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ショゴスの影  作者: 星六
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3


ふぅ。気持を入れ替えよう。


電気も水道も使えないものは仕方ない。

凹んでたって復旧する時はするし、しない時はしない。

どこにでもいるような平々凡々な大学生の俺ごときが喚こうが騒ごうがマイナスにもプラスにも物事は動かないんだ。

だったらコンビニで朝食を買ってさっさとバイトへ行こう。

身なりもバイト先でなんとかすりゃいいや。


寝間着から私服に着替えてボディバッグを肩にかける。そしてキャップ型のヘルメットを手にして、電気と水道の止まった不気味に静まり返った部屋を出た。


空が変だった。

曇り空を覆う雲の色、やけに紫がかっていてこんなの見たことない。


確か夜中に智之が紫色の雲がどうとか言ってた気がするけどこれのことか。

それにしても今日はいろんな事が重なるな。


空を見上げながら鉄製の外付け階段を下りていると途中で階段を踏み外して心臓が飛び上がった。

本当にいろんな事が重なる。いや、今のは俺の不注意か。



駐輪場に止めてある原付のチェーンを外して座席下のメットスペースにバッグを突っ込んだ。

そして原付を引っ張り出すとメットをかぶって座席にまたがる。


それにしてもかすかに変な臭いがする。いつもより空気が重たく感じるのは空の雲が影響しているのか?


PМ2.5ってのが前に流行ったけど、あれかな? まぁ、いずれ電気も回復してニュースでやるだろ。

俺にとっては今日のバイトの方が大切だ。




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