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異世界転移者、魔剣を携え旅をする~魔法が使えないけど、愉快な古代遺跡(生)物たちが助けてくれるので問題ナシです  作者: サエトミユウ


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第16話 町に滞在してみた

 以前読んだ方、申し訳ありません!

 16話と17話が合体して投稿されていました。

 ストーリーに支障はないんですけど番号が飛ぶので、分けました。

 それと同時に、俺の周りに人が集まりだした。

 人が集まってきたことで得意になったらしいゼロエロが、ご満悦な声で自己紹介しだした。


『我は魔剣ゼロエロなのじゃ! コヤツに取り憑いておるのじゃ! いつか我の魅了魔法でコヤツを操り世界征服をするのじゃ!』


「じゃあ安全のために刃先をへし折っとくべきだな。俺には釘バットがあるし、どうせ魔法を使うのは柄だけだからその方がスッキリするだろ。ダイエットにもなるぞ、乙女の体重が一気に減ってよかったな」


『冗談なのじゃ我はとってもいい子なのじゃだからやめてくださいお願いします』

 バカなことを言いだしたので刃を折ろうとしたら早口で謝りだしたよ。バカなことを言い出したというか、コイツがバカだったんだったわ。


 周りの連中が話しかけてきた。

「兄ちゃん、政府の人間のわりにゃエリートには見えねぇなぁ」

「アレだ、顔で入局した!」

 とかいろいろ言ってる。

「エリートのせい。ソイツ失敗、ここに来た」

「「「えっ?」」」

 俺が言ったら驚かれた。

 うまく伝えられたかわからないが、俺は魔法のない国出身で、ここにいきなり来た、古代遺跡物が使えるのがわかって頼られた、と話す。

 皆に感心されたり同情されたりした。


 いろいろと話しているうちにだいぶ話せるようになってきた。学ぶのも大切だけど、実地訓練の方が成果は上がる。複合格闘術(何でもアリのケンカ)も、実戦でいろいろわかったし!

 俺が「翻訳魔法は使わずに話せるようになりたい」って言ったら、あの魔法は語学が堪能じゃないと使えないって教えられた。へー! 魔法って全員が全部の魔法を使えるワケじゃないのか。一つ勉強になった。

「魔法が使えるようになったなら、たぶん貴方も翻訳魔法を使えるわよ」

 ってねえさんに言われたよ。

 そっか! それならいつか魔法が使えるようになったときに期待しておこう。必要になるかはわからんけど。


          *


 それから一週間ほど。

 まだ町を出ていない。

 ハハハ、いやなんか最初に会った連中と仲良くなって案内してもらったりとかしてたらいつの間にか日が経ってた。

 でもって、スラングらしいけど普通に話せるようになった。ゼロエロの補完はあるけどな。さすがに一週間じゃわからない単語が多い。

 手伝いをして小銭をぶんどったり変なモン買わされたり、奢ったり奢らされたり、マントを無理やり着せたら倒れ込まれて腰痛めたって言われたり、ゼロエロが相変わらずバカなことを抜かすので腕力のみで刃を折るデモンストレーションを披露しようとしたり、釘バット振り回したら壁に穴開けたりもしたけど、楽しかった。


「んじゃ、そろそろ行くか」

 タロウを肩に担ぐと、仲良くなった連中が見送ってくれる。

「じゃーな! 行ってくる」

「「気をつけてなー」」

 手を振って別れた。


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