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【第4部】勇者参上!!~勇者マストダイ! 不適格勇者を直ちに排除せよ!!~  作者: Bonzaebon
第2章 勇者マストダイ!!【誕生、勇者2号! ……逃亡中だけど。】
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第107話 また馬役っすか?


「ある意味それはこの町の名物みたいになってんだよ。毎年開催されてる。」


「更なる技術力向上を狙って、町全体を活気付かせるために考案された競技でもある。参加者はこの町で働く人間に限らず、余所からやって来る人間でも参加可能だ。余所から優秀な技術者を発掘するという目的の為にそういう形式を取ってる。」



 この町で開催されてるって事は部外者お断りなもんだと思っていたが、それは違うようだ。むしろ積極的に外部からの参加も募って、人材発掘もついでに行ってしまおう、と言う趣旨の競技のようだ。


 だから勇者とか魔王が混ざってても全然OKということなのだろう。しかし、タンブルは参加できるんかな? ”コア”をクリーニングに出しているから、置いていくことになる? コアから離れても大丈夫なのだろうか?



「でもどんなレース? サバイバルという名の生き残りを賭けたデスマッチ的なことしか頭に浮かばないんだが?」


「んな訳あるか、このタコ! 走るのは参加者じゃない。カラクリを走らせんだよ!」


「カラクリを!? ゴーレムが走る……みたいな?」


「別に人型だけのを走らせるなんて縛りはない。形は自由だ。荷車みたいなもんでもいいし、馬のゴーレムでも可能だ。ソリとか船の形をしてたって、何だって良いんだ。ただカラクリで走りさえすればレースに参加できる。」



 カラクリを走らせる? いまいちピンとこないな? どうも走るって言うと、普通にゴーレムが足で走ってるのしか思い浮かばない。荷車とか馬の例えが出てきたが、それってただの馬車では? それもゴーレムで作れと言いたいのかな? ソリとか船ってのもますますわからない。雪とか川があるわけじゃないのに走れるんだろうか? さっきの単結晶とか超硬合金の話みたいに難解に感じるのは俺の気のせい?



「ああもう! なんかキョトンとした顔してんじゃねえよ! ここのは荷車型だから安心しろ。それが一番スタンダードでわかりやすいからな。」


「ああそう? てっきり馬車馬の如く走らされるのかと思ってた。」


「お前が馬の役をやってどうすんだよ!」


「いやー、それがね? ちょっと前にチャリオット対決で本当に馬の役をやったことがありまして。」


「どこにそんな馬鹿な真似をするヤツがいるんだよ!!」


「ここにいるじゃない?」


「……。」



 うわぁ、イツキが俺のこと、ゴミを見るような目で見てるぅ! 本当にあった話を話しただけなのにこの仕打ちは何? 信じられないような話だろうが俺は本当に馬と肩を並べて(?)本当に走ったんだぞ! ちくしょー、あの場にいた人間がいないのでホラ話に思われてしまった! せめてタニシがいれば証明出来たのに! 早く帰ってきてタニシ!



「馬鹿はほっといて、レースに参加する事に異存はないよな、てめーら? 俺以外にあと二人だ。」


「うん。オレはパワーダウンするから無理だけど。」


「もし優勝したら、色々美味しいものごちそうしてくれるんだったら……やるよ!」


「別に他のやることないし、やる!」



 イツキが参加を呼びかけたのはクロガネ団のメンツだった。センベイとキノはすぐに参加を表明したが、タンブルは力が出せないことを理由に不参加を決め込んでいるようだ。キョウナは「怖いから止めとく」と言って後ろに下がってしまった。もう大体、イツキ、センベイ、キノで参加メンバーは決まったんじゃないだろうか?


 俺なんて最初から当てにされてなさそうだし。親方は俺を誘ってくれたが、やる気満々でリーダーをやりたがっているイツキに断られたんだから仕方ない。俺はレンファさんやウィンダムと一緒に見物でもさせてもらうか……。タニシもいないからしゃーない。



「なんだよ、お前、勇者をチームに加えないのか?」


「わけのわからんことを言うアホには用はない。」


「どうせアホですよーだ!」


「フフフ、ワロタ!!」


「……!? 誰だお前は!?」



 レースのチームメンバーの決め方に親方は疑問を持ったようだ。一応、俺を立ててくれてるようだが、イツキはそれを意に介さず、決定を曲げようとしなかった。俺は結局参加できないのがハッキリしたが……何故かその様子を笑い飛ばす者がいた。いつの間にやら、妙な奴が紛れ込んでいたのだ。なんかやたらメタリックな猫人がいる! 背丈は以外と小さく、タンブルやタニシのような小柄なコボルトと同じくらいだ。



「ハナシは聞かせてもらった!」


「お前、どこの手のモンだ?」


「メカニック研究会とでも名乗っておこうか? カラクリマシン・サバイバルレースは我々が優勝する! キサマらを蹴散らした上でな!」


「な、なにィ!? 何らかの敵勢力からの宣戦布告じゃないか!」



 急に現れたメタリックな猫人はスパイであることを自ら明かした! こんな所に送り込んでくるとはなんて大胆不敵なんだ! しかも、偵察しに来ただけじゃなく、優勝宣言までする始末! こちらを倒すとまで言っているので、相当な敵意を持った相手に違いない。てことは送り主の正体は商人派閥の誰かってことか?


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