表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/45

18話

 今日も狩りに出る。荷運びの問題も解決したので、思う存分狩りに行くことにしよう。


 森に出て薬草の群生地によりながら、獲物を探していく。今日はアカジワという健胃に効くらしい薬草を採っていく。そして群生地を抜けてもう少し森の奥に入る。


 ここまで深く入れば魔物の数も増えてくる。その分危険も増すだろうから注意も必要だが。


 そうしてしばらく魔物を探しているとファングボアの足跡を見つけた。以前狩ったものと比べたらだいぶ小さいが、それは前回の個体が大きすぎたのだ。見つかるだけでも十分なことだ。


 足跡を追って足跡の主を見つけたのちに前回の要領で狩る。特に苦労することもなく狩ることができた。


 大きさも体長140㎝ほどだが十分なサイズだ。何より森の外まで運ぶのが楽でいい。


 森を出て、外で待っていたミヤに挨拶をして手押し車に乗せる。


 「今日もこんな大きいイノシシを狩ってくるなんてすごいね」


「ん、まあ、それほどでもない。あとこれはファングボアっていう魔物」


 「へえ、これがそうなんだ。ハナビちゃんって傭兵を始めてどのくらいなんだっけ?」


「ちょうど二か月経つくらい」


 「そっか、私と変わらないのにすごいな。わたしなんか薬草採るのにも苦労して狩りなんて夢のまた夢なのに」


「私も最初はそうだったから。ここではずっと一人でやって来たわけじゃない」


 「わたしもいろいろお仕事は頑張ってるんだけど、疲れて帰る宿は汚いし、ご飯はまずいし、公衆浴場は汚くて入りたくないしでさんざんだよ。ハナビちゃんはどうしてるの?今はともかく前はここまでたくさん稼げるわけじゃなかったんでしょ?」


「うん、でも今はいい宿に住んでるから快適。でもミヤも荷運びの稼ぎで入れる値段の宿だよ」


 「ほんと!?」


「うん、報酬もらったあとにつれてってあげる」


 「ありがとうハナビちゃん!」


 そうして街に戻り報酬を受け取って宿に向かう。


「ごめん。部屋空いてなかった」


 「うん、だいじょうぶ。気にしないで気持ちだけでもほんとにありがたかったから」


「んん、それなら私と一緒の部屋に入れないかな。ベッドも大きかったから二人で寝れるはず」


 「ええ!?いやっ、それは・・・・・・」


「ごめん、嫌だった?」


 「嫌なんかじゃないよ!全然!」


「そっかそれならじゃあ聞いてみよう」


 結果ミヤも同様の値段追加で払うことを条件に了承してもらえた。


 一緒に宿で夕食を食べてからそれぞれ風呂の入り、同じベッドで寝た。


____________________


 _____ふぁあああ、さっぱりー!


 もうギシギシでの髪も少しかゆかった体もきれいさっぱりだよ!この宿に入れてよかったー。ご飯もそこそこだったし、それにこの後はハナビちゃんと一緒に・・・・・・


 そんなくだらない妄想をしながら、部屋に戻る。部屋にはこの世界では上等そうな生地の寝間着をきたハナビがいた、ハナビはベッドの上で瞑想みたいなことをしているが何か意味がある行為なのだろうか。私が部屋に入ったのに気づいてハナビがこちらの方を向く。


 「ハナビちゃんほんとにありがとー!久しぶりのお風呂でさっぱりだよ!」


「ん、良かった・・・・・・あとこれあげる。寝間着、そんな服じゃあ寝心地も悪いだろうから」


 そう言ってハナビはハナビが着ているものと同様の生地の寝間着を渡してきた。


 ___わあ、え、これってハナビちゃんが着てたおさがりとか?どうしようドキドキが止まらないよぉ


 「あ、ありがとう。大事に着るね」


「まだ着てないやつだから安心して」


 ___残念。


 「そういえばさっきまでは何してたの?」


「んと、魔力操作の訓練してた。ちょっと集中すると体の中に魔力を感じるんだけど、それを体の中で自由に動かしたり体の一部分に集中させたりしてた。魔法を使う方法はわからないけどとりあえずやってる」


 「そうなんだ、私もやってみようかな」


「ん、それがいい。あと私は先に寝る。おやすみ」


 「え、あ、おやすみ」


 マイペースなところもかわいいな。


 そうして言われた通りに集中して体の中へ意識を傾けてみる。ずっと集中し続けてしばらく、体の中に魔力のようなものを感じる。私はこれでも魔法が得意な種族な上、魔法に特化するようにビルドしたのでお茶の子さいさいだ。


 体内で感じた魔力をどうにか動かすように集中してみる。ゆっくりとだが私の思うように動いていくのを感じる。うまくいったようだ。そうしていると魔力が少しずつ消費されていくようで少し疲れを感じたくらいでやめ寝ることにした。


 もうすでにハナビはスヤスヤと寝息を立てながら寝ていた。


 ___寝顔可愛すぎ!ていうかどれだけ警戒心薄いのこの子!私今日で会って二日目だけど!なんなら金が入ってる袋が机の上に直置きされてるよ!心配だなあ、私が守ってあげなくちゃ!


 そうして緊張しながらもハナビの隣に横になった。この日はなかなか寝付けなかった。


 ___んんっ


 朝起きて隣を見る。どうやらハナビちゃんはもう出て行ったらしい。私も準備して稼ぎに行かなきゃ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ