プロローグ
初投稿です。
小説の表現技法など分からないことが多々あり、文章力の無い小説になっているかと思いますがお手柔らかにお願いします。
青く澄んだ空の下、巨大な豪華客船「火の鳥号」は、広大な太平洋を白波を立てながら優雅に進んでいる。
この船に乗っているのは、修学旅行で訪れた私立恵比寿山高校生の2年生280人と引率の教師12名、他客室乗務員と船乗り800人の計1092人が乗っている。
実は恵比寿山高校生以外にも一般の人達が乗る予定だったのだが、いつの間にか貸し切りという事で、普段の予定より少ない人数でこの船は航行している。
船の内部は豪華な装飾で彩られ、高校生には勿体ないと言われてしまっても仕方の無いくらいの空間が広がっている。
その豪華さに先生達も思わず、引率の使命を忘れてしまうくらいにバラエティに富んだ船なのである。
そして、今回の豪華客船「火の鳥号」による修学旅行は、横浜港発着の3泊4日の旅で、途中各地に停泊して過ごす日程になっている。
船内では、旅の注意点を引率の先生達が各クラスに話している最中だ。
「一一それでは皆さん、ケガに気を付けて病気せずこの3泊4日の船旅を楽しみましょう!」
先生がそう言うと、生徒達は待ち望んだ自由時間を楽しむべく一斉に散らばっていった。
屋上のプールでは早速、女子達がこの日の為に新調した自慢の水着に着替え、次々と水しぶきを上げながら飛び込んでゆく。
脇ではそんな女子達を鼻の下を伸ばしながら眺める非モテ男子達の姿があった。
「あー、最高だな。もう修学旅行今日で終わりでいいわ」
「マジなー、もうこの女神様達眺めてるだけでも来た価値あるわ」
そんなことを言っているのは非モテ男子達だけではなかった。
「やっぱ若い娘はイイねー! 肌もピチピチだし、キャピキャピしててさー! それに比べてうちの船員の女はおっかねのばっかだよまったく! 」
「ちょっとあんた! サボってないでこっち手伝ってよ! 」
「はいはい、今行きますよー、クソが! 」
非モテ男子達の陰に隠れて、この期間だけの雇われ船員も水着姿の女子達を眺めていたが、あえなく同僚船員の女に見つかり、作業の手伝いをさせられた。
船の航行は順調で、ここ数年は大きな事故もないというが、最近この太平洋の海域では不可解な漂流事故が発生しているという。この船ほどの大きさの漂流事例は無いが、その海域で漂流した船の生存者達は未だ見つかっていないという。
今回の航行ルートはその海域を通るが、事故が多発しているエリアまでは心配するほど近くはなく、何か起こらない限りさほど気にする事でもないからか、その危険な海域がある事を一部の船乗りを除いて、誰も知っている者はいない。
しかし、海の天気は時に予想もしない変化をもたらす事もあるのだ。
今は誰も、この先に起こる地獄のような展開を知る由もない。




