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約束の日

より多くの真実を知っているであろう天明の口から出た世界が終わるというフレーズにより雪村家に重い空気が漂う。

「どういうことですか?」

 自分も全てを知っている訳ではないがと断りを入れてから天明がその詳細を語り始めた。

「まず知っておかなければならないのは、この世の中を統治する神が三柱いらっしゃるといことです。」

「クーリオ神、ケヌパ神、デスタ神の三柱ですよね。」

「はい、そうです。」

「へぇ、そうなんだ。」

「紫音は学校で習ってるはずよ。」

「、、、、そんな気もする、、、、」

「もう、あなたって子は。」

「だってそんないるかいないかも分からない様な神様の話なんて、、、」

「何言ってるよの!毎年の、、、」

 話がそれていってしまうのを恐れ聡介が割り込む。

「それでその神様たちが今回の件とどう絡んでいるんです?」

「紫音さんがそう思われる様に基本的に統治していると言っても直接三柱がこの世の出来事に関与することはなく信仰の対象という側面が強いのですがただ一点、ある事柄だけはその三柱の話し合いによって決定されるのです。」

「、、、それが世界を終わらせることだと?」

「はい、一つの種族が力を持ち過ぎたり、自然を破壊しその他の種族の生存を脅かすようになったり、理由はその時々により異なるようですが過去にも数回それは行われています。

 我々はその決定がなされ世界が終わる日のことを約束の日と呼んでいます。」

「今回は人間が、、、力を持ち過ぎたと、、、」

「理由までは明確に分かりませんが、恐らくことの発端は人間にあるのではないかと思います。」

「でも、関係ない種族まで滅んじゃうのってやり過ぎじゃない?」

「神とは時に無慈悲なものです。」

「元々住んでいた場所を追いやられ苦しみながら絶滅していくならば、いっそのこと、、、、ってことなのかもしれないですね。」


 しばしの沈黙が訪れた後、いろいろと考え込んでいた聡介が切り出す。。

「どうやって世界を終わらせるのですか?それが分かれば何か対処法が見つかるかも。」

「残念ながら関連する文献等を調べたことがありすがその辺の記述はありませんでした。ただ全く対処が出来ないということはないと私は考えています。全ての種族が消え去った世界に再び全ての種族が誕生出来るようそれぞれの始祖となりうるつがいを保管していると聞いています。」

「あまりにも世界が滅茶苦茶になるようなことがあったら次の世代が生まれることが出来ない、、、そう言うことですか?」

「そうですね、それに時々見つかるオーパーツと呼ばれる代物がありますよね?あれは過去に栄華を極めた種族が残した遺物なのです。それらが残っているということからも間違いないと思います。全ての種族が消えうせた後どれくらいの年月をかけて次の世代が住める環境になったのかは正直分かりかねますが、、、、今の時代にある核兵器の様に生き物が住めくなるような類ではないはずです。」

「御堂さんが使ってたゲートとかもロストテクノロジーだって言ってましたね、あれも我々より前の文明が作り出した物だったってことなんですかね?」

「恐らく。」

 一瞬かすかな希望が見えたようだったが、現在の人類がそのエネルギーすら作り出せないような代物を創り出した種族ですら滅んでしまったことを考えると、世界が終わるという路線を自分たちの力で変えることはほぼ不可能なんだろうなと思わずにはいられない聡介であった。目の前に座る姉妹の表情から、二人も同じ結論に辿り着いたということがはっきりと伝わってくる。

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