がミーちゃんさんが作成で1分以内でポーションを作ったのを見ていますので」


何でこんな大きな怖い人に、堂々としていられるの?

バランサーさん、凄いな。


「なら証拠を見せた方が早いですね。ミーちゃんさん、ちょっとポーションお願い出来ますか?アイテムは持ってますので」

「っ!はい」


ゴリゴリと薬草を削る。そしてお湯に入れ、成功して!


「《スキップ》!」


ピカッ!と鍋が光って、何時もの様に、ポーションが出来る。


「この様に作成等、待ち時間がスキップされます。生産に必ず入ってくる待ち時間、これをスキップ出来るなら素晴らしい物です」


バランサーさんは周りを見渡し、まるで大統領の様に自信満々に演説する。


「《スキップ》は希少なスキルです。確認をした所、スキル一覧に乗ってないものです。なら何故ミーちゃんさんが習得出来たのか?それは、初期に習得したためです」


「新しくニューパラをする知人に、最初のスキル一覧に《スキップ》があるか確認してもらった所、移動系と便利系、どちらにも《スキップ》と言うスキルがあります。移動系は飛び跳ねるスキップ、便利系はミーちゃんさんが持っているスキップですね。すみませんミーちゃんさん、この《スキップ》、スキルP幾つですか?」


ふぁ!?いきなり質問しないで下さい!びっくりします。


「30Pですけど」


ざわ!


「お聞きの通り、30Pと高額なスキルなのです。15レベル上げるには、普通なら2万ゴールドは使う計算です。もし、これがスキル一覧にあるなら、最初の3倍は必要でしょう。生産量増加の稼ぎを考えてみると、70万でもおかしくありません」


「ミーちゃんさんは生産職の時間が足りない苦しみを無くしたい一心で、破格の18万で、今回売り出しました。その慈愛の結晶が下らない?私には、何物にも替え難い物に見えますよ」


ぱち、ぱち、パチパチパチパチパチパチ!!


広場一杯に響き渡る拍手、なかには、感動して泣いてる人までいる。


「ば、バランサーさん」

「ミーちゃんさん、しっかり売りま「ありがどうございまず!」ちょ、ミーちゃんさん!?泣かないで下さい!」


嬉しい。こうやって助けてくれたのが嬉しくて、涙が止まらない。もうこのゲーム辞めようかと思う所だった。


と、さっきのマッチョさんが、なにか言いたそうにこちらを見ています。


「何ですか?まだ不満な点がお有りで?」

「すまねぇ、疑っちまって。ポーション300ゴールドで売ったり、初心者騙す奴らが許せなくて、ついぶち切れちまった。嬢ちゃん、許してくれとは言わん。俺に出来る事なら何でも言ってくれ」


ちょ!?広場の真ん中で土下座は止めて下さい!分かりましたから!


「なら、今から売るの手伝って下さい!列整えたりお願いします!」

「おう!そんだけでいいのか?」

「はい、間違いは誰にもあるのです。それを怒ったら人は育たないです」

「分かった!じゃあいっちょやるか!」

「「「おー!」」」



「お1人様1個までとなっております!」

「はい、18万ゴールド頂きました!」

「おい、2回並ぶのは禁止だ、帰れ!」


布で包んでリボンで結んだスキル封印石を、18万ゴールドと交換していく。


1時間後、山ほどあった石は無くなっていた。


「大成功ですね!」

「これで生産職の生産量が上がったはずです」

「後は僕達が、ポーションを大量に作って10ゴールドで売れば」

「はい、適正価格に落ち着く筈です」


なら、さっさと終わらせよう!


「バランサーさん行きましょう!」

「はい、もう一踏ん張りですね」


商業ギルド目指して、僕は走っていった。

「そういえばバランサーさん。言葉遣い変わってませんか?」

「はい、ミーちゃんさんと別れた後、カーイさんに言葉遣い、接客、綺麗な笑顔など、みっちり6時間連続で叩き込まれましたから」

「あ、はい。

………私と喋る時は前と同じで良いですよ?」

「まだ死にたくないです!」ガクブル

「ば、バランサーさん!?しっかりして下さい!?」

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