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すっかりと人の気配がなくなったけど、街の人は逃げられたのかな?
それとも……殺された?
隠れていてくれたらいいんだけど。
宇崎さんはビュンビュンと車を飛ばす。
流れる街の景色の中に何体かあの化け物を見つけた。
あんな奇妙な生き物がどうして今まで見つからずにいたんだろう?
そしてどうしてこの街に現れたんだろう?
どっかからやってきたUFOが電磁波攻撃みたいので電気や水道、通話やネット通信を停めているんじゃ、なーんて馬鹿げた話があってたまるか。
そんな高度な技術を持った宇宙人ならまずは対話だろう。
いきなり攻撃するなんて原始的すぎる。
「人がいる」
後部座席から三上の声がぼそりと聞こえると、宇崎さんは車を停めた。
「どこにいた? 何人いた? 多いと乗せられないな」
「一人です。あのガソリンスタンドの近く」
後ろを指す三上に従い、パトカーはゆっくりとバックする。
するとガソリンスタンドの洗車機の影から小柄な中年男性が両手を大きく上に振りながらパトカーへ駆けてきた。
そして乗り込んでくる。
「いやぁ、助かりました」
四十前後のその中年男性は襟元のたるんだ長袖シャツに毛玉がたくさんついたスウェットのパンツという情けない姿。
無精ひげもだらしなく休日のサラリーマンって感じ。
「何やら騒がしくて起きたらとんでもないことになってて驚きましたよ。なんなんですかね、あれ」
口はよく動くようだ。




