それでも、書きたい衝動は満たされない
新しい物語を書きたい。
漠然と過ぎていく日々の中で、私は何度もそう思っていた。だが、思うだけで最初の一歩はいつも遠かった。
書きたいと思っても、時間がない。更新中の作品を書き、家事や仕事にも時間を取られる。
趣味の時間を削れば、今度はストレスが蓄積されていく。
そんな毎日の繰り返しの中でも、それでも思ってしまう。
『小説が書きたい』
どんな物語を書くかを頭の中でぐるぐると考え、パズルのピースを組み合わせていき、頭の中で考えた物語を実際にメモに書き出していく。
想像することでも、書き出すことでも、物語が少しずつ形となり、どんな内容にしていくかをより深くまとめていく。それをより練って、考えがぐちゃぐちゃになりながらも書く段階を作っていく。
私にとってみれば、それはまるで夜の海に飛び込むような感覚であり、真っ暗な海にポツンと私は浮かんでいる。月明かりすらなく、そんな海を私はひたすらに波に任せて流されていく。
そんな感覚は、十人十色だと私は思う。船を漕ぐような感覚、砂漠を歩く感覚、ガヤガヤとした空間だとしても孤独に自分の物語と向き合っている感覚。そんな感覚に苛まれながら、物語を執筆する。
書きたいという欲望は穴の空いたバケツのように、いつまで経っても満たされない。
だからこそ、私は今日も自分のために執筆をする。




